日野屋石油店にてHさんの寄贈作品を拝見した後、いったん町営駐車場に戻りましたが、車には乗らずにアウトレットへと移動し、Hさんの案内で上図のガルパンギャラリーへ行きました。昨年12月にリニューアルオープンして場所も変わったのですが、一年余り大洗へ行っていなかったために新店舗の場所を知らなかったからでした。
新店舗は旧位置より西側の、かつて噴水を囲んでいたエリアに含まれ、劇場版の「福田車が降りたエスカレーター」の近くにありました。その外観も、上図のように広くなっていて、初めてガルパンギャラリーがオープンした頃の規模に近くなっているようでした。
入ってみると、予想していた通り、以前は最低限のスペースに削られていた展示ギャラリーのコーナーが初期の頃を思わせる面積で設えてありました。かつては水戸市の偕楽園のイベントで展示されていたという、水戸黄門トリオ扮装のカメさんチーム3人のパネルもありました。
以前はコーナーの片隅に押しやられ、いつしか姿を消していた上図の公式缶バッジおよびガルパン名刺のショーケースも初期の頃のように空間中央に復活していました。
上図の、大洗での様々なガルパン公式グッズ類や宿泊特典のグッズ類も綺麗に整理されて再陳列され、「大洗とガルパンの歩み」と題したコーナーにまとめられていました。こういう展示が、あるべきガルパンギャラリーの主力展示で、ガルパンの聖地である大洗を時系列で俯瞰し理解するのに役立ちますから、その再構成は歓迎すべき点でした。
ガルパンの製作スタッフおよび関係者、声優陣などによるサイン色紙も、上図のように並べて綺麗にまとめられていました。博物館の展示方法の一つである「タイル陳列表示」の典型例で、以前に豊郷小学校けいおん展示コーナーの整理再構成作業に参加した時にも色紙類の整理に際して提案して実現させた方法です。
いまは懐かしい思い出の景色のなかにだけ存在するあの薬局の建具も復活していました。とにかく以前までの店舗は展示コーナーが殆ど無きに等しい最低限のスペースしかなかったため、この建具も展示品の台みたいになり、一時は撤去されていたのでした。
展示ギャラリーのもう一つの主力展示品である、プロのモデラーや声優さん等の関係者のガルパン戦車プラモデル作品の展示も規模と数を大いに増やして再構成されていました。中央のショーケースも大型のものに代えられ、以前は各所に分散展示されていた作品群が集められていました。
その横には横一列のショーケース群が追加され、ガルパンプラモデルの大御所としても知られる、ヤマタクこと山田卓司氏の素晴らしいジオラマ作品群が展示されていました。以前に浜松のジオラマファクトリーでも幾つかのガルパンジオラマ作品に接していますが、そこでも見かけなかった、初めて見る作品が幾つかありました。
上図はその一つで、テレビシリーズの決勝、対黒森峰女学園戦にて試合開始後にあんこうチームⅣ号戦車の背後をたまたまカバーする形になってティーガーⅡの初弾に斃れたアリクイさんチーム、三式中戦車チヌの無念の撃破シーンです。被弾時の衝撃で車体が一瞬浮きあがって前のめり状態になった瞬間を、被弾爆発の黒煙とともにリアルに表しています。
こちらはOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」での「たかちゃん」ことカエサルのⅢ号突撃砲F型と「ひなちゃん」ことカルバッチョのセモヴェンテM41の、主力自走砲同士の因縁の一騎打ちの場面を再現しています。双方の主砲がぶつかり合って跳ねる瞬間も分かり易く再現され、西洋の剣術試合のような緊迫感をも醸し出しています。 (続く)