月刊パントマイムファン編集部電子支局

パントマイムのファンのためのメルマガ「月刊パントマイムファン」編集部の電子支局です。メルマガと連動した記事を掲載します。

アーティストリレー日記(109)長澤真由子さん

2020-03-23 20:22:44 | アーティストリレー日記

今回は、北海道の黒猫座で活動し、6月のシアターパントマイムフェスに出演する女性パントマイミスト、長澤真由子さんの日記をお届けします。

北海道札幌市にある稽古場、黒猫座で活動中の長澤真由子です。
私たちの稽古場黒猫座は
パントマイムだけでなく演劇や大道芸の練習にも利用されている稽古場です。
年に1~2回程度、黒猫座を利用している人が集まった稽古場公演「黒猫座まつり」を開催したり、
他にも大道芸人や市内の劇場で公演している人など、色々な人と一緒に活動しています。

ですが北国にはパントマイムをしている人が少ないので、
このリレー日記を見て「こんなにいるんだ…!」と驚いております。
もしかして、こっそりパントマイムを楽しんでいる
隠れパントマイミストがまだまだいるのかもしれませんね。
 
さて、そんなパントマイムへき地の北国で
私とパントマイムとの出会いは、
師匠の山田ヒデノリ先生が開催していた
パフォーマンススクールでした。
 
それまでお芝居をしていた私は
「動きが変!」「なんかのキャラみたい」と散々言われており、
パントマイムなら動きの勉強になるかも!と
見たこともないパントマイムの世界へと飛び込んできたのでした…。
 
それからかれこれウン十年。
 
1度は色々な事情が重なりやめてしまいましたが
家と職場の往復ばかりの生活を繰り返す中、
「またやりたい!」と急に思い立ち、再開を決意。
 
が、北国にはパントマイムを習える場所がなかったため
都会に行けばなんとかなる!と
TOKYOマイムカレッジの1日ワークショップに行ったのが
再スタートのきっかけでした。
 
そしてそこからご縁を頂き
今回のリレー日記を書いたり
「ライパvol.36」に出演させて頂いたりと
2度目のパントマイム生活を楽しんでいる今日この頃です。
 
パントマイムには
大道芸でおなじみのもの
ダンスに近いもの
お芝居のようなものと色々ありますが、
私はお芝居のようなパントマイムが大好きです。
 
特にその人らしさを感じたり、
その人の内側を垣間見れるようなもの。
 
そして見終わった後に、そこに何もなかったことに
驚くようなパントマイム作品が。
 
 「もともと何もないのに何を言ってるんだ?」と
思うかもしれませんが、
 
 「マイムとは現実の幻覚を作り出す芸術」であり
「他の人々と共に世界を想像する芸術」なのです!
(クロード・キプニス著 パントマイムのすべてより)
 
例えば私が「最高だ!」と思って作った作品も、
見てくれた人に見えなければアウト~!なのです。
 
しかも同じ作品を見ていても、
見えている風景は人それぞれ違うのです…!
 
こんなに見ている側に
想像の余地・余白のあるものってあるんでしょうか!?
 
でも、
だからハマると深い世界なのです…!
 
ご興味ある方、
一緒に沼にハマってみませんか??
 
それではまずは
6月のパントマイムフェスをお楽しみに!
 
北国でも見たい人、やりたい人、お待ちしておりまーす。

長澤真由子

 

コメント
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