2023年春の時点にて、未製作だったガルパン車輌のなかで、BC自由学園チームの所属車は2輌ありました。そのうちの1輌はキットが未確保でしたので、もう1輌の上図のARL44を7月に作りました。
ARL44は、史実ではドイツ占領下のフランスで秘密裏にB1-bisを参考に開発されましたが間に合わず、戦後に60輌が完成したのみで、すぐに退役しており、実戦経験もありません。
ガルパンの戦車は第二次大戦までに試作された車輌も対象となっていますから、いちおう登場条件は果たしているものの、ガルパンに登場するまでは全くの無名の存在でありました。アニメで姿を見て初めて知った方が大多数なのだろうと思います。
ARL44は、劇中の無限軌道杯の第一試合にて、押田ルカが率いるチームに属して5輌が登場し、フランスの田園地帯を思わせる試合会場にて大洗女子学園チームとの駆け引きを展開しています。
フランスの誇る重戦車で火力もダントツでしたが、相手チームの同じフランス戦車B1bisのトリッキーな詐術にひっかかって同士討ちに引きこまれ、その威力を充分には発揮出来ないままに終わっています。
ですが、同士討ちによる戦力の減少という不利な態勢からなんとか立て直して、マリー隊長のFT-17の護衛の務めだけは最後までやり遂げています。相手チームからの数度の着弾も重装甲で跳ね返しつつ、健闘を続けて終盤まで練った押田ルカの勇姿に、思わず感動してしまったのを今でも覚えています。
キットは上図のプラッツの販売による、アミュージングホビーのキットの公式化製品を使用しました。アミュージングホビーのキットにガルパンデカールを付けてパッケージを換えただけです。
なので、中身はアミュージングホビーのキットと同じです。そのまま組み立てれば史実のARL44が出来上がりますが、ガルパンの劇中車には幾つかの相違点が認められますので、それらの修正および追加工作が必要となります。
組み立てガイドの表紙はお馴染みのコミック仕上げです。公式キットの定番ですね。
ステップ1では転輪の組み立てを行ないます。ステップ2では車体を組み立てます。ステップ3では足回りの組み立てを進めます。全てガイドの指示通りに作業します。
ステップ1で組み立てる転輪のパーツ類です。
組み上がりました。小転輪の数の多さに驚かされます。
左右とも仕上がりました。
ステップ2で組み立てる転輪のパーツ類です。
組み上がりました。
ステップ3に進んで足回りを組み付けます。
組み上がりました。ここまで30分ぐらいでしたが、次のステップからはガルパン仕様への工作も追加されますので、作業量も所要時間も増えることが見込まれました。 (続く)