2021年12月25日から27日までの三日間、久しぶりの大洗方面行きを楽しみました。前月の11月26日から28日までの三日間にて静岡県ゆるキャン聖地巡礼のラストとなる大井川鉄道エリアの最奥地畑薙までのコースを踏破し、静岡県方面での巡礼行動がやっと一区切りついたので、次の山梨県方面への計画を作る前に、息抜き気分で大洗へ行ってみるか、と思いついたのが発端でした。
そのことをツイッターで述べたところ、拙ブログの読者にしてガルパンモデラーの愛知のHさんより「土日なら同行出来そうです」とのお誘いがありました。たまたま職場の年末年始休暇が12月24日からの11連休でまとまったため、25、26日の土日が絶好のタイミングとなりました。
しかし、大洗へは2020年7月以来、一年半にわたって御無沙汰していたため、大洗のどこへ行くかは余り考えておらず、変化があった場所や新しい店などを探してみるか、といった程度の、成り行きお任せのノープラン同然でした。
ですが、同道が正式に決まった時点でHさんより25、26日の土日の基本案が示されました。25日は勝田の模型店、26日は大子のコンビニ、というものでした。いずれも知らないスポットであったので、未知の場所に興味を抱くたちの私としては「面白そうだ」と感じました。
勝田の模型店は、以前に噂を聞いたことがあったのですが、大子のコンビニというのが最初はよくわからず、コンビニなら大洗や水戸にもあるのだが、とHさんに訊ねました。その後のメールでのやり取りにて、どうも普通のコンビニではないらしい事が感じられ、Hさんが教えてくれたURLを辿ってゆくと、コンビニというより地域の雑貨スーパーといった雰囲気で中にラーメン屋がある、という感じのお店の様子がうかがえました。初めて聞くお店であり、Hさんの話ではガルパンのフィギュアが沢山ある、ということでしたので、それでは行きますか、ということになりました。
今回はHさんが車で来られるということで、25、26日の土日はHさんの車に乗せてもらうこととなり、大洗入りも含めての二日間の全移動が車となりました。Hさんは宿も同じ水戸プリンスホテルにとって27日の昼まで滞在したので、それまでほぼ一緒に行動していましたが、同年代であるにもかかわらず、大変に博識な方で、聞くお話がみんな面白くて興味深くて、とても参考になって勉強になりました。おかげで、有意義な大洗行きの日々になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
上図は、25日午前10時過ぎの水戸駅前です。
今回は12月24日の前夜に水戸へ移動し、水戸プリンスホテルに泊まった翌朝から行動を開始しました。Hさんとの合流を勝田の模型店にて11時を目処に、と打ち合わせてあったので、最初は朝に水戸城へ行って、それから勝田へ向かう積りでした。
しかし、25日の朝は雨で、昼前から晴れるとの予報であったものの、寒気南下の影響で雨が一時は雪交じりになりました。それで朝の水戸城見学は諦めて27日に回し、宿の大浴場で朝湯を楽しんだりして10時前まで部屋で過ごしました。大洗行きの朝にこんなにのんびりしたのは初めてのことでした。
宿を10時きっかりに出て、水戸駅ビル内のコンビニで買い物をしたのち、10時25分発の普通列車で勝田へ向かいました。上図の勝田駅には、5分後の10時30分に着きました。
勝田駅の東口のバス停に行き、10時40分の海浜公園行きの便に乗りました。土曜日にもかかわらずバスがほぼ満席状態でしたので、なにかあるのかなと思いましたが、多くの客が途中のバス停で乗り降りしていたので、普通に地域住民がよく利用しているのか、と気付きました。勝田駅から東へ向かう大通りである「昭和通り」を通るので、おそらく利用客が最も多い路線なのかもしれません。
4分後の10時44分、バス停「松戸体育館」で降りました。目的地の模型店への最寄りのバス停でした。すぐ横にセブンイレブンひたちなか笹野店があったので、買い物はここでも出来たな、と思いました。模型店へは、そこから住宅地の中を北へ350メートルほど歩いて向かいました。
10時49分、勝田の模型店に着きました。模型好きなら知らない人はいない有名店のM.S.Modelsさんです。私も以前に噂を聞いたことがあり、以前に買ったガルパン戦車の適応キットに、このお店の販売品があったので名前だけは知っていましたが、公式サイトを見た限りでは通販専門の卸問屋だろうと思っていました。そのことをHさんに言うと、普通に買い物に行ける店舗ですよ、と教えられ、とにかく凄いのでお勧めです、と絶賛推奨されました。
ですが、模型店というよりは外車のディーラーみたいな上図の高級感あふれる外観には驚かされました。最近にこの新店舗がオープンしたらしいのですが、とにかくこんな立派な建物の模型店はそうそう見ないぞ、と感じました。本当にここが模型店なのか、あのM.S.Modelsさんなのか、と思って上図の丸い店名銘板を二度見しました。御覧のように戦車のデザインになっているので、おお、まさしくミリタリー専門の模型店なのか、と感動してしまいました。
M.S.Modelsさんの公式サイトはこちら。
さらに驚いたことに、買い物を終えて店から出てきて、上図の自転車に乗って帰って行った二人組が地元の女子高校生だったのでした。土曜日なのに制服姿だったので、午前中のみか、部活帰りだったのかもしれません。出てきて、入口を撮影していた私に笑顔で「こんにちは」と挨拶してきたので、つられて挨拶を返しつつ、プラモデル買ったの?と訊きました。二人とも、脇に抱えているプラモデルが戦車でした。
「はい、これから家で一緒に作ります」
「それ、パンターのG型だねえ、そっちはⅢ号戦車のJ型ですか・・・」
「はい、ガルパン観て知りまして」
二人とも、私がガルパンファンであることを黒森峰ファッションから察したようで、屈託なく答えてきました。さすがに大洗に近いこの地域ともなれば、ガルパンの人気も知名度も浸透度も相当なものがあるな、と感心しました。
きちんと会釈して帰って行く二人組を見送り、店内に進みました。最初に右横のテーブルに目が行き、上図の大きな金属品がドンと置いてあるのに驚きました。戦車の履帯の実物のようでしたが、どの戦車のそれかは分かりませんでした。後で若い女性従業員に訊ねたら、あまりよく知らなかったようで、第二次大戦中の外国の戦車のものらしいです、との答えでした。
履帯の横には妙な形の金属品がありました。妙な形状の部品だなと思ってしばらく見ていて、見たような形だな、と感じて、ドイツ車輌によく見られるノテックライトのそれだと気付きました。それが逆さまに置いてあって上下が逆になっているのでした。1/35スケールではよく見るパーツですが、実物を見るのは初めてでした。こんなに大きいのか、と感心しました。
それから初めて店内を見回しました。手前にホビースペースもあって、完成展示品も並び、奥の商品陳列は右の壁向こうにも続いている感じでした。パッと見てもミリタリー以外の要素が全然無かったので、これはガチでミリタリー専門のお店なのだ、とだんだん嬉しくなり、興奮が湧きあがりはじめるのを覚えたことでした。
右横のショーケースにも完成展示品がずらりと並んでいました。全てが戦車を含めたジオラマ作品でしたが、いずれも素晴らしい出来栄えで、一つ一つ見入ってしまいました。凄いなあ、と子供のようにワクワクしながら眺めました。こんな感動は、大洗の梅原屋のNさんの芸術的作品群に接して以来のことでした。 (続く)