月刊パントマイムファン編集部電子支局

パントマイムのファンのためのメルマガ「月刊パントマイムファン」編集部の電子支局です。メルマガと連動した記事を掲載します。

アーティストリレー日記(150)みまさん

2024-02-23 10:02:00 | 開設のご挨拶

今回は、ジャンルを越えて活動し、マイムリンクの舞台でもお馴染みのミュージック・クラウン、みまさんの日記をお届けします。

◆2/3(土)
1/27に老猫が死んでから1週間たった。

亡くなったその日はゆっくり硬くなっていく体を撫でては泣いた。
口の周りがカピカピしていたから、首をもたげて濡れタオルで拭いてやると、ゴロゴロ喉が鳴った気がした。
骨壷の傍らに供えた百合の花の、黄色くなった花びらを落とすと、聞き慣れた挨拶の「ニャア」という声が聞こえた気がして、ウロウロ窓の外など探してみたりした。
骨壷がそこにあるのに…

一週間経って、ボス猫の不在の、驚くほどの静けさにも慣れてしまった。
トイレの掃除が楽だとか、餌の減り方が少ないとかで思い出すくらい。
まだ雌猫が2匹いるから。
猫はほぼ寝ているので、今目の前に居なくても別の部屋にいるんだろうと、生きている時からそれくらいの感じだから、居ない、ということを忘れてしまうのだ。

猫の魂のレベルは、神仏レベルに高いんだそうだ。
居ても当たり前、居なくても当たり前

もうここは大丈夫だから
好きなところに飛んでいって
好きなものに生まれておいで

◆2/5(月)
新宿のサンモールスタジオという小劇場のオーナー、佐山泰三氏から、LINEがきた。

20年くらいお付き合いになるのかなあ…?
氏主宰の演劇公演に、「世界的に有名なオペラ座の道化師みま」役で、何度か出演させて頂いている。
毎回台本は違うのに、わたしの役はいつも同じ(笑)。

今回の佐山さんのLINE
「なんと先ほど昔一緒に学んだ同士だったと言う「ちゅうサン」に会いました!みまさんの話で盛り上がりましたよ。
「ちゅうサン」という芸名で○○○○さんです。」

ちゅうサンが○○○○さんなのは知ってるし!
パントマイム界の割と重鎮で、静岡大道芸で世界一になった人ですよ、佐山さんこそ知ってますか?

とは言わず、

「なんで佐山さんがちゅうサンと!?」
と返信。

どうやらちゅうサンは共通の知人により事務所に連れてこられた様子。

今、佐山さんが企画中のミュージカルに必要な「70代病院長」役にちゅうサンがぴったりだからお願いしようと思う、ということになったらしい。

そんでわたしも出演を…という話になってきた。
きっといつもと同じ役に違いない(笑)。

ちゅうサンとは、マイムリンクのフェスで一緒にオペラの作品を作ったり(何年前かな?)、大道芸フェスの舞台作品「カルメン」で共演したり(2009年かな?)、忘れた頃に共演する運命のようだ。

2025年お正月公演予定のミュージカル、というざっくりとした情報しかないけど、パントマイム界から、ちゅうサンとみまが出演します、多分(笑)。

◆2/15
コロナ以前の現場は主に、「河口湖音楽と森の美術館(旧オルゴールの森美術館)」と横浜のテーマパーク玩具店「ハムリーズ」の二本立てだった。
コロナ以降の現場は主に、浅草東洋館を定席にしている東京演芸協会と、シアター・クラウン・ジャパン協会の二本立てになった。
そこに最近、「ライブ配信」が加わった。

ご縁がなければアラカンの自分が“TikTok”なんちゅう恐ろしい魑魅魍魎が蠢き生馬の目を抜くような批判と誹謗中傷が渦巻くメディア(偏見)に足を突っ込むことなど無いと思っていたが、始めてみるとあまりの敷居の低さ、使いやすさにズブズブである。

最初の頃は、他の配信者を見て勉強していたけど、見続けようと思わせてくれる配信者はほとんどいない。
易いけど安いのかもしれない。知らんけど。
クラスの面白い子、程度のカリスマ性があれば、中程度のバズりは可能な世界だ。
それすらも叶わないのはきっとクラスの三軍だからだろう。

10名前後の常連フォロワーさんに乗せられて、開けたことない引き出しがこじ開けられ、妙なモノマネとか、思いもよらない曲のレパートリーが増え、舞台に掛ける新ネタになったりしつつある。
これは拾い物をしているのかもしれない。

ちなみに猫動画には、確かな手応えを感じている。
宝の山かもしれない。

そんなんいらんねん!
目指す!脱三軍!

◆2/16
長くやってる割にあまりにも無名すぎる。
そんな自分のことを心配して、様々な形で応援してくださる方々に、感謝の体を借りた告知をしよう。
いずれもお客様絶賛募集中です。
ご予約お問い合わせは全てみまにメールください。
divamigiwa※gmail.com
(※→@)

★“酒場の吟遊詩人”“R1ファイナリスト”“なにわの酔いどれ漫談”“笑点出たことある人”
ナオユキさんの謳い文句はいっぱいあるけど、私には“宇宙一かっこいい芸人”ナオユキさん。
東洋館スペシャル寄席でご一緒したことが縁で、折に触れて2マンライブのお声かけをいただき、今回4回目。
ナオユキさん、ありがとう。
「マ・ヤン」を紹介してくれた、たかくわみえさん、ありがとう。

「ナオユキxみまvol.4」
2024年3月15日(金)
20:00~22:00(お店は19:30オープン)
【場所】
東中野ムーンロード商店街
「マ・ヤン」
JR東中野駅東北口1分
大江戸線東中野駅3分
03-3371-9637
中野区東中野4-1-6
【料金】
3500円(1ドリンク付き)
※お席に限りがございます。
お早めのご予約をお勧めします。

★ 東京演芸協会主催
「ボードビル三昧vol.12」
桜満開 春爛漫 浮かれて参りましょう!

パントマイム、アクロバット、マジック、クラウン、オペラetc…
色物界のイロモノだけを集めた大好評企画も12回目!
演芸協会と企画実現に尽力してくれている若き理事、週刊少年ハートの小林くん、ありがとう。
出演表明してくれた皆さん、ありがとう。
会場が80名とキャパ広め!
どしどしご予約お待ちしております。

【日時】
2024年3月31日(日)
17:30~20:00上演
開場時間17:00
【料金】
2000円(前売り・当日共)
【場所】
新宿バティオス
新宿区歌舞伎町2-45-4
西武新宿駅北口から徒歩2分
新宿西口駅D5口から徒歩7分
新宿駅B13口から徒歩8分
【出演者】
前田秀、サクノキ、たかくわみえ、紙麿呂、みま、ブッチィー

★埼玉県加須市の「会席ぎゃらりぃ からん」にて、ランチ&ディナーショー!
絵画とアクセサリーの2人展会期中の便乗企画!!
ご近所のアーティスト、小島さん、岡野さん、ありがとう。
からんの女将さん、ありがとう。

【日時】
2024年4月5日(金)
-昼の部
11:30~13:15
-夜の部
18:45~20:30
【料金】
4000円(税込/2000円のお弁当付)
【場所】
会席ぎゃらりぃ からん
〒347-0067
埼玉県加須市向川岸町3-12
TEL:0480-53-8555
電車でお越しの場合…東武伊勢崎線加須駅北口より徒歩8分
お車でお越しの場合…県道411号線「加須市役所入口」交差点を加須駅方面に進み、100メートル先を左折すると右手にございます。
※駐車場完備

◇岡野智子×小島裕子 二人展◆
Hope and Rebirth~私たちの希望と再生~
2/22~4/25開催
絵画とアクセサリーの展示期間中にオペラ座の道化師みまのコンサート!
美味しいお食事に加え、美しい絵画とアクセサリーの展示もお楽しみいただけます。

ところでお前、誰?
申し遅れました、オペラ座の道化師みまと申します。
アコーディオンでオペラを弾き語り、コメディを創造する世にも珍しいミュージック・クラウンです。
http://www.migiwa.info/

よろしう

みま

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編集長の気ままにコラム(4)-ヨネヤマママコさんを偲ぶ会

2024-02-23 09:41:51 | 編集長の気ままにコラム

2月12日に、昨年9月20日にこの世を去ったヨネヤマママコさんの偲ぶ会が立川市のスタジオLaLaLaで開催されました。

会場は、ママコさんがお好きだった公園のスタジオ。立川駅から徒歩20分程度で、立川とは思えないほど自然が豊かで、自然の中に溶け込むようにスタジオはたたずんでいました。

 

偲ぶ会は、ママコさんの過去の数々の写真や衣装などが所狭しと飾られた小さなスペースに、関係者20数名が集まり、一般向けの展示のあと、夜に行われました。

最初に、当時、一番弟子だったあらい汎さんが挨拶し、ママコさんの略歴を紹介。加えて、海外から帰国したママコさんのスタジオに訪れて、無理矢理(?)に、あらいさんが弟子入りしたエピソードなどが披露されました。

ママコさんに30数年にもおよび付き添っていた明神位米太良さんは、ママコさんが天国に旅立つ前に残した言葉を紹介。これから、この世を旅立つことを確信していたママコさんの覚悟やお気持ちが静かに伝わってきました。そして、最後には、ママコさんと何度も音楽で共演したことがあるクラリネットの橋爪恵一さんの演奏に合わせて、参加者による即興ダンスが躍られました。

何人かの関係者の方とお話しましたが、とても2、3時間では語りつくせないようなさまざまな想いが溢れるようなひと時でした。

ママコさんは、晩年まで舞台に立ち続け、マイムリンクの舞台にも5回ほど喜んで出演していただき、多くのパントマイミストとの交流を心から楽しんでいたことが非常に印象に残っています。ママコさんが日本のパントマイムに残した数々のものは、多くの人々の心の中にしっかりと受け継がれていかれることでしょう。

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