家庭用品の危険シリーズ ■防虫加工畳/居間
防虫加工畳は畳の上の虫が死ぬほどの農薬量の多さ
OOと畳は新しいほうがよいが防虫加工畳は命を縮める?
写真は普通の畳
■害虫駆除で散布された農薬の30倍の上に寝止まりしている
「防虫加工畳」はあまり聞きなれないので、最初に一般の畳と比較します。防虫加工畳は、防虫剤を塗布しただけでなく構造も違うのです。一般の畳は、藁(わら)で作った畳床(畳の厚さあたる部分)の周りに、編んだ井草(いぐさ)で包みます。昔は路上で畳屋さんが作業していたので、ご覧になった方も多いと思います。ところで「〇〇(女房)と畳は新しいほうが良い」~現在では、女性差別として使えませんね。
防虫加工畳は、アンコ(内部)の畳床がポリスチレンの樹脂ボードなのです。表面も井草を形を似せたプラスチックシートで、青々・ツヤツヤ畳です。井草の触感もなく表面も固く、樹脂の上にいるようなものです。よくアパートや集会場で見掛けます。本物の畳に使う井草や藁はもう入手しにくく、畳の工賃も掛かることから、こうした“ニセモノ畳”が横行しているのです。こんな畳の上で、長く生活すると健康によくありません。
抗菌・防カビカーペットと同じく、フェニトロチオン、フェンチオンなどの有機リン系の殺虫剤を染み込ませています。その量は抗菌・防カビカーペットの比ではなく、水田の害虫駆除に散布される農薬量~同じ面積の20~30倍にも及びます。実験では、ダニだけでなく防虫加工畳の上に蚊・蠅・小さな虫を半日置いたら死滅していたそうです。
■新築やアパート物件のチェック項目に防虫加工畳の確認を
本来、畳は井草や藁の特質で、自動的に湿度や温度を調節してくれるので、夏は涼しく冬は暖かいのです。しかし防虫加工畳にはそんな効果はなく、畳に湿気が溜まりカビが生えて、ダニの温床になるのです。そのために、防虫加工を施す悪循環です。井草代わりのプラスチックの下に、前項の有機リン系の殺虫剤を染み込ませた防虫加工紙が縫い込まれているのです。
こんな上で人間が寝たり座ったりしていれば、相当なダメージを受けます。長時間、部屋にいるお年寄りや小さな子供は、すぐ許容量を越えてしまいます。頭痛・吐き気・気管支炎や化学物質過敏症の恐れがあります。アパート住まい、あるいは新築された方は、一遍どういう畳なのか見て下さい。最初からそうした畳に住んでいたなら、身体でのダメージは拭い切れません。
但し防虫加工畳は抗菌・防カビカーペットと同じく、3年以上経過すれば、揮発が終わるのでそう心配はありません。もしアパート物件を探している方で事前に部屋を見せてもらえるなら、チェック項目の1つにしましょう。また新築の場合は予算が限られても、このような防虫加工畳は使用しないように施工者に指示して下さい。
■■危険への対策■■
そもそも防虫加工畳は、新しい古いに限らず使わないほうがよい。温度や湿気調節もなくダニの
温床になりやすく、健康的ではないからです。
3年経過すれば、揮発して悪影響はなくなります。
抗菌・防カビカーペットは薬剤・農薬の固まり