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国葬11|菅前首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!/少数派

2022年10月10日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬11|菅前首相の弔辞は感動どころか国会・国民無視のとんでもない内容だった!

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■「国葬が終わっても反対③」弔辞「安倍総理、あなたの判断はいつも正しかった」~のだろうか
「国葬が終わっても反対」、皆様がTV中継をご覧になり、感じたように国葬の出鱈目さ、あまりにも程度を越えた安部元首相の美化・礼賛を批判する投稿の3回目。繰り返すが「国葬が終わったから、この問題は終わり」ではなく、中継によってますます疑念が沸いてきた。特に今回は、菅前首相の弔辞を取り上げ、この連載の頂点と言える内容をお伝えする。一部、自民党層は菅氏の弔辞に涙したと言われるが、よく聞けば尋常ではない「問題発言」を見逃してはならない。「民主主義を壊し、憲法解釈を捻じ曲げ、多くの政治的嘘を重ねた」人物(安倍氏)を、日本の真のリーダーと言わしめることに値するのか。その点を詳しく説明する。また菅氏の山縣有朋の件(くだり)は、コピペ流用・二番煎じだったカラクリが明らかになった。

5.菅元首相の弔辞(1)民主主義を壊し憲法解釈を捻じ曲げた人物を礼賛(投稿者指摘)
(1)投稿者としては、なぜ国葬がいけないかの論点が菅氏の弔辞から見えてきた。情に流された方は、立派な弔辞だったと涙ぐんだようだ。私は弔文(原文)を何回か読み直し、野党と国民無視のとんでもないことを言っていることに着目した。今号では(a)国会・野党・国民無視の発言追及に留め、(b)コピペ、使い回しの内容は次号で説明する。まずは、厳しく指摘したい箇所だ。『安倍総理、あなたの判断はいつも正しかった』 『安倍総理、日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーをいただいたからこそ、特定秘密保護法、一連の平和安全法制、改正組織犯罪処罰法など、難しかった法案をすべて成立させることができました。どのひとつを欠いても、我が国の安全は、確固たるものにはならない』 『安倍総理、あなたは、我が日本国にとっての、真のリーダーでした』。TV中継でただ聞いただけでは、安倍氏との思い出話や銀座の焼鳥屋から導き出された美談だけが強調される。しかし実際は、酷いことを言っていたのだ。

(2)それは成立させた法律こそ、反対の意思を示した多くの国民を不安にさせ、投稿者は国論を二分させた法律と断言できる。国葬の場で、反対が多かった法律を礼賛するのは極めて問題だ。野党を始め反対した多くの国民を愚弄する発言だ。自民党葬ならともかく国葬の場でのこの発言は、再び国民に喧嘩を売り・逆なでする行為に他ならない。「安倍氏の判断はいつも正しかった」「真のリーダー」と言っているが、明らかに欺瞞だ。戦争をする国への体制作り、改憲、憲法の解釈を捻じ曲げる、国会で野党の質問に118回も嘘をついた。さらには森友学園・加計学園・桜を見る会の不正、直近ではカルト集団・1兆円もの被害を及ぼした統一教会とグルになって、安倍氏は選挙を先導した。プーチン大統領に騙され、もう少しで北方四島をかすめ取られそうになった。トランプ大統領には、在日米軍経費の負担増額、最新戦闘機の大量購入など、数兆円規模の日本の税金をいいように使われ騙された。何よりも、「民主主義」を壊した責任は大きい。こういう政治家を、真のリーダーとは言わない。国民への貢献どころか、「間違いだらけの政治的判断」で“負の遺産”ばかりを残した。

(3)もう1つ、この弔辞で分かってきたこと(元々分かっていたが)は、当時の菅政権は想像以上の「安倍傀儡(かいらい)政権」だったことだ。弔辞は死者を讃えるのは当たり前だとしても、これほどまでに安倍氏に媚びへつらう姿は、粘着性を感じるほどの嫌悪感を持つ。思えば当時、傲慢な安倍長期政権に嫌気をさした国民は、菅氏に新たな展開を求めた。しかし早々に失望させられた。菅氏は安倍氏ベッタリの、“アベ崇拝”の人物だったことが国民にも分かった。菅氏が首相在任中、安倍氏の了解を得ないと何も動かせない政治、安倍氏の都合で政治運営してきたことが改めて明確になった。その結果、菅氏の“アベ背後霊”政権の批判に火が付き、早期退陣を余儀なくされた。このようなことが仇となり、菅氏は“首相寿命”を縮めたのだ。岸田首相も同様で弔辞から浮かび上がるもの(詳細後号)は、安倍路線を引き継ぎ、野党や国民を無視した政策が一段と確立化されてきた。

■安倍氏の山縣有朋への傾倒は右翼的政治・軍国主義者への共感・共鳴
6.菅元首相の弔辞(2)山縣有朋の歌は使い回し・シチュエーション偽装(LITERAサイト指摘)
(1)政治、社会のテーマを扱うニュースサイト「LITERA(リテラ)」によると、菅氏が弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」<かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいかにせむ>は「使い回し」だったと報じた。ネット上で大騒ぎとなっている。菅氏は6月頃、議員会館の安倍氏の部屋の机にあった「読みかけの本」(岡義武著「山有朋」)から、この歌を引用したとされる。しかし実際は読みかけ、または読み直し説も、事実ではないと言われる。それは7年前の2015年に、安倍氏自身のフェイスブックに既に投稿していたという記事だ。ここからは別の情報では、安倍氏が弔辞・パーティーのなどで事あるごとに披露した山縣の件(くだり)は、自民党議員がウンザリするぐらいに多用していたようだ。このように、安倍氏の“お気に入り”の言葉のパクリであることは間違いない。弔辞は当然コピーライターが書いたもので、菅氏とはあまりにも不釣り合いな?<淡い恋文風>の内容だった(笑)。後号で、そうなった経緯を紹介する。但し、次項の点で厳しく指摘したい。

(2)(a)安倍氏の部屋で、見てもいない話をあたかも見てきたかのような創作(フィクション、フェイク)、嘘をついたことは許されない。“見てきたかのような嘘”をついてもいいのは、講談師に限る。明らかにリアル感を“盛ろう”としたことは悪質であり、披露したシチュエーションは嘘で、事実ではなかった。国葬の場で、「政治的・嘘」をついたことになる。投稿者が言うこともないが、安倍氏に失礼だ。この菅氏の虚構に満ちた「ハリボテ弔辞」は、国会で公然と嘘をつき、”やってる感”だけで内容が伴わない政治スタイルだった安倍氏に相応しいのかもしれない。説明が遅れたが山縣の歌を現代語訳すると、「共に語り合って国に尽くした同志(伊藤博文)は先に逝ってしまった。残った自分は、君亡き世をどう導いていったらいいだろうか」といった意。しかし憂う歌は本心ではなく、伊藤の重しがなくなった途端、次項のような山縣の暴走が始まったとされる。問題は安倍氏・菅氏が安易に使った、その背景と歴史感に問題がある。両者の認識には、一般的な評価が固まっている山縣の人格的欠陥、戦争・軍国主義者の過ちが完全に抜け落ちている。

(2)(b)山縣有朋は、日清・日露戦争の指揮を執り、太平洋戦争に強い影響を与えたとされる人物。日本初の汚職事件を起こしており、国民に人気がなく、見方によっては陰険な黒幕とも言われた。極端な軍国主義者で民主主義を妨害したとされるその人物が、それでも安倍氏同様に「国葬」になった。戦争を美化する安倍氏が山縣に共感し、この歌を使いたがるのがよく分かる。しかし投稿者はいつも言うように、安倍氏は「戦前回帰」を求めていても、多大なる戦禍・人的損害の歴史的背景は“からきし”分かっていない。だから首相とあろう者が、今ほど平和を希求するこの時代に平気で山縣の名を挙げるとは、非常識も甚だしい。安倍氏は、山縣に“右翼的美談”だけを感じたのではないだろうか。菅氏の話に戻り、ネットでは国葬の場に挙げるなら、ネガティブなイメージの政治家ではなく、もう少しマシな人物を対象にしたほうがよかったのにね~の声多し。

(注)テレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏が、菅氏の弔辞に「電通が入っている」(作成した)いると発言し騒動になっている。この件と菅氏弔辞の残りは、ページ配分の都合で後号に繰り越す。 #玉川徹の謹慎処分に抗議します

Sankoub
次号/国葬12|菅前首相の弔辞、本人は山縣有朋の悪行の歴史を知らなかった?と言える
前号/国葬10|世論調査・国葬「よくなかった」が大幅に上回る、評論家:自衛隊が目立った

Ntopkeiji

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