7月に登山道崩壊で延期していた 立山の大日三山の縦走をしてきました。
登山日:10’9.29~10.1 メンバー(4名):tubaki 光ちゃん ふじ Jan
奥大日岳と室堂ターミナル 龍王山の肩の展望広場に向かう
一ノ越に下る(正面は雄山) 雷鳥沢へ直接下る
1日目(9/29):車を立山駅に駐車(無料)、ケーブルカー(¥700)と高原バス(¥1,600)を
乗り継いで室堂へ。天気は上々、室堂ターミナルを出発して「室堂山展望台」の分よ
り浮き石が多い大小の岩塊の間を縫う胸突きの急登を進み本日目的の浄土山(2831H)
山頂に。そこから稜線伝いに龍王山の肩ピークにある「富山大立山研究所」の建物
の裏にある展望広場に向かう。
ここからは薬師岳やその先の槍ケ岳の尖峰が望めここで昼食とする。ロケーション
を充分楽しんでから一ノ越を経て雷鳥沢へ直接下るルートに入る。このルートは一般
ルートでは無く未整備であるが所々紅葉したナナカマドの中を歩き、自然のままで景色
もよく、趣がある下山道である。本日宿泊の「雷鳥沢ヒュッテ」(1泊2食¥8,800)に到着、
申し込みをして早速温泉に浸かる。
紅葉したチングルマの中を 奥大日岳山頂
七福園に向かう鎖場 中大日岳山頂(バックは剱岳)
大日岳山頂 ランプの宿「大日小屋」
2日目(9/30):朝食後宿を出発、浄土沢の木橋を渡り新室堂乗越に登る。ここからは
たおやかな起伏が続く稜線で眼下には室堂そして地獄谷の噴煙と弥陀ヶ原に称名川
の流れが俯瞰でき、目を挙げれば猛々しい剱岳の西面が、その左の先には白馬岳、
そして南方には立山三山と昨日登った浄土山が正対し、野口五郎・水晶・笠・薬師・
白山と大迫力の大ロケーションを奥大日岳(2百名山・2606H)までずっと楽しめ快適な
トレイルである。
岩石庭園のような自然美の七福園から 中大日岳(2500H)を過ぎ、大日小屋手前で
ガスが立ち込め我々の小屋着を待っていたかのように 到着と同時に ポツポツと雨が
降ってくる、ラッキーなり。申し込みをし昼食していると、雨も止みガスも消えてきたので
大日岳(2498H)へピストンする。ランプの宿として知られる「大日小屋」(1泊2食¥9,000)、
夕食後ランプに火が入り、幻想的な中 泊り客同士 話が弾む。
大日平に下る 下ってきた大日岳
大日平の笹原 滝見台より称名滝
3日目(10/1):上天気の中、大日平までは急斜面をジグザグに大下りする。木道に
出れば「大日平山荘」は近い。その「大日平山荘」で休憩とする。大日平末端の牛ノ首
手前までは木道が整備された広大な湿原のトレイルを快適に進む。牛ノ首からは崖の
岩場を急激に下り 7月に崩壊して仮復旧されたが注意が必要な 猿ガ馬場の急坂を
下れば1時間ほどで「大日岳登山口」の標識がある車道に出る。
称名川の上流へ15分ほどで 高台の「称名滝 滝見台」に着く。落差日本一で日本の
滝100選に選ばれた「称名滝」を見物し、来た道を戻り「レストハウス」で 昼食後、
バス(¥500)に乗り立山駅に13:07到着。駐車の車に戻り、帰り道脇ある「グリーン
パーク吉峰」で入浴(¥600)して 帰路に就く。
今回、浄土山から見た大日三山は とてつもない迫力で迫ってきた。また奥大日岳から
見た立山三山もとてつもなく雄大だった。天気に恵まれ両方向から雄大で大迫力の
大パノラマを体験でき満足の山行きとなった。
室堂と称名滝は ある程度 人があったが、紅葉状況が4~5分程度、紅葉には1週間
ほど早い時期ということと、平日という事もあってか行きかう登山者が全く少なく「雷鳥沢
ヒュッテ」「大日小屋」とも泊り客は我々4人を含め 4組ほどの12人で 人気の剱岳や
雄山から比べればマイナーなルートがかえって静寂な北アルプスの変化に富む雄大な
風景を堪能でき 決してメジャーなルートに引けを取らない 気に入りルートの一つになった。
でも 全国紅葉名山で上位に名を挙げているこの地のこと、 見頃となる来週の週末は
このルートも静寂さがなくなり それなりに混雑となることだろう。Jan
*大日三山縦走のフォトャンネル(スライド)を 作成しましたので見てください。