私のガルパン車輌プラモデルの第118作目は、上図のガルパンコミック「樅の木と鉄の羽の魔女」の作中車にしました。ルーマニア軍テイストの伯爵高校チームの所属車輌です。以前にそのうちの2輌を製作しましたから、今回は3輌目にあたります。
作中にてサンダース大付属高校チームと対戦試合を行なう伯爵高校チームの主力部隊のカットです。隊長の毬奈コンスタンティネスクが搭乗する1号車のⅣ号戦車G型以下、4種の戦車が描かれています。以前に制作した2輌とは、主人公小檜山野咲が乗る3号車のⅢ号戦車N型と、7号車の五十嵐瑞希先輩の38(t)戦車E型です。今回製作する3輌目は、上図左手前のⅢ号突撃砲G型です。これはチームの4号車にあたる由、以前の記事にて述べた通りです。
ガルパンにおいては、アニメ本編の最終章シリーズ第3話に初めて登場した継続高校チームのスナイパー、ヨウコの搭乗車がⅢ号突撃砲G型であろうと推定されますが、まだ外観のシーンがありませんので、確定は第4話を待たねばなりません。それで現時点では、Ⅲ号突撃砲G型はコミック版の「フェイズエリカのこぼれ話」の黒森峰女学園チームのレンの搭乗車と伯爵高校チームの所属車の2例が挙げられる形になります。
その伯爵高校チームの所属車のほうは、各アングルからの描写があって大体の特徴がおさえられます。上図のシーンではシュルツェンを装備していることが分かります。
別のシーンにて、シュルツェンを装備したG型の初期型であることが分かります。むらかわみちおさんの描画は細かくて繊細かつ美麗なタッチが特徴で、メカニックは正確に細密に描かれることが代表作の宇宙戦艦ヤマトシリーズによって知られますが、戦車においても同様で細部まできちんと描かれます。これは非常に有り難いことです。
Ⅲ号突撃砲G型の初期型の適応キットといえば、上図のタミヤの製品がド定番として挙げられます。ドラゴンからも色々出ていますが、組み立て易さではタミヤがダントツです。三年ぐらい前に中古ショップで安値で購入し、「フェイズエリカのこぼれ話」の黒森峰女学園チームのレンの搭乗車を作ろうととってあったのですが、計画を変更して伯爵高校チームの所属車に仕上げることになりました。
中身です。さすがは安定のタミヤ、履帯もベルト式パーツで全くのストレスフリーな内容です。ストレートに作れば3時間ぐらいで仕上がりそうですが、私の製作はいつも亀の歩みに等しいので、数日は確実にかかります。
説明書と組み立てガイド、塗装マーキングのガイドです。
上図の「国防軍第237突撃砲旅団」の所属車の外観が、作中車のそれにもっとも近いので参考にします。
ステップ1では、サスペンションアームを組み立てます。今回の車輌はガルパン仕様への改造がほぼ不要で、パーツの一部も不要となるので、組み立て工程そのものもほぼガイド通りになります。
全てのパーツを切り出して、並べて準備し、一部のパーツを仮組みしてチェックします。安定のタミヤですから、仮組みチェックはあまり必要ないのですが、いつもの癖で、仮組みをやってしまいます。
楽に組み上がりました。今回のⅢ号突撃砲G型から始めて伯爵高校チームの戦車を計3輌作る予定ですので、その組み立てスタートが楽であればあるほど、2輌目、3輌目の製作時の負担もそれだけ軽くなります。今回、Ⅲ号突撃砲G型から作り始めたのも、3輌の中で最も楽そうで、組み立て所要時間も短いだろう、と考えたからでした。 (続く)