田んぼと雑木林に挟まれた農道に変わった形の花がさていました。
セリバヒエンソウ。漢字で、芹葉飛燕草。明治時代に渡来した中国原産で、キンポウゲ科ヒエンソウ属のセリ科のシャク属の葉に似た種です。和名通りツバメが飛んでいるような形の花ですね。
学名に付いているシャク属とは世界に20種、日本ではヤマニンジンの1種しかない属です。単純明快に「セリの葉に似た」ではだめだったんでしょかね。
ヤマニンジンは見たことがないけど、セリバ(芹葉)という名前通りセリの葉に似ています。
学名の属名 Delphinium はイルカのことで、つぼみがイルカに似ているから付いたそうです。
つぼみはイルカのよう。
それにしても見れば見るほど変わった形の花びらです。
調べてみると、花びらに見えている外側の5枚はガクで、外側の上の1枚から筒状の距(きょ)が飛び出しています。内側には角のような花びら2枚と雄しべや雌しべを守るような2枚の花びらが見えます。そのうち本当の花びらは角ような2枚で、雄しべや雌しべを守っている本当の花びらのように見えているのは雄しべが変化したものです。
いっぱい花びらがあるのに本当の花びらは内側の上の2枚だけです。
セリバヒエンソウの群生に沿ってが10mほど行くと、なんとセリバヒエンソウの隣はムラサキケマンです。これまた、葉はセリに似ています。
両方とも毒草です。花が咲いていない時期ならヤマニンジンやセリと間違えるかもしれませんね。
左側がセリバヒエンソウ、右側がムラサキケマンです。
両方ともセリの葉に似ています。
ムラサキケマンの花です。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)