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林修先生のことば検定「とちる」◆元々は役者がせりふ・しぐさを間違えたことに使う限定的な用語だった/VOL.14

2024年07月17日 | 林修検定・食べ物の名
Kotobaa1tp250 林修先生のことば検定シリーズ VOL.14
「とちる」◆元々は役者がせりふ・しぐさを間違えたことに使う限定的な用語だった

Uindemamf0096fl テレ朝の番組を投稿者がまとめたものです。

広辞苑▽第七版
①役者がせりふ・しぐさを間違えること。②転じて、しくじる。やりそこなう。

歌舞伎や浄瑠璃(じょうるり)で、役者がせりふ・しぐさを間違えることに“限定”した言葉だっ
た。元は室町時代、慌てふためくことを「とちめく」と言っていた。以降、「とちる」に変化し
た。歌舞伎界の業界用語が、その後、一般に広まった。投稿者は動作などを省略して表す若者言
葉と思ったが、案外、歴史と格式があるのですね(笑)。

< エピソードを4つ
1)江戸城の徳川家康の前で披露されたのが、歌舞伎の原型と言われる。この頃は出雲阿国(い
ずもの・おくに)=元出雲大社の巫女(みこ)~女性も演じていた。阿国は、傾(かぶ)き者と
呼ばれる奇抜な扮装をして演じていた。その後、傾き者とはちょっと変わった男達を指すように
なった。

2)劇場では、「とちり席」に人気がある。昔の席は、舞台から「いろは・・・とちり・・・」
の並び順になっていたので、前から7~9番目の“とちり席”辺りが見やすいとされる。

3)歌舞伎・劇場用語の「てんてこ舞い」は、①里神楽(さとかぐら=神社で神をまつるための
演奏)の太鼓の音からきている。②転じて、忙しくて落ち着かない。うろたえて騒ぐこと。「ど
んでん返し」は、歌舞伎の舞台で大道具を90度後ろへ倒し、底面を立てて次の場面に転換する
こと。「どんでんどんでん」と鳴る大太鼓の音から、どんでん返しの名で呼ばれる。転じて①さ
かさまにひっくり返すこと。②物事がすっかり逆転すること。

4)歌舞伎は、「傾く」から来る当て字である。<歌>(音楽性)・<舞>(舞踊性)・<伎>
(技芸・物まね)の様式的演劇である、歌舞伎の特質をうまく表現した言葉(名付親・不詳)。
新宿「歌舞伎町」=戦争によって焼け野原となったが、歌舞伎の演舞場を建設し、これを中核と
して芸能施設を集め復興事業・都市計画が建てられ町名を歌舞伎町とした。しかし歌舞伎演舞場
は実現せず、町名だけ残った。

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テレ朝の「林修先生のことば検定」番組を参考に、池上彰氏の番組、NHK「チコちゃんに叱
られる」、その他の番組や書籍などの内容を付け加え投稿者がまとめたものです。従って、『こと
ば検定』の番組進行とは異なります。
広辞苑▽第七版  広辞苑の説明①②などは、時代とともに言葉の意味が変化していく経過を番
号順に並べたものです。

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