今月は、11月10日の「劇とあそびのこども祭り」(青梅)に出演する一糸堂の高橋素子さんの日記をお届けします。3度目のリレー日記ご登場です。
何年ぶりの投稿か。
この5~6年はいろんな事があった。
こどもたちが独立し、母の介護が始まり、それに伴い大がかりな模様替えがあった。
仕事でも未知の世界の人形劇に関わる事になり、その間コロナの流行があり、かなりキツかった。その状況でも、人形劇の仕事で札幌・沖縄・山口・島根などでの公演があった。
3年で辞め、2023年には劇団風の子の作品に出演させていただき、多くの幼稚園、保育園、小学校で公演。「言葉」を観客にしっかり届けるという新しい学び。こんにゃく座のオペラ塾にも入塾し、歌というさらに未知の世界へ。
2024年には、舞台の仕事は減ったが、8月には喜多方フェスで初めてのソロ公演。今まで創ってきた小品3
本をまとめて、「めぐる~ミツバチ・くも・人の一生」という一本の作品にした。ひとりの稽古の不安やしんどさもあったけれど、演れてよかった。
今までの様々な舞台が、私の人生を支えてくれていたことに改めて気づかされ、ありがたく感じた。
今回は、山尾三省さんの詩「火を焚きなさい」を、シンドーさんの語りと私のパントマイムでやりたい。
しかし、それと同時に、政治から目が離せない。このままでは、人々の収入は搾り取られ軍需産業へ注ぎ込まれてしまう。格差が広がり、貧困化した人々には舞台を楽しむ余裕など残されない。
本来なら人生の苦楽を、舞台を通してみなで共有するものだと思うが、そうはなっていない。
10月16日~19日に、有明の東京ビッグサイトで「2024国際航空宇宙展」が開催された。海外ブースは事実上の武器見本市。それに対して抗議行動をしてきた。
その他にも、インボイス中止を求めるなど、日野市議会へ何度も請願を提出した。納得がいかないことに声をあげることを、当たり前のこととしてやっていきたいと思う。
ヨネヤマママコさんがフランス在住の折、マルセル・マルソーさんたちと政治の事もたくさん話したとおっしゃっていたことが印象的だった。マルソーさん自身、戦争で苦しんだ方。今またそんな時代にしないように動きたいと思う。
どこの国のこどもたちも、思いきり遊び、知りたいことを学び、夜は安心して眠れるように。
私にもやれる事がいろいろあるだろうから。
一糸堂 高橋素子
*「劇とあそびのこどもまつり」のイベント情報はこちらです。