2023年11月に、継続高校チームのヨウコ搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型後期型をグンゼ産業の旧ドラゴンキットで製作した際、上図のタミヤの有名なキットよりフィンランド軍仕様のパーツ群と戦闘室天板を転用しました。
あとに残ったパーツを組むと、ほぼⅢ号突撃砲G型前期型のタイプに仕上がります。それでこちらは、コミック版「フェイズエリカのこぼれ話」に登場する黒森峰女学園チームの副隊長磨或レンの搭乗車に仕上げることにして、ヨウコ車の製作と併行して作りました。
製作は、私自身は車輪類を組み立てだけで、そのあとは嫁さんが「ウチも組みたい、作らせて」と言うので任せました。暇つぶしにササッと半日で組み立てて、上図の状態まで進めてくれました。ヨウコ車の製作時に交換したパーツを使用したほかは、ほぼストレート組みでした。
ですが、嫁さんは上図の「フェイズエリカのこぼれ話」を見ないままで作っていました。
なので、上掲の磨或レンの搭乗車の姿とはちょっと違いました。それで、私が少し手直しして、作中車の仕様に近づけていきました。キューポラの跳弾板を外し、天板右側前方の機銃防盾と左右フェンダー上のワイヤー、戦闘室前面右側の予備履帯などを追加しました。
が、嫁さんが取り付けていた天板右側後方の機銃防盾と車体前端の予備履帯は、外すのも勿体ない気がしたので、そのままにしておきました。
かくして半日で改修工事と塗装を終え、上図のように仕上がりました。黒森峰女学園チームの初めてのⅢ号突撃砲G型が戦列に加わりました。車体色がグレー系であるのは、これまでに作った「フェイズエリカ」シリーズの作中車を全てグレー系で塗っているからです。
ヨウコ車は側面に丸太をくくりつけているために外観の輪郭がガッシリして見えましたが、こちらはスマートで背も低くていかにもⅢ号突撃砲らしい姿です。映画「バンド・オブ・ブラザーズ」の戦闘シーンが脳裏に鮮やかによみがえってきたりします。
ガルパンのⅢ号突撃砲はこれで3種、3輌目となりましたが、今回のはドイツ軍の一般的なタイプの姿で、車体後部に背負った2個の予備転輪がアクセントになっています。
予備履帯、車外装備品もキットの指示通りに取り付けましたが、左右フェンダー上のワイヤーだけは作中車独特の形状でしたので、ジャンクパーツからの改造で作りました。こういうワイヤーの取り付け方が実際にあるのだろうかと、色んな適応キットを検索して調べましたが、探した限りでは見当たりませんでした。
以上で、コミック版「フェイズエリカのこぼれ話」に登場する黒森峰女学園チームの副隊長磨或レンの搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型前期型が完成しました。製作期間は2023年11月20日から11月23日までの4日でした。組み立てに3日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
キットは安定のタミヤ、組み立て易さは抜群で、ヨウコ車製作時に交換したパーツの取り付けにも支障はなく、スムーズに作業が進んで楽しかったです。基本的に、コミック版の作中車はアニメの劇中車と比べると変更や相違点があまり無く、多くの場合は適応キットをほぼストレートに組むだけで出来上がります。ガルパンプラモデルの練習にももってこいでしょう。