瞳の奥の秘密
2009年/スペイン=アルゼンチン
人の本質は変わらない
tatsujiiさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 80点
音楽 80点
容疑者を追い詰めた推理も
妻を奪われた夫の銀行員の妻への想いと
犯人に対する対し方も
ベンハミンのイレーネへの想いも
人の本質は変わらない、という所だろうか。
ミステリー仕立ての深い愛情物語でもある。
映画 『瞳の奥の秘密』@TOHOシネマズシャンテ
製作国 : スペイン=アルゼンチン
監督 : ファン・ホセ・カンパネラ
出演 : リカルド・ダリン 、 ソレダ・ビジャミル 、 ギレルモ・フランチェラ
第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した話題作。
オフィシャルサイト『瞳の奥の秘密』
瞳の奥の秘密 - goo 映画
ブエノスアイレス
刑事裁判所を引退したベンハミンは、忘れ難いある事件を題材に小説を書き始める。
それは、1974年に起きたある新婚夫婦の妻が殺された残虐な事件だった。
妻を奪われた銀行員の夫は1年間毎日仕事を終えるとブエノスアイレスのターミナル
駅に現れて犯人探しを続けているのだった。
そんな夫の妻への深い愛情に突き動かされたベンハミンは犯人探しに執念を燃やす。
ベンハミンはアル中気味の相棒と共に容疑者を割り出し逮捕する、そして裁判で
終身刑の判決が出されたのだが、、、
写真をクリックすると拡大します。
あれから25年、小説を書くうちにベンハミンはあの事件で
自分の身代わりになって殺された大事な相棒への引責の思いや、
上司であったイレーネへの想いが蘇るのだった。
犯人探しと未解決事件の謎解きのミステリーだが、ドンパチと
派手な撃ち合いなどはなく、ベンハミンの捜査と深い推理でじっくりと
謎の核心に迫っていく。
上司であるイレーネは法学博士の資格を持つエリート判事に対し
ベンハミンは高卒であり学歴社会では住む世界が違うと
イレーネに対する想いを秘めたまま別れたのだった。
未だに引きずる過去の事件と今も変わらぬイレーネへの想いに向き合う為にも
事件の謎に取り組みベンハミンは失った歳月を取り戻す事が出来るのか。
今改めて謎に迫るベンハミンは衝撃的な事実を目撃する。
容疑者を逮捕し尋問する際に、イレーネは容疑者が性的異常者では
ないかと直感的に感じて犯罪心理学を応用し容疑者を挑発することで自白に導く
件が面白かった。
映画はとても人気があって2回目上映の1時間前に既に完売し、3回目の上映を
取った、3回目も満席だった。
シャンテシネを良く利用しているが人気のある映画を見たときも含めて始めての
体験だった。
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