今年の涸沢は10年ぶりの紅葉の当たり年と言われていて 最高の大ロケーションを堪能してきました。Jan&ふじ 山岳写真家の「コンタツ」こと 近藤辰郎氏は、涸沢の紅葉の素晴らしさについて次のように語っている。 涸沢の紅葉は、「すばらしい」とか「日本一」の一言で、充分表すことができるが、また一方、何千字、何万字をもってしても、語り尽くせ無い気がする。手っ取り早く言うならば、よく紅葉の素晴らしさを表現する時に「十年に一度の見事な紅葉」などと言っているが、他の山での十年に一度の最上級の紅葉をもってしても、涸沢の“平年以下”といったところだろうか。 したがって涸沢の素晴らしい紅葉に巡り会えば、絢爛豪華、金襴緞子に歓喜雀躍。前穂と北尾根、奥穂に涸沢岳、そして北穂と東稜に囲まれた巨大な涸沢コロセウムに、主役として舞台中央に登場するがごとし。華麗な色彩の洪水のなかにわが身を置けば、しばしセリフを忘れてしまうだろうと。