食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーターの選び方
ROUND4 ミネラルウォーターは料理を引き立てる3
スープストックなどの肉の煮込みは中硬水のミネラルウォーター
西洋料理・肉料理は現地の水質のように中硬水で煮込めば美味しくなる
■やや硬めの硬水なら肉の臭みが取れ歯ごたえも残る
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肉料理・シチュー・スープストック(洋風だし)などは、ヨーロッパのような中硬水(硬度201~300)を使えば、美味しく仕上がります。硬い水はカルシウムなどのミネラルを多く含むため、これが動物食材のたんぱく質や臭みと結合しやすいのです。やや硬めの硬水なら、肉の臭みが取れ歯ごたえも残ります。また肉を、ほどよく軟らかくする効果もあります。
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フランス産のヴィッテル(硬度307)・エビアン(同304)が、中硬水の範囲に入ります。中硬水で煮込めば灰汁(あく)や臭みも取れるので、旨味成分だけが残り味にコクが出ます。
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軟水では、長時間煮込んでも臭みが取れません。といって硬過ぎる硬水では、灰汁が出過ぎてスープが濁ってしまいます。現地料理があるところに現地の水が相応しく、その水があるからこそ現地の料理が美味しくなるのです。西洋料理・肉料理は、中硬水の水~ミネラルウォーターで煮込んでこそ美味しくなるのです。
▽食品別のミネラルウォーターの使い分け/図表 (前出)
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※詳しくは、本文をご参照下さい。
ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。