少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.16
Q.新型コロナの「コロナ」の意味は Q.大人は過去に何らかのコロナに罹った
毎日新聞より/元データは厚労省
■Q.「コロナ」とは? → ラテン語の「王冠」 ウイルスの突起が王冠に似ている
連日、ニュース・情報番組では「新型コロナウイルス」の言葉が流れます。でも「コロナ」とはどういう意味なのでしょうか? 今さら聞けない新型コロナの疑問 第2弾 、池上彰氏が解説しています。また大人は、ほぼ全員、過去に何らかのコロナウイルスに罹ったことがあるそうです。前号の「PCR検査」の言葉の意味に続き、テレビ朝日・テレビ東京で放送された内容をまとめました。在宅の連続、あるいは休校中で飽き飽きしていると思います。良からぬ所へ外出せずに、せっかくですのでウイルスに打ち勝つつもりで、当方の記事やインターネットを検索して「ウイルスそのもの」を勉強しましょう。
Q.「コロナ」 とは 新型コロナウイルスを電子顕微鏡で見るとウイルスが球形をしており、球形の淵にいくつもの突起が出ています。その形が、王様が被る「王冠」に似ていることからです。ラテン語で、王冠を「コロナ」と言います。それが毎日、テレビなどで見る新型コロナウイルスの画像です。太陽の周りに見える散乱光もコロナと言い、同じ意味で使われています。
2003年、中国で発生、世界で8000人が感染・774人が亡くなった「SARS」、あるいは「MERS」もコロナウイルスです。新型コロナウイルスもその仲間で、新しいコロナウイルスのため「新型」と呼んでいます。ウイルス(VIRUS)は、ラテン語で「毒液」と呼ばれます。ウイルスの存在が分からなかった頃から、ばい菌ではない悪さをするものと認識されてきました。遺伝子(核・DNAなど)がたんぱく質の殻に包まれており、アルコールや石鹸で洗うとたんぱく質が溶けるので、ウイルス対策に有効とされているのです。
■新型コロナウイルスの致死率は低くても特効薬がないからパニックになる
新型コロナウイルスは、現在、世界で大勢の方が亡くなり、決め手となる特効薬(治療薬)がないことからパニックになり、未知のウイルスとして恐れられているのです。とはいえ飽くまで逆説的な言い方ですが、感染が広がるウイルスは比較的、毒性が強くないと言われます。本当に毒性が強ければ、感染者は直ちに死ぬので、感染は広がらないからです。アフリカ・ギニアで発生した「エボラ出血熱」の致死率は50%でした。致死率が大変強かったため、アフリカの一部だけで済み、世界へは広がらなかったのです。エボラ出血熱・SARSの致死率9.6%に比べれば、新型コロナウイルスは遥かに低く推定2%と言われます。因みに、インフルエンザは、0.1%です。まだ世界の事情が違う中なので、今の段階は正確な数値は分かりません。致死率が低いため罹っても広く動き回るので、次々と多くの方を感染させ、結果的に感染率が高いということになるのです。
投稿者補足/致死率は飽くまでも比較であって、新型コロナウイルスを侮ってはいけません。若い層は、「感染しにくい」と「重症になりにくい」を混同(取り違え)しています。上記の資料のように、若い方もかなり罹っているのです。短期間のデータなので一概に言えませんが、高齢者・若年層の人口比から見ると、むしろ若年層のほうが罹っているのではないでしょうか。行動範囲の広さによるものか? 報道のように、若い方でもあっという間に死亡することがあります。あるいは若い方は自分の感染が無症状の場合があり、親などの高齢者に移したら極めて早期に亡くなります。それこそ「殺人」に匹敵するので、無謀な行動は慎まねばなりません。
■大人はほぼ全員過去に何らかのコロナウイルスに罹ったことがある?
治療薬とワクチンの区別が付かない人がいますが、「治療薬」とは言葉通り罹ってから治療する薬で、インフルエンザウイルスの場合のタミフル・リレンザなどです。これらは薬で治療できますが、前述のように新型コロナウイルスの特効薬はなく、軽い場合は今のところ安静しかないのです。一方、「ワクチン」は予防薬のことを言います。毒性を弱めたり無毒化したものを接種して、体内に入ることにより免疫を付けるものです。なお人間が発熱するのは、体内に入ったウイルスなどの病原体を殺そうとする「身体の防御反応」なのです。ウイルスは熱に弱く、本来は39度の熱が出るとやっつけられるそうです。現在の分析で分かったことですが、昔、風邪の症状が出た人の約35%が、何らかのコロナウイルスが原因だったそうです。現在、大人の方は概ねコロナウイルスに罹ったことがあり、大体、6歳までに罹ったとされます。但しいろいろな種類があり、新型コロナウイルスへの「免疫性」はありません。
投稿者補足/コロナウイルスを初めて見つけたのは、英国のデビット・ティレル博士らのチームで、戦後まもなく英国に設立された風邪専門の研究所でした。1965年、既知の風邪ウイルスと異なるという論文を発表しました。太陽コロナを思い起こさせるとしてコロナウイルスと名付け、1968年に英科学誌「ネイチャー」にその名を公表しました。それから半世紀以上、人類とコロナウイルスの付き合い(闘い)が続き、現在確認されているコロナウイルスは60種以上に及びます。大半は人間以外に感染するタイプで、犬・猫・家畜に罹るものです。
次号/17・コロナ避難か石垣島に観光客殺到の愚かな行為「南の島は安全」の根拠のなさ
前号/15・Q.「PCR検査」とはどういう技術 遺伝子増幅技術などPCR検査用語の説明
Q.新型コロナの「コロナ」の意味は Q.大人は過去に何らかのコロナに罹った
毎日新聞より/元データは厚労省
■Q.「コロナ」とは? → ラテン語の「王冠」 ウイルスの突起が王冠に似ている
連日、ニュース・情報番組では「新型コロナウイルス」の言葉が流れます。でも「コロナ」とはどういう意味なのでしょうか? 今さら聞けない新型コロナの疑問 第2弾 、池上彰氏が解説しています。また大人は、ほぼ全員、過去に何らかのコロナウイルスに罹ったことがあるそうです。前号の「PCR検査」の言葉の意味に続き、テレビ朝日・テレビ東京で放送された内容をまとめました。在宅の連続、あるいは休校中で飽き飽きしていると思います。良からぬ所へ外出せずに、せっかくですのでウイルスに打ち勝つつもりで、当方の記事やインターネットを検索して「ウイルスそのもの」を勉強しましょう。
Q.「コロナ」 とは 新型コロナウイルスを電子顕微鏡で見るとウイルスが球形をしており、球形の淵にいくつもの突起が出ています。その形が、王様が被る「王冠」に似ていることからです。ラテン語で、王冠を「コロナ」と言います。それが毎日、テレビなどで見る新型コロナウイルスの画像です。太陽の周りに見える散乱光もコロナと言い、同じ意味で使われています。
2003年、中国で発生、世界で8000人が感染・774人が亡くなった「SARS」、あるいは「MERS」もコロナウイルスです。新型コロナウイルスもその仲間で、新しいコロナウイルスのため「新型」と呼んでいます。ウイルス(VIRUS)は、ラテン語で「毒液」と呼ばれます。ウイルスの存在が分からなかった頃から、ばい菌ではない悪さをするものと認識されてきました。遺伝子(核・DNAなど)がたんぱく質の殻に包まれており、アルコールや石鹸で洗うとたんぱく質が溶けるので、ウイルス対策に有効とされているのです。
■新型コロナウイルスの致死率は低くても特効薬がないからパニックになる
新型コロナウイルスは、現在、世界で大勢の方が亡くなり、決め手となる特効薬(治療薬)がないことからパニックになり、未知のウイルスとして恐れられているのです。とはいえ飽くまで逆説的な言い方ですが、感染が広がるウイルスは比較的、毒性が強くないと言われます。本当に毒性が強ければ、感染者は直ちに死ぬので、感染は広がらないからです。アフリカ・ギニアで発生した「エボラ出血熱」の致死率は50%でした。致死率が大変強かったため、アフリカの一部だけで済み、世界へは広がらなかったのです。エボラ出血熱・SARSの致死率9.6%に比べれば、新型コロナウイルスは遥かに低く推定2%と言われます。因みに、インフルエンザは、0.1%です。まだ世界の事情が違う中なので、今の段階は正確な数値は分かりません。致死率が低いため罹っても広く動き回るので、次々と多くの方を感染させ、結果的に感染率が高いということになるのです。
投稿者補足/致死率は飽くまでも比較であって、新型コロナウイルスを侮ってはいけません。若い層は、「感染しにくい」と「重症になりにくい」を混同(取り違え)しています。上記の資料のように、若い方もかなり罹っているのです。短期間のデータなので一概に言えませんが、高齢者・若年層の人口比から見ると、むしろ若年層のほうが罹っているのではないでしょうか。行動範囲の広さによるものか? 報道のように、若い方でもあっという間に死亡することがあります。あるいは若い方は自分の感染が無症状の場合があり、親などの高齢者に移したら極めて早期に亡くなります。それこそ「殺人」に匹敵するので、無謀な行動は慎まねばなりません。
■大人はほぼ全員過去に何らかのコロナウイルスに罹ったことがある?
治療薬とワクチンの区別が付かない人がいますが、「治療薬」とは言葉通り罹ってから治療する薬で、インフルエンザウイルスの場合のタミフル・リレンザなどです。これらは薬で治療できますが、前述のように新型コロナウイルスの特効薬はなく、軽い場合は今のところ安静しかないのです。一方、「ワクチン」は予防薬のことを言います。毒性を弱めたり無毒化したものを接種して、体内に入ることにより免疫を付けるものです。なお人間が発熱するのは、体内に入ったウイルスなどの病原体を殺そうとする「身体の防御反応」なのです。ウイルスは熱に弱く、本来は39度の熱が出るとやっつけられるそうです。現在の分析で分かったことですが、昔、風邪の症状が出た人の約35%が、何らかのコロナウイルスが原因だったそうです。現在、大人の方は概ねコロナウイルスに罹ったことがあり、大体、6歳までに罹ったとされます。但しいろいろな種類があり、新型コロナウイルスへの「免疫性」はありません。
投稿者補足/コロナウイルスを初めて見つけたのは、英国のデビット・ティレル博士らのチームで、戦後まもなく英国に設立された風邪専門の研究所でした。1965年、既知の風邪ウイルスと異なるという論文を発表しました。太陽コロナを思い起こさせるとしてコロナウイルスと名付け、1968年に英科学誌「ネイチャー」にその名を公表しました。それから半世紀以上、人類とコロナウイルスの付き合い(闘い)が続き、現在確認されているコロナウイルスは60種以上に及びます。大半は人間以外に感染するタイプで、犬・猫・家畜に罹るものです。
次号/17・コロナ避難か石垣島に観光客殺到の愚かな行為「南の島は安全」の根拠のなさ
前号/15・Q.「PCR検査」とはどういう技術 遺伝子増幅技術などPCR検査用語の説明