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与良政談★菅首相「五輪に勝負を賭けた」一か八かは菅政治の本質、でも国民の命は/東京五輪の危うさR7-27

2021年06月25日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.102
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 27
与良政談★菅首相「五輪に勝負を賭けた」一か八かは菅政治の本質、でも国民の命は

Yoraseidan
毎日新聞の夕刊、「熱血!与良政談」というコラムからの記事をご紹介します。
コラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*タイトル付け、文章の省略化、補足は投稿者によるものです。


◆菅首相は強引に五輪に突き進む、だが失敗して失うものは自らの政治生命だけではない
東京オリンピックについて、社会学者の上野千鶴子さんが毎日新聞のインタビューに対して「政権は国民の生命と健康を賭け金に、一か八かのばくちに出ていると思います」と語っている。その通りだと思う。五輪が始まれば報道も「がんばれ日本!」一色になり、世の中の空気は変わるはずだ……。秋に自民党総裁選と衆院選を控える菅義偉首相は、そこに賭けているのだろう。上野さんは「運と信念を頼みに突き進んでいく旧日本軍の敗戦の構図とよく似ている」と言う。これも全く同感。付け加えれば、この「一か八か」の手法は菅政治の本質も突いていると私は思う。

元々、菅氏は「勝負=政治的な賭け」を好む政治家なのだ。1998年の自民党総裁選。まだ当選1回の衆院議員だった菅氏は、所属していた小渕派の会長、小渕恵三氏を推さず、同じ派内で小渕氏のライバルだった梶山静六氏を支持した。総裁選で梶山氏が敗れた後、菅氏は加藤紘一氏の派閥に移り、2000年、加藤氏が当時の森喜朗首相の退陣を求めて反旗を翻した「加藤の乱」にも加わった。そして12年の総裁選で、安倍晋三氏を担いで「安倍再登板」を実現し、やっと賭けに勝った。その後はご存じの通り。「GoTo事業」をはじめ、新型コロナウイルス対策で経済回復重視にカジを切ったのは、安倍前内閣の官房長官だった菅氏だった。この時も私は「菅氏本人は勝負に出たつもりなのだろうなあ」とため息をついたものだ。

逆に、そんな菅氏を「決断力がある」ともてはやす自民党議員や官僚は多く、菅氏が首相に上りつめる原動力の一つになったと思う。朝日新聞の報道によれば、緊急事態宣言の解除と五輪開催に向けた動きについて、菅氏は最近、「俺は勝負したんだ」と側近議員に繰り返し語っているそうだ。なるほど。一時に比べて菅氏が元気そうに見えるのは、国会が終わった解放感だけではなく、「俺は勝負している」と気持ちが高揚しているからかもしれない。「感染状況次第では無観客も」とカードを温存しながら、菅氏は五輪に突き進む。だが、失敗して失うのは自らの政治生命だけではないことを忘れてはいけない。高揚するほど、他人の話は耳に入らなくなる。私にはそれが心配でならない。

◆投稿者より/「ピーターの法則」に鑑み能力の限界を越える立場での勝負は怖い!
上野千鶴子氏の記事は、投稿者も読んだ。ただ当カテゴリの連載で同趣旨の識者の記事を載せたので、残念ながら割愛した。上野氏が菅政権を旧日本軍の敗戦の構図と例えたのは、科学的根拠を持たず精神論のみの無謀な突撃だったこと。さて菅首相はコロナ禍における東京五輪開催の根拠を全く示さず(示せず)、国民の命と引き換えに「勝負に出た!」と言うが、このお方は本当の勝負師ではないと断言できる。過去の成功体験だけで走る人間は、必ずどこかで大失敗する。SNSやブログでは、よく「ピーターの法則」が語られる。分かりやすくするため、今時の職場に置き換える。能力ある社員はどんどん昇り詰めるが、能力の限界を越える役職についた途端『無能化(アホ化)』する。従って皆様が思っているように、どの会社でも組識でも『上司はアホばかり』になる。以前に投稿したので、関心のある方は下記リンクをご参照。話を戻し、菅首相の能力は官房長官が限界だったのではないか。首相になってからは切れ味が悪く、終始一貫していない。投稿者が懸念していることは、自身の能力を越えた立場(位置)で「勝負に出て」も、的確な判断かどうか甚だ疑問、恐怖さえ感じる。そもそも国民の命や健康と、己の権力・政権浮揚とをバクチに賭けてはならぬ。一か八かではなく、罰(ばち)当たりだ。私達が五輪に浮かれて感染しても、菅首相の考え方は“自己責任”と斬り捨てる。呉々もご認識を!

Sankoub
どうして上司はアホばかりなのか?藤原和博著「坂の上の坂」から知る
次号/朝日新聞特筆◇何人もの閣僚が「五輪中止」直言も拒む菅首相“やめる訳にはいかぬ”
前号/教授・井上寿一氏◇菅政権の東京五輪迷走は戦時中と酷似・広がる懐疑

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