戦車工場のA棟をフェニックスモデルの鉄道工場キットにて製作していた頃、模型サークルの先輩K氏にいただいたキットで上図の4軸平積貨車を組み立てました。確か上図の画像をツイッターに上げたと記憶していますが、その製作レポートをまだ書いていなかったのを思い出し、今回より綴ってみることにしました。
K氏にいただいたキットの状態です。ドラゴンの製品ですが、キットの型番や商品番号などは不明でした。なぜかというとK氏が十数年前に大阪の模型店のジャンク市で安値で購入した箱無しキット類の一つだったから、でした。改めてK氏に確認したところ、「(上図の)二つの袋を輪ゴムでくくって1000円ぐらいで売ってたと思う」とのことでした。
そこでドラゴンのキットにそれらしいものは無いかと探したところ、今ではほとんど売り切れて見かけなくなっている古い製品の6069番の「ミリタリーシリーズWWⅡドイツ軍平積無蓋車Typ Ssy」というのがありました。その箱絵の貨車の姿が今回のキットのそれに一致するように思えました。
その6069番の品は希望小売価格が7000円前後であったようなので、1000円ぐらいで買ったというのは超お得だったんだな、と思いました。
しかしK氏はそれを部屋の積み在庫の奥に入れてそのまま忘れていたそうです。十数年ぶりに整理したら出てきた、もう作る気も無いから星野君にあげよう、ということで譲って下さいました。
ですが、タダで貰うのも申し訳ないので、K氏の大好物である「志津屋」の「元祖ビーフカツサンド」と「ふんわりオムレツサンド」の組み合わせを返礼として贈りました。
いただいたキットには組み立てガイドが付いておらず、パーツ類を見ても組み立て方がいまいち分かりませんでした。そこでホビーサーチさんのサイトでドラゴンの6069番の品の案内情報を探し、そのページにあった組み立てガイドの画像を参照しながら組み立てました。
上図は貨車の本体部分のパーツ類です。
組み上がりました。平積貨車の本体部分はこれで形になったので、あとは各所の細かい部品を取り付けるだけとなりました。
次は台車の組み立てでした。鉄道車両のキットはこれが初めてでしたから、全てのパーツ、全ての作業工程が珍しくて面白かったのですが、台車はきちんと作らないと車輪がレールにはまらないかもしれない、との不安が無くもなかったので、緊張しつつ組み立ててゆきました。
ドンドン組んでゆきました。
ブレーキシューのパーツの組み立てが最も細かくて手間取りました。車輪にピッタリくっつける状態にするとブレーキの制動状態でつまりは貨車が停止する姿になります。僅かに離すと車輪が回りますので、鉄道工場内のレールの上を走らせることも出来ます。
とりあえず、ブレーキは解除状態にしますので、車輪との間に僅かな隙間を持たせて接着することにしました。
車輪を組み立てました。フェニックスモデルの工場キットの線路にピッタリと合いましたので安堵しました。海外キットの鉄道関係のキットにはヨーロッパゲージ、ロシアゲージ、など幾つかの軌道幅つまり軌間があるそうで、プラモデルで作った線路の幅と車輌の車輪の幅が合わなくて困った、という話を聞いたことがあります。
ちなみにフェニックスモデルの工場キットの線路はヨーロッパゲージ、つまり標準軌と呼ばれる1435ミリのゲージを再現しており、今回の貨車もドイツ軍の軍用貨車なので、ゲージは同じ標準軌でした。
台車と車輪のパーツを組み合わせました。歪みや狂いが許されないので、慎重に手順を確認しつつ組み付けてゆきました。
組み上がりました。ブレーキは解除状態にしましたので、車輪はコロコロと回り、線路の上をスーッと走りました。これを2個作りました。 (続く)