月刊パントマイムファン編集部電子支局

パントマイムのファンのためのメルマガ「月刊パントマイムファン」編集部の電子支局です。メルマガと連動した記事を掲載します。

マイムファンの印象に残ったこの舞台(渡辺こ~じさん)

2020-11-23 17:51:03 | マイムファンの印象に残ったこの舞台

10周年特別企画として、観客の心に残った印象的なパントマイムの舞台についてファンの視点で熱く語るコーナーが誕生!今回は、パントマイムの熱心なファンである渡辺こーじさんからのお便りをお届けします。

月刊パントマイムファン 創刊10周年おめでとうございます。
毎回拝読していますが、パフォーマーとファンの皆さんのパントマイムに対する熱い思いが良くわかります。

さて、私が忘れることのできない舞台があります。が~まるちょば『BOXER』。
2004年春、横浜市内で家族と一緒に初めて見たパントマイムの劇場公演です。
終盤、HIRO-PON演じるボクサーが連打される、ケッチ!演じるセコンドが檄を飛ばす。

時間が一瞬止まり、そして時にはゆっくりと流れ、また動く。また、その空間からはボクシング会場の熱気や歓声が見ている者の体全体に伝わってくる。
しかし、舞台にはふたりだけ、そう気が付いたのはカーテンコールの時でした。

不思議な感覚ですが、泣きながら笑っている自分がいました。胸の底から熱いものが湧き出る、それが波のように押しては引き、引いては押してくる反復の連続。
その後も『BOXER』を見ましたが、毎回異なる感覚を受けました。2度、3度と見る度に泣くと笑う比率が変わってくるのも不思議です。

パントマイムとの出会いは、末娘(当時小学校3年)と横浜・野毛大道芸で偶々見たふたりのパフォーマンス。「面白いね、明日はママと一緒に来ようよ」
翌日のパフォーマンス後に貰ったチラシが『BOXER』公演で、その公演パンフレット内に折り込まれていたのが、日立大道芸のチラシでした。
日立で初めてふたりと話す機会がありました。
「大道芸と劇場、両方ともパントマイムなんですか? 教えてくれますか?」
「そうですよ。僕たちは演じるだけですが、教えてくださる方がいますよ」

そして、時を空けず細川紘未先生のワークショップへ末娘と参加。そのままTMC(TOKYOマイムカレッジ、代表細川先生)生徒に。入所後半年で試演会参加へ。このように、色々な機会が次々に繋がりました。

2019年春、ケッチ!の脱退により、が~まるちょばはHIRO-PONひとりとなりました。
しかし、舞台上に無対象のケッチが登場してくるような気がしてなりません。

人との出会いは面白いですね。これからも大好きなパントマイムを応援します。

2020年11月吉日 渡辺こ~じ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーティストリレー日記(116)堀江のぞみさん

2020-11-23 17:45:15 | アーティストリレー日記

今号では、国内外の舞台や大道芸で活躍するお馴染みの人気パントマイミスト、シルヴプレの堀江のぞみさんの日記をお届けします♪2回目のリレー日記ご登場です。

『マスクに集中 ~まいにちつくるおめんって?』

若葉町ウォーフのスタジオで、3日間集中稽古の初日。

スタジオの片隅に置かれていたのが、“お面 ” の土台。
新聞紙を風船に貼り付けて乾かして、風船を割った物を、半分に切ったもの。

「これに、いろいろ好きなように手を加えて、お面を作ってください。」
と、ウォーフのスタッフさんに前日に言われていたことを思い出す。

限られた稽古時間にお面を作ってる時間あるのか?
と、思うかもしれません。
私もちょっと思いましたが。

これが、なかなか。
とてもよい気分転換に。
どんな作品にしようかーうーんうーんと考えている傍らで、お面が、
僕のことは?ねえねえ。
と呼びかけてくる。

お面?お面ならアイデアあるなぁ。作ってみるか。と手をかけ始めると、
20分くらい、作品のことはすっかり忘れてお面に集中。
それで、とりあえず糊が乾くまで置いておこう、というところまでお面作りしている間に、頭が空っぽになって、なんだか軽くなっていたのです。

それで、本題のマイム作品作りへ、また切り替えて集中…
でも、またうーんうーん。
そうすると、また、お面が、
僕のことまだ途中だよー。
と言ってくるので、ああ、ちょっとその続きでもやるか。
と、また、お面作りに。

このサイクルを3日間繰り返した結果。

可愛いお面がシルヴプレ二人合わせて全部で3つできました。


現実逃避?
ちょっとそうかもしれませんが(笑)お面の影響も受けて、本番の作品のアイデアも広がりましたよ!
乞うご期待。

まだお席のある回ございます。お席はウィズコロナ仕様の各回最大20名様です。ご予約お待ちしております。
千秋楽は配信もございます。
公演詳細はこちら

また、11/24からの、若葉町ウォーフでの『マスクの逆襲 ~まいにちふえるおめんてん』
イベント詳細はこちら
も、乞うご期待。シルヴプレだけでなく、国井美和子さんの作品も、飾られますよ。

堀江のぞみ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする