食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

中国人幼児の隙間挟まり場面を見るのは報道陣が来るまで消防隊が助けないため/少数派

2019年04月04日 | 東アジア・海外の知識
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/東アジア・海外の知識
Part2 中国
中国人幼児の隙間挟まり場面を見るのは報道陣が来るまで消防隊が助けないため

Ma0002_001100 日本の救急車

たまたまTBS系の「ひるおび」(恵俊彰氏司会)の番組を見ていたら、最近、多発している中国の幼児が壁や家の隙間に入って抜けられなくなり、消防隊や救助隊に助けられる事件の裏側を報道していました。私は以前から、いつもこうしたトクダネの“絵”(映像)が、どうして撮れるのか疑問に思っていました。通り掛かりの人が撮った携帯映像ではなく、歴とした地元TV局が撮影したシーンばかりだからです。そこには被害者無視の、酷い呆れたカラクリがあったのです。

ゲスト出演した中国出身の大学教授・評論家の石平(せきへい)氏によると、消防隊が駆けつけても地元のTV局のカメラ(クルー)が来るまで助けないそうです。泣き叫ぶ幼児やハラハラする親を無視して、意図的に救助段取りを長引かせて時間稼ぎをやるのです。カメラがセットされてから壁を壊し始めるため、中国内では救助の緊迫した映像の一部始終が放送されます。消防隊は中国のTV局に対し、意図的に消防隊や挟まった被害者の間近の場所で撮影させるのです。

つまり消防隊とTV局それぞれ、思惑絡みの“癒着撮影?”なのです。救出が報道されれば消防隊は地元の英雄になれ、消防署の幹部も昇格が早くその後の予算も多く獲得できます。一方のTV局側は、救出劇は中国の全国ニュースになりやすく、視聴率もアップ、スタッフも局も鼻高々になれるからです。当の親子はたまったものではなく、知らずに涙を流し胸を撫で下ろす中国や日本の視聴者は救われません。石平氏は、“お涙頂戴”の安物のドラマと思って見たほうがよいと笑っていました。

事故が多発する理由を、元を質せば隣家ギリギリに建てる違法建築が罷り通っており、他人の敷地でも狭い所でも勝手に素通りする中国人のモラルのなさとも言っていました。また一人っ子政策によって子供を可愛がり過ぎて、親は我が子でも叱ったり注意できないそうです。さらには、農村部は貧しいため両親が働きに出て、祖父母も農作業に忙しく、子供を放ったらかしのままが実情のようです。それ以上に中国の近代化政策によって、親世代が壊れ掛かっていることが元凶だと強く指摘しました。

それに引き替え、2004年の中越地震により再び崖崩れが起きるかも知れない中で、奇跡的に3歳の子供を救出したハイパーレスキュー隊は、皆様もご記憶のことと思います。今や大人になり、頑張っている姿を画面で見ました。さてこうした消防隊やドクターヘリの予算も、段々、厳しくなっています。政府の「国家強靭計画」と言っても、相変わらずの“熊しか横切らない”不要道路の建設ばかりです。予算の多くは、災害防止や救助体制の強化に使うべきでしょう。

Ntopkeiji

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