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ボート会場・戸田彩湖を選手が熱望するも政治的圧力が掛かり選ばれず/東京五輪の危うさR2-10

2021年04月12日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.19
ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編10 <3会場見直し>
ボート会場・戸田彩湖を選手が熱望するも政治的圧力が掛かり選ばれず

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2016年11月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■彩湖ならレース環境がベスト・選手も喜び・建設費も少なく済む
新たなる3会場見直しについて、2回目の説明です。ボート・カヌー会場として、彩湖は会場候補地からはずされてしまいました。海の森水上競技場はコンディションが悪く、選手も希望していないのに、政治家や競技連盟のトップなど連中の工作によって、強引に進められたものです。結果は受け止めなければなりませんが、改めて埼玉・戸田市の「彩湖」がベストと申し上げます。風や波が穏やかで水質も良く、ジェット機騒音もありません。埼玉・戸田市というと東京から遠いように感じますが、板橋区から荒川1本を渡れば彩湖です。周辺一帯がサイクリングなどスポーツ公園になっており、選手・アマチュアを問わずスポーツ環境が良い場所です。

何といっても、“ボートの聖地”戸田コースから3kmしか離れていません。彩湖を改修すれば、海の森水上競技場の1/3程度の予算で建設できたはずです。彩湖は、荒川の氾濫・洪水の水を流す役割で備え作られた「調節池」と呼ばれる人造湖です。政治家や大会組織委員会・ボート・カヌー競技連盟が彩湖にしないよう圧力を掛けたことから、管轄である国交省が政治的配慮から「ウン」と言わないのです。“海の森派”は、調節池でも法律的には建築物は建てられるが、将来、荒川が氾濫した場合は、せっかく数百億円掛けたボート施設のほとんどが冠水する情報を流しました。連中はこうした理由を強調し、海の森水上競技場決定への流れを起こしたのです。

■ボートの街・戸田を切り捨てた連盟幹部の無責任さ
全国のボート・カヌー競技に加盟する数十の団体への調査では、仮に海の森水上競技場が完成しても、78%が選手は戸田の練習拠点を変えないと言っています(移転賛成は3%・残りは分からない)。連盟幹部は、オリンピック代表格の選手、また調査のように加盟団体と齟齬をきたしています。競技の性質・練習拠点の観点から、他の競技とは違いボート・カヌーは“拠点”への依存性が高いのです。戸田コースの周りには、30近い有名大学・社会人それぞれ合宿所が並んでいます。2F建て・3F建てで、宿泊室・食道・艇を収納する艇庫も備えられています。造りも立派な練習宿舎が戸田にある以上、おいそれとは海の森水上競技場に“移転”できないのです。

戸田ボート場は、1940(S15)年の東京オリンピックのために建設されました。しかし戦争悪化のため、“幻の大会”(中止)になってしまいました。でも前回の1964(S39)年の東京オリンピックでは、この地でボート競技が開かれました。このように、歴史的に由緒ある競技場なのです。現在の国際基準8コースに対して6コースしかないため、真っ先に会場選定からはずされてしまいました。こんなことならオリンピック招致した時点で、拡幅工事をすべきだったと考えます。ある方は、コースの北側はマンションや住宅街なので無理でも、南側は荒川堤防まで若干余裕があるため、恒久施設8コースにできる声も聞きます(今からでは無理ですが)。オリンピックに出場した選手の思い・街の人の思い・1964年のレガシー(遺産)を無視した、連盟幹部の無責任さは許されるものではありません。

■東京オリンピック後に戸田ボート場を拡幅し国際大会招致を
こうして戸田市はボートの街として定着し、ボートのデザインの公共施設や街頭建築物が多々見られます。「1964東京オリンピック」のレガシーを、正しく受け継いできた街です。当初の東京都の基本原案だった、会場は選手村から半径8kmの“コンパクト五輪”の軽薄さが、戸田ボート場を置き去りにしてしまいました。今からでは仕方ありませんが、私が思うに海の森水上競技場建設を中止して、彩湖を仮設会場形式でオリンピックを開くべきだったのです。そして今後の国際大会の招致を目標にして、2020年以降は戸田ボート場を国際基準のコースに改修することが最良と考えます。

▽最終決定会場 追記 再見直し検討も変更せず
ボート競技  海の森水上競技場 (新設)
カヌー(スプリント)競技  海の森水上競技場 (新設)


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