少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.92
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 17
文春「天皇に会わせろ、バッハよ何様だ」「菅首相・IOCには逆らえない」と報ずる
画像は投稿者のスキャナーの仕様によるもので、文春誌には天皇皇后両陛下が並んで撮影されています
■菅首相や小池都知事はバッハ会長に日本のコロナ惨状を伝えていないことが判明
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/sign01.gif)
バッハ会長を始め、IOC幹部の暴言は前号でお伝えしました。そこで、週刊文春は上記画像のように過激なタイトルだったので、6月3日号を買ってきました(笑)。見開き5ページに渡るものですが、“バッハ発言”に絞ってまとめてみました。但し「天皇に会わせろ」はいわゆる“週刊誌的”(誇張=タイトル騙し)な言い回しで、本文ではちゃんと「天皇に会わせて欲しい」「謁見要求」となっています。むしろ驚いたのが後段の「菅首相は『IOCには逆らえない』とこぼすばかり、国民の危機意識をバッハ氏に『伝える気がない』」~の行(くだり)です。今時の文春誌なので、しっかりウラを取っているので事実と思われます。これは大問題です。中止権限はIOCにありますが、コロナ禍の現状や意見・要望は、当然、言うべきものです。それを伝えていないとなると、菅首相や小池都知事は「不作為」「未必の故意」による『犯罪』に等しく、大袈裟に言えば国民・都民、選手らの命を守らない殺人罪に匹敵します。いや~驚きました。安倍首相(当時)が、昨年、直接、バッハ会長と談判し、規則にない「延期」を引き出した経緯があります。菅首相や小池都知事は、今からでも必死で「中止」または「延期」を訴えるべきです。なお分科会の尾身会長は、惨憺たる日本の医療惨状や“五輪による感染拡大”の危惧を日本政府はIOCに伝えていないことを知り、IOCに直接言う腹を固めました。
■バッハ会長は各国元首と”対等”な存在・天皇と会うのに相応しい立場だと自任
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/run.gif)
▽
運動部デスク =「IOCバッハ会長はどんな経歴の人物なのか。もとはドイツ出身のフェンシングの選手で、1976年のモントリオール五輪に西ドイツ代表で出場し、金メダルを獲得した。転機は、西側諸国がボイコットした80年のモスクワ五輪。バッハ氏は参加を訴えたが、状況は変わらなかった。無力さを痛感したバッハ氏は、こう決心する。『立場を変えることにした』、ここから弁護士に転身、高額の報酬を手にしていく」
▽
在独ジャーナリスト =「アディダスなど大企業を渡り歩き、2000年にはシーメンスの顧問弁護士に就任した。この頃、年約5300万円(現レート)の報酬を得ていた」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/run.gif)
▽
IOC関係者 =「中国・習近平国家主席と親しく、さらにもう一人親しい元首がロシアのプーチン大統領だ。プーチン氏は、バッハ氏が会長選に勝利した数分後に祝福する電話を掛けてきたという。青年時代にはモスクワ五輪に涙したが、今では習氏やプーチン氏にすりよっているのだ」
▼
文 春 = カネにまみれていく東京五輪、莫大な放映権収入などを理由に、コロナ禍での開催を強く求めるバッハ氏は今、更なる要求を日本政府に突き付けているという。それは――「とにかく天皇に会わせて欲しい。中には、王室関係者も含まれるIOC委員。バッハ氏は爵位こそ持っていないが、そんな”五輪貴族”のトップに立つ人物だ。
▽
IOC関係者 =「IOC会長は各国の元首とも”対等”な存在で、天皇陛下と会うのに相応しい立場だと自任しているのでしょう。2016年、現在の上皇、上皇后両陛下に謁見したが、現在の天皇には謁見したことがない」
※投稿者補足/「自任」とは、自分の能力や資質がその任務、地位などにふさわしいと思い込むこと。
■菅首相は「IOCには逆らえない」とこぼし国民の危機意識をバッハ氏に伝える気がない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/shoe.gif)
▽
首相周辺 =「5月中旬に来日する予定だった際にも、強く謁見を要求。日程も具体的に決まっていたのだ。緊急事態宣言の発令に伴い、来日の予定は立ち消えとなった。しかし五輪開催直前の7月12日、再び来日することが決定、そこで改めて官邸に天皇との謁見を要求しているのだ」
▽
官邸関係者 =「コロナ禍で天皇陛下が海外からの賓客とお会いになるのは稀です。外国の大使でも謁見が認められているのは、離任・新任の際のみ。『密』を避けるため、大使も配偶者を同伴することも少なく、式も簡素化しています。しかもバッハ氏はワクチンを接種済ですが、陛下はまだ接種しておられません。そうした感染対策をどうするのかも問題です」
▽
京大大学院・西浦博教授 =「緊急事態宣言下での五輪は、絶対避けるべきです。しかし、このまま放っておくと、ズルズル行ってします。そのうち、感染しても出場可能などと言い出しかねない。そうした状況でもIOCにモノが言えないとすれば、政府には絶望します」
※投稿者補足/上皇・上皇后両陛下は、6/1に接種されたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/shoe.gif)
▽
組織委理事・小山有彦都議(都民ファ) =「無観客以上の想定が必要です。つまり、再度の延期を検討するということ。森喜朗(会長)さんがIOCと協議した際は2年延期だったが、それを安倍さんが1年にした経緯がある。延期なら、再度IOCと協議することになります」
▽
政治部デスク =「そもそも首相は、『IOCには逆らえない』とこぼすばかり。本来なら運営現場や医療関係者、そして国民の危機意識をバッハ氏に伝えるべき立場ですが、首相はその気がないのです。それどころか、7月12日のバッハ来日に向け、宮内庁など関係省庁に準備を指示し始めました」
▼
文 春 = 日本は、IOCの属国ではない。菅首相も小池都知事も、バッハ会長率いるIOCに判断を委ねるようなことがあってはならない。
投稿者によって、文章まとめ・タイトル付けを行いました。
次号/東京五輪開催まで50日を切り最後は菅首相の判断・責任で「中止」を決断せよ
前号/卑劣な本性が見えたIOCバッハ会長・コーツ副会長「犠牲を求めコロナ禍でもやる」