観客の心に残った印象的なパントマイムの舞台についてファンの視点で熱く語る「マイムファンの印象に残った この舞台」。第2回目は、シアターマイムをこよなく愛する東京都の羽鳥淑子さんからのお便りをお届けします。
月刊パントマイムファンに投稿させて頂けて
感謝感激です!
「マイムファンの印象に残った この舞台」というテーマを頂いたのですが、
その舞台がたくさんあり選びきれないっ
今まで観た作品は全部を鮮明に覚えているのに
選びきれない…
作品達を想い出す そんな時間も楽しくて。
どんだけマイムが好きなのー!と自分でツッコミをいれたりしています。
100人アーティストの方がいたら、100人ちがう…
1万人の方がいたら、同じ方はひとりもいない……
同じ舞台を5回観ても、雰囲気が全部ちがう……
パントマイムに最初に出逢ったのは
保育園で働いていたときに
小さな公演とワークショップを開催してくれた、
3人組の方々との出逢いでした。
ちょうど、今のような夏の暑い日。
生まれて初めて観たパントマイムに震えが
わー!わー!ときたのを
今も鮮明に覚えています。
作品名は、あったのか なかったのか…
(最初のこの日をキッカケに その後も
パントマイムの作品を観る時には観たあとに、作品名を知る?見る?ようになりました。)
後ろにカーテンも なーんにもない、
(むしろ布団が山積みの)
保育園の小さなホールで………
えええっ!
聞こえないはずの、おしゃべりが聞こえ
森が見える?風船がふわふわ
シャボン玉まで
飛んでいる?!?
そんな世界が どどどドーン!と視えたのです。
「心の目」で感じてる子ども達は
笑いっぱなし♪
そのうちに踊りだしちゃう子もいたりと、視えないものが
ちゃーんと 視えちゃってるのです。
子ども達へのパントマイムワークショップは
アルミホイルになってみよう!でした。
みんなが、思い思いにアルミホイルになって
1人ひとりが全く違うのです。
1つのテーマでも、こんなにも捉え方、表現、感じ方が 違う。
そんな感じかわいいね、それもかっこいいよ!
と。
子ども達同士で、尊重し合える空間が生まれ
なんてなんて 楽しいんだー!と
大はしゃぎ♪
その後海外へ移住。
帰国後
コロナ禍直前にマイムの世界にカムバック!
ワクワクドキドキ
このような中でも
熱い思いは皆さんの中で生きていて
観るだけでなく、パントマイムのワークショップにも
参加するようになりました!
パントマイムの練習を通じて今の自分の心を知ったり
とにかく楽しいのです。
色んなアーティストのかたが、
教室やワークショップを開催されています。
皆さんの心が、温かいのです。
マイムという 太く強い綱で結ばれている、
そんな感覚を頂いています。
今はオンライン、配信でのレベルも素晴らしく
パントマイム、家で見てみたいなぁ〜という方にも
色んなチャンス!新しい分野ができましたね!
綴りながら気付きました。
「マイムファンの印象に残った この舞台」
それは、
あるパントマイムワークショップに参加した時に、
水、というお題がでて、
自分で初めて演じた 作品 「種」です。
土の中で埋もれている 花の種が、
水を待ちわび、成長していく物語です。
舞台と呼べないじゃ〜んと
エールをいただけそうですが、
初舞台なこと、まちがいなしっ!
マイム 大だい好きな自分が
自分が演じるマイムのファンになる。
アーティストの方々がそれぞれの作品を
感じさせてくださった全ての瞬間が、
宝物です。
その時の自分自身の心が、
相手の方を通じて
自分を通じて
視える。
熱い想いが、飛び出す 世界。
パントマイムは
一期一会かもです。ね♪
羽鳥淑子