BLOWING WIND・風のふくまま

風の吹くまま気まぐれな日々     
  明日も良い日になりますように。

『夏時間の庭』 75点

2009-08-04 21:51:07 | goo映画レビュー

夏時間の庭

2008年/フランス

ネタバレ

相続

プロフィール画像

tatsujiiさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★☆☆70点

ビジュアル ★★★☆☆70点

音楽 ★★★☆☆70点

パリ郊外の広大な敷地に建つお屋敷に一人で居る母親の
誕生日を祝う為に3人の子供と大勢の孫達が集まる。
母はめったに帰って来ない息子に遺産相続の相談をする
広大な敷地、由緒ある立派な家、画家だった大叔父の残した
作品の数々と蒐集した美術品、母は美術品のリストまで
作成して準備していた。

一体どのくらいの価値が有る物なのか蒐集品の中には
オルセー美術館から展示を求められている物も有る。

母はこれらを処分して3人の子供達で分ける様に
指示する。

母親の亡き後3人の子供達はそれぞれの事情が有り
遺産の処分について意見が分かれる。

いよいよ家の処分も決まり開け渡す前の最後の夏に
孫の一人が学校の友人達を招いて大パーティをやる。

子供の頃から親に連れられておばあちゃんの家に
遊びに来ていたので思い出が一杯有る庭だ。
自分に子供が出来たら連れて来るようおばあちゃんに
言われていた事を思い出す。

お屋敷の庭で家族が揃って賑やかに囲む食卓
光があふれ緑に囲まれ優雅な空間だ、日本では
外で食事する環境も習慣も無いのでとても羨ましく見える。

美術館から展示を求められるような美術品に囲まれて
暮らす毎日、何気なく花を活けてある花瓶もとても数少ない
貴重な品だという。

フランスの現代の相続税についてもだが
3人の子供のそれぞれの事情がいかにも今の時代だ
思い出に彩られた家への愛着と現実のジレンマ
そして母との思い
しかし以外な事に超現代的な孫達におばあちゃんとの思い出と
お屋敷の良さが理解され心に残されていたようだ
ラストがほのぼのした暖かさが残る。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画 「人生に乾杯!」を見... | トップ | 映画 「夏時間の庭」を見て... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

goo映画レビュー」カテゴリの最新記事