映画 『ローマ法王の休日』TOHOシネマズシャンテ
製作国 イタリア=フランス
監督 ナンニ・モレッティ
出演 ミシェル・ピッコリ
イェジー・スツール
レナート・スカルパ
公式サイト
ローマ法王の休日 - goo 映画
ナンニ・モレッティ監督が、脚本、演出、出演の3役をこなした本作は、ヴァチカンで開催される法王選挙を題材に、望まないまま法王の座に就く事になったひとりの枢機卿の、その重圧に耐えかねて起こした逃亡劇を描いたユニークなハートフル・コメディーだ。
現ローマ法王の訃報に接し、新しい法王を選出するために各国からヴァチカンへ枢機卿たちが招集される。システィーナ礼拝堂で投票が行われるが、枢機卿たちは心の内では重責を担う法王に選ばれたくないと一様に思っていた。投票の結果、メルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が選出される。すでに聖ペドロ広場には新しい法王の就任を祝いにきた人々で溢れかえっていた。就任の演説が控えていたが、メルヴィルは重圧から逃げ出してしまう。新法王が行方不明になったのを知った事務局広報は、そのことが公にならないよう画策し、街中を捜索する。
ローマ法王に選ばれようという程の枢機卿たちもやはり一人の人間として
法王の地位の責任の重さからだれもが自分が選ばれないように祈っている。
数回の投票でやっと選ばれたのが誰も思いがけないメルヴィルだった、そして誰よりも
一番驚いているのが選ばれた本人だった。
バルコニーでの就任の演説を控えた目前で重圧から逃げ出してしまうメルヴィル
ローマの街をさまようが誰もメルヴィルを新法王だと知る人は居ない。
法王に選ばれたが自分はその地位にふさわしいのか最後まで悩み続ける。
そしてヴァチカンへ戻りバルコニーに立って就任の演説をするメルヴィルが
選んだ結末は・・・。
信心深く修行を重ねてきたカトリックの枢機卿と言えどもローマ法王という重責には
皆が尻込みするようで一人の人間として共感できる。
ヘップバーンの「ローマの休日」では休日を王女の身分から離れて楽しく過ごしたが
最後には王女の立場を自覚して王室に戻ったのだが、街に逃げ出したローマ法王が
選んだ結末は意外なものだった。
生まれながらに王室の地位を継ぐ運命に有る人や、名門・名家を継ぐ人たちの重圧も
いかばかりか、ましてや途中からそのような重責を任されるプレッシャーは想像もつかない。
庶民である有り難さを感じざるを得ない。
選挙で選ばれた責任ある地位で重なり思われるのが我が国の首相だが
選ばれたとは言え一国の首相となり1億人を超える日本人の生命と安全を守るという
重圧と責任に身が震え逃げ出したくなる事が無いのだろうか。
政治家というのは謙虚さの代わりに傲慢さと不遜さ、更に鈍感さに溢れた人しかなれないのだろう。
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製作国 イタリア=フランス
監督 ナンニ・モレッティ
出演 ミシェル・ピッコリ
イェジー・スツール
レナート・スカルパ
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ナンニ・モレッティ監督が、脚本、演出、出演の3役をこなした本作は、ヴァチカンで開催される法王選挙を題材に、望まないまま法王の座に就く事になったひとりの枢機卿の、その重圧に耐えかねて起こした逃亡劇を描いたユニークなハートフル・コメディーだ。
現ローマ法王の訃報に接し、新しい法王を選出するために各国からヴァチカンへ枢機卿たちが招集される。システィーナ礼拝堂で投票が行われるが、枢機卿たちは心の内では重責を担う法王に選ばれたくないと一様に思っていた。投票の結果、メルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が選出される。すでに聖ペドロ広場には新しい法王の就任を祝いにきた人々で溢れかえっていた。就任の演説が控えていたが、メルヴィルは重圧から逃げ出してしまう。新法王が行方不明になったのを知った事務局広報は、そのことが公にならないよう画策し、街中を捜索する。
ローマ法王に選ばれようという程の枢機卿たちもやはり一人の人間として
法王の地位の責任の重さからだれもが自分が選ばれないように祈っている。
数回の投票でやっと選ばれたのが誰も思いがけないメルヴィルだった、そして誰よりも
一番驚いているのが選ばれた本人だった。
バルコニーでの就任の演説を控えた目前で重圧から逃げ出してしまうメルヴィル
ローマの街をさまようが誰もメルヴィルを新法王だと知る人は居ない。
法王に選ばれたが自分はその地位にふさわしいのか最後まで悩み続ける。
そしてヴァチカンへ戻りバルコニーに立って就任の演説をするメルヴィルが
選んだ結末は・・・。
信心深く修行を重ねてきたカトリックの枢機卿と言えどもローマ法王という重責には
皆が尻込みするようで一人の人間として共感できる。
ヘップバーンの「ローマの休日」では休日を王女の身分から離れて楽しく過ごしたが
最後には王女の立場を自覚して王室に戻ったのだが、街に逃げ出したローマ法王が
選んだ結末は意外なものだった。
生まれながらに王室の地位を継ぐ運命に有る人や、名門・名家を継ぐ人たちの重圧も
いかばかりか、ましてや途中からそのような重責を任されるプレッシャーは想像もつかない。
庶民である有り難さを感じざるを得ない。
選挙で選ばれた責任ある地位で重なり思われるのが我が国の首相だが
選ばれたとは言え一国の首相となり1億人を超える日本人の生命と安全を守るという
重圧と責任に身が震え逃げ出したくなる事が無いのだろうか。
政治家というのは謙虚さの代わりに傲慢さと不遜さ、更に鈍感さに溢れた人しかなれないのだろう。
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