2021年5月8日、今年のゆるキャン△聖地巡礼の春の陣の後半戦をなすべく、上図の三島駅からスタートしました。前日の退勤後に京都駅へ直行し新幹線で三島駅まで移動、以前に河口湖「へやキャン△」巡礼で利用した三島駅前の東横インに泊まりました。
この巡礼行は、もともとGW期間中にゆるキャン△静岡エリアの聖地を出来るだけ回るべく4泊5日の行程で計画したのですが、天候不順のため分割する案を選択せざるを得ず、まず静岡県内のゆるキャン企画関連と身延山奥之院登拝を1泊2日で行くことにして5月3、4日の二日間をあてました。
そして分割コースのもう一方を2泊3日として、伊豆堂ヶ島のゆるキャン△パネル巡りと大井川鉄道巡礼にあてたものですが、伊豆堂ヶ島のほうはレンタカー利用で朝から回る必要があったため、起点となる三島での前夜泊も追加した次第でした。
伊豆半島エリアのゆるキャン△聖地巡礼は、これまでに2回実施しました。2019年8月に大瀬崎、天城峠、稲取高原、下田、堂ヶ島を巡り、2020年8月に伊豆高原、伊東エリアへ行きました。これらによって、伊豆半島のゆるキャン△聖地はほぼ回った形になりましたが、戸田の御浜岬のみは時間の関係で行けていませんでした。
それで、その御浜岬と堂ヶ島のゆるキャン△パネル巡りを組み合わせて半日でレンタカーで回る計画を立て、もともとは静岡県内のゆるキャン企画関連を回った翌日に行こうと考えていたのでした。ですが、天候不順のため分割して、GW期間後の土日をあてる形で5月8から始めることになったのでした。
今回利用したレンタカーは、三島駅から西へ数分歩いた所にあるタイムズレンタカー三島駅南口店のそれでした。もともとタイムズの会員であるうえに、コロナ禍下の需要喚起キャンペーンの一環としての割引サービスが追加されていたため、料金が通常よりも安くなったのは有り難いことでした。
今回利用した、日産のノートです。初めて乗りましたが、なかなか運転し易くて、音も静かな良い車でした。9時3分に三島駅前から南下して函南塚本から伊豆縦貫道を進み、修善寺インターで降り、伊豆国際カントリークラブの中を通る緑のトンネルの快走路を経て、10時2分に達磨山高原のレストハウスに入った際、その駐車場で撮りました。
この達磨山高原レストハウスには、2019年8月の巡礼のラストに立ち寄っています。その時は天候が下り坂で景色は雲に覆われ、望んでいた富士山の姿も見られませんでした。今回はそのリベンジも兼ねて、戸田御浜岬へのルートの途中にもあたっているこのスポットに再訪した次第でした。
さあ、今回は快晴だから、富士山も見えるかな?と展望所に行ってみました。
おお、見えた。富士山だ・・・。
周囲の景色も遠くまで見渡せました。天候不順のために分割してタイミングをずらして来たのが効を奏した形でした。リベンジ成功となりました。10分ほど眺めた後、車に戻って戸田へ向かいました。
10時28分、第2目的地の戸田御浜岬を見下ろす展望所「出逢い岬」に着きました。その直前に「夕映えの丘」展望所にも寄りましたが、狭くて駐車スペースが一杯になっていたため、100メートルほど上の「出逢い岬」の広い駐車場に入りました。
上図は展望所の案内板です。伊豆のくちばし御浜岬ですか・・・。なるほど。
地形的には、以前に訪れた大瀬崎を連想させました。でもこちらの砂嘴の先端部には池はありません。内側は天然の良港となって必然的に街区の発展が促されて現在に至ります。
なかなか面白くて楽しい景色です。ここでも10分ほど柵にもたれて眺めていました。海原から吹き上げてくる潮風も心地よかったです。
ですが、個人的には鎮魂の気持も抱いてきましたので、かつて20、30代に南太平洋各地での戦跡巡拝にて行ったのと同じく、帝国海軍式の敬礼を行ない、1分ほど黙祷しました。
この戸田御浜岬には、戦時中に海軍の特攻基地がおかれました。西伊豆の江浦に本部を置いた第15突撃隊に属する特攻兵器の「海龍」と「蛟龍」が配置され、それらの壕が沢海と御浜の二地区に建設されたそうです。御浜は上図の御浜岬の内側、沢海は「夕映えの丘」のすぐ西側の海岸にあたります。
「海龍」は特殊潜航艇の一種で、敵艦に対して魚雷もしくは体当りにより攻撃を行う二人乗りの有翼特殊潜航艇です。その専用の壕が沢海に20数本掘られたそうですが、ほとんどが未完のうちに終戦を迎えました。
「蛟龍」も特殊潜航艇の一種で同じ水中特攻兵器でしたが、「海龍」より大型です。その壕が御浜に10本掘られたそうてすが、それらも未完成のままに終わりました。
いまでは数ヶ所に壕の痕跡が残るのみで、かつての特攻基地の様相については地元でも知る者がほとんど居なくなっているそうです。なので、終戦直前に数度あった敵機による基地攻撃の詳細や被害についても、もう分からなくなっているのでしょう。 (続く)