ハカオリとハカダチ

2010-08-16 | 日記
ハカダチ:
山折哲雄が昨日の読賣新聞に書いていた。しかし、私はかの有名な「遠野物語」(柳田国男)を読んだことがないので知らなかった。60歳を超えると老人達は村はずれの蓮台野(れんだいの)というところに追いやられ、命があるうちは日中、里に下って農作をし、日が暮れると戻っていくのだそうだ。朝、野に出てくるのをハカダチといい、夕方、野から帰るのをハカアガリというそうだ。

私の生まれ育ったこの地では、最近は言う人も少なくなったが、朝の仕事始め、あるいは仕事始めの時間そのものをハカオリという。なぜハカという言葉が使われていたのか不思議だったが、これでなぞは氷解した。