食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

居酒屋の鰹のタタキとして大皿に盛られるのは亜熱帯のアロツナス/回転寿司・偽装魚相関図2

2019年04月06日 | 偽装魚相関図・開発魚
Nsoukanzutp

偽装魚の実態シリーズ
外国魚・深海魚・開発魚の謎の絆を解き明かす偽装魚相関図2・赤身魚
居酒屋の鰹のタタキとして大皿に盛られるのは亜熱帯のアロツナス

Sc1022185376 本物の鰹のタタキ

Bk_blackminip 回転寿司店の鰹(かつお)ネタや激安居酒屋の鰹のタタキは、本物の鰹ではなく開発魚(※)の「アロツナス」です。肉質がマグロ類に比べ、やや黒っぽく脂肪分が多いのが難点です。でもネタとして出されると、一般の方は本物の鰹と見分けできないでしょう。そもそも鰹のタタキメニューが、開発魚のアロツナスだと誰も思いません。その他にも鮪(まぐろ)・鰹の惣菜、粕漬け・味噌漬として偽装されます。お客は疑うことなく食べているだけに、偽装魚を出す店は悪質です。

Bk_blackminip 一方、2mもの大型魚・赤身魚の「アカマンボウ」は、ネギトロや真旗魚(まかじき)の偽装魚、惣菜に使われます。本物の真旗魚は、しつこさがない上品な美味しさと値段が高いことから、主に高級寿司店や料亭で出されます。従って回転寿司店では、真旗魚が出される訳はありません。鮪・真旗魚・鰹などの赤身魚ネタも、本当に油断がなりません。南半球海域の謎の摩り替わり?劇でした。

Nsoukanzu1n
図の見方 本物魚(緑)に対して、実際は様々な偽装魚(黒)が使われていることを指します。

■開発魚とは、独立行政法人水産総合研究センター・開発調査センターが、日本人の味覚に合う魚や従来から食べられてきた一般的な魚の食感に似た外国の別種魚や深海魚などを、世界中の海洋から探し出してきた魚の総称です。開発魚は正当な魚であり、それを鯛などの本物魚に偽装して販売する水産業者・食品業者が問題なのです。
アロツナス開発魚)/体長70~80cm、南半球の亜熱帯から亜寒帯海域で獲れる
アカマンボウ(日本近海)/体長200cm、北海道太平洋岸~沖縄までの太平洋・日本海、インド洋、大西洋の暖海域で獲れる
ガストロ開発魚)/体長・最大200cm 南半球・南緯30度以南の広い海域で獲れる

開発調査センターのサイトから、開発魚・外国魚・偽装魚の写真がご覧になれます。
当カテゴリ 「開発魚・偽装魚を見よう」のご案内ページの説明に沿ってリンクして下さい。
アロツナスはサイトの「魚名・はくせい」欄の両方を、アカマンボウカツオ(メ)カジキは「はくせい」欄をご覧下さい。
ここでいう相関図とは、対象魚の魚種や科目が繋がっているのではなく、本物魚に偽装された魚同士を相関関係があると設定したものです。

Nzretop450

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 回転寿司店はアメリカナマズ... | トップ | 白い鮪と騙し回転寿司の皿に... »
最新の画像もっと見る

偽装魚相関図・開発魚」カテゴリの最新記事