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④23年以降、沖縄米兵の女性暴行5件も県に通報されず・これら沖縄県議選を控え政府が隠蔽/少数派

2024年07月06日 | 米軍基地・沖縄問題
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/米軍・沖縄問題
④23年以降、沖縄米兵の女性暴行5件も県に通報されず・これら沖縄県議選を控え政府が隠蔽


しんぶん赤旗6月27・28日付

■米兵の性犯罪が繰り返され沖縄県民の怒りさらに、沖縄から米軍基地を撤去せよ!
しんぶん赤旗を活用しております/沖縄県警は7月1日、不同意性交容疑などで2023年から24年5月末までに検挙した米兵の事件は5件に上ると明らかにしました。県議会米軍基地関係特別委員会で、日本共産党の比嘉瑞己議員の質問に対し、安里準刑事部長が答弁しました。一方、県側は5件についていずれも県警からの情報共有はなかったとしました。安里刑事部長は、23年に検挙した米軍人による凶悪犯罪は2件でいずれも不同意性交容疑など性犯罪だと報告しました。24年については、5件の凶悪犯罪のうち3件が不同意性交などと説明。昨年23年12月に米軍嘉手納基地所属の空軍兵が本島中部で16歳未満の少女を誘拐し、性的暴行した事件、5月に米海兵隊員が県内で女性に性的暴行をし、けがを負わせた事件のほか、1月に海兵隊の男性=当時(31)=が県内で女性に性的暴行し、緊急逮捕した事件(不起訴)を新たに明らかにしました。比嘉氏は「もし昨年12月の時点で情報が県に共有され、再発防止の対策を打つことができていたら、その後の事件が未然に防げたかもしれない」と強調。事件公表の在り方を見直すべきだと迫ったのに対し、安里刑事部長は「検討していきたい」と答えました。

報道されるまで沖縄県も住民も半年近く知らされなかった。そうだとすれば、明るみに出ない米兵の女性暴行事件はもっとあるのではないか―。昨年23年12月に沖縄で起きた米空軍兵による少女誘拐暴行事件の発覚を受け、識者らが「氷山の一角」と語っていた懸念が杞憂(きゆう)でなかったことが裏付けられました。沖縄でまた新たに米兵による女性暴行事件が明らかになりました。強い怒りを禁じ得ません。米兵が暴行を繰り返すのを国が隠蔽(いんぺい)し、事実上かばうようでは、県民が安心して暮らすことはできません。今回新たに分かった事件は、沖縄に駐留する米海兵隊所属の上等兵の男が5月26日に県内で女性に性的暴行をしようとし、けがを負わせたというものです。不同意性交等致傷の容疑で沖縄県警が逮捕し、那覇地検が6月17日に起訴しました。28日に判明しました。昨年12月の少女誘拐暴行事件がメディアの報道で判明してからわずか3日後です。今回の事件も報道で発覚しており、日米両政府が隠蔽に隠蔽を重ねていた疑いは濃厚です。

事件の隠蔽疑惑をめぐっては、岸田文雄政権の政治的な思惑が広く指摘されています。先立って明らかになった米空軍兵長による少女誘拐暴行事件は昨年12月24日に発生しました。事件直後の28日、岸田政権は名護市辺野古の米軍新基地建設のため、県の権限を奪い、埋め立て工事に許可を出す「代執行」を強行し、県民の怒りが広がりました。外務省沖縄事務所は日本共産党沖縄県委員会と同県議団の申し入れ(6月27日)に対し、事件を発生直後に把握していたと認めています。しかし県には通報しませんでした。事件が当時明るみに出ていれば県民の怒りがさらに大きくなったことは間違いありません。那覇地検は3月27日に起訴します。同日、外務省事務次官がエマニュエル駐日米大使に遺憾の意などを伝えたとしていますが、これも公表されませんでした。その直後、岸田首相は国賓待遇で訪米し、4月10日の日米首脳会談で米軍と自衛隊の指揮統制の連携強化や辺野古新基地の推進などで合意します。しかし在日米軍の事件・事故が議題になった形跡はありません。米兵の性犯罪をなくし県民の人権と尊厳を守り抜くためには、沖縄から米軍基地を撤去するしかありません。

■投稿者の文章|米軍の姿は「獣」と「鬼畜」を沖縄の街に野放しにしたようなもの
前号で書いた米軍の姿は、「獣」と「鬼畜」を沖縄の街に野放しにしたようなものだ。本来なら日本政府は、毅然とした態度で米軍に示すべきだが何も言わない。もう呆れる。当の警察が沖縄県に報告せず、政府から圧力が掛かったのか「政府ぐるみの隠蔽」は間違いない。そんなことをしてまで沖縄県議会を自民優勢にしたいのか、岸田総裁再選→首相続行したいのか、あまりにも卑劣である。沖縄県の女性団体は上川外相宛てに抗議文、沖縄県出身の野党国会議員団は外務省沖縄事務所に直接交渉し、それぞれ猛抗議を行った。1995年に小学生の女児に米兵3人が強姦した件では、県民多数が怒りの集会を行って「基地撤去」を叫んだ。しかし今回は沖縄県民の経済的疲弊とメディアの委縮が進み、十分に事件報道がされない。対する岸田首相や歴代首相、政府自民党は女性が蹂躙されていることに関心が薄い。こんな政府・与党に打倒を叫ぶしかない!なお 既号①~③の投稿者の感想もご覧下さい。

今号は、投稿者として注目する事件をご案内する。沖縄が米国統治下にあった1959(S34)年6月30日、沖縄県石川市(現うるま市)の宮森小学校に米軍ジェット機が墜落し、児童ら17人が犠牲になった事故から65年となった。事故は児童11人と住民6人、約15年後に火傷による後遺症で1人が亡くなり、計18人が犠牲になった。重軽傷者は200人を超えた。この事故を語り継ぐNPOの久高会長(76)は、「子供たちが教室で焼かれたまま死んだ。そういう悲惨な事故だった」。また、母親が犠牲になった伊波秀子さん(87)は、自身も学校近くの自宅で事故に巻き込まれて頭に重傷を負い、「今でも6月の空を見ると悔しいし、米軍機を見ると怖い」と声を詰まらせた。彼等がこんな事故に遭わなければ、後期高齢者になっていただろう。どれほど充実した人生と家庭を持って、また社会に貢献できたたことか。この事故と、1977(S52)年、厚木基地の米軍機が横浜市内の住宅地に墜落、3歳と1歳の子供が死亡、大火傷した母親も4年後に亡くなる。後者は、リアルタイムで知ったことで、米軍の無謀さがここでも浮かび上がってくる。いつか記事として、詳細をお伝えしたい。

Sankoub
前号/③沖縄米兵少女性的暴行・外務省も捜査機関も放置隠蔽、またしても県民の人権を蹂躙

Akahatatop

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