去る8月10日の退勤後の帰路にて突然に尿路結石を発症、最寄りの医者に駆け込みましたが、それからの三日ほどは、文字通りの七転八倒でした。薬を飲んで、結石が自然に排出されるまで痛みに耐え続ける、という流れになりましたが、それが如何に辛いものであるかは、経験者の方ならお分かりいただけるでしょう。
多くの経験者が「死ぬかと思ったぐらいの痛さ」と話す通り、人生で経験する最大級の痛みにずっとつきまとわれました。普通に立つことも歩くこともかなわず、左脇腹の突き刺すような痛みとギリギリと内蔵を締め付けるような圧迫感からの疝痛との二重苦に苛まれて食べることも寝ることも叶わず、横になって脂汗をかきつつ必死で激痛に耐えるのみでした。13日までの四日間で、体重が一気に2キロ近くも減りました。
それで8月12日の模型サークルの定期会合は結石ならぬ欠席したのでしたが、事情を知った仲間たちがお見舞いにきてくれたのは、痛みが薬によって抑制されつつあった15日の事でした。みんな会社が盆休みに入ったからだったのでしょう。
そのT氏、I氏、モケジョのエリさん、ミカさん、マユコさんより、お見舞いの品として上図のプラモデルをいただきました。ミニアートのⅣ号戦車H型のフルインテリアキットでした。9000円近くする高額キットですが、5人でお金を出し合って買ったのだそうです。有り難いことでした。
ですが、Ⅳ号戦車H型というのは、ガルパンのあんこうチーム車輌の現行形態でもあります。たぶん、これで最終章仕様を作ってみては、というメッセージも込められているのでしょう。
最近にタミヤよりⅣ号戦車のF型とG型が続けてリリースされた際に、サークル内でも「このタミヤの二つの新キットでガルパンのあんこうチーム車輌の第一形態(D型)と第二形態(F2型)が作れるな」と話題になったことがあり、その際に私が「それなら次のH型はボーダーモデルかミニアートの新製品でチャレンジしてみると面白いかもな」と話したことがありました。
その時にエリさんに「星野さんが仮にチャレンジされるなら、ボーダーモデル、ミニアート、どっちを選びますか?」と訊かれ、少し迷った挙句「・・・ミニアートかなあ」と答えたことがありました。
なので、今回のお見舞い品のキットは、間違いなくエリさんの発案だな、と思いました。
まだまだ結石の痛みがジリジリと続いていましたが、我慢して開けてみました。箱が大きいので中身がギッシリなのだろうと予想しましたが、その通りでした。
ランナーの数が半端無いですね。さすがにフルインテリアキットだけのことはあります。前にT氏にライフィールドモデルのⅢ号戦車J型のフルインテリアキットをいただきましたが、それとあまり変わらないボリュームです。
組み立てガイドは冊子タイプでした。それもかなりの厚みがありますので、開いてみたら、制作の工程はなんと142ステップもありました。もともとミニアートのキットはパーツが細分化される傾向があり、それだけ作業量も多くなるわけです。フルインテリアキットであればなおさらです。
いやー、本当に凄いキットをいただきました。機会をみて、出来ればガルパン車輌に仕上げてみようと思いますが、そのまま組むのは何か物足りない気がします。何かテーマを設定するとか、あるいは実験的に新しい何らかの試みに取り組んでみるとか、そういった方向で、この素晴らしいキットを最大限に活かしたいな、と思います。