今週と来週のアップ分は、
初代トリストラム・シャンディさんが1767年に出版した第9巻の、
トゥビー叔父さんがウォドマン夫人を怒らせ、
ウォドマン夫人はプロポーズを断ろうと最初に決意する場面との繋がりがあるようです。
ずい分と大人しい落とし方だよねー。
わたしはアラベラさんがもっと感情的な反応するかと思っていたよ。
専門家曰く、 「 肩すかしの手法 」
ってーのを真似たんだね、こりゃ。
感情的っていうと、
「 そなたは敵 ( かたき ) じゃ~! 」
って、涙流して抱きついたりしちゃってとか?
まるで大河ドラマの茶々さんが秀吉さんにしたみたいな感じね。
母さんがどわい好きな令嬢テレジアさんが相手だったら、
トゥビー叔父さん上手く行ったかもね。
え゛~っ?!
いっそテロワーニュ姐さんならもっとよかったかもよ…。
「 英国軍人の意地を見せろ! 」
ってな感じでさ~。
うぉおおおお…さらなるトラウマが俺を襲うっ!!!
現代の表現上の制約が少なく、
社会経験を積んだOLや主婦層に向けて、
女性週刊誌で連載されたというテレジア殿の話に比すれば、
市民社会とその価値観の台頭による厳しい制約と攻撃が為された時代のシャンディ殿の話は、
現代人の目で見れば、登場人物が大人し過ぎるよう見えても仕方が無いと
わしには思えるのじゃ。
ちゅーか、ローレンス・スターンさん、
本当は草食系の大人しい人だったんじゃないの?
ところで、クレールさんはこの部分と何の関係があって、
いつ登場すんのかな?
そう、確かにタイトルは、 「 麗しのクレール 」 だもんね。
ウォルポールさんを落葉の御方様が恋慕しているって話と、
ハリソンさんのカコクな運命との繋がりも中断されて、
未だに接続先が不明だしね~。
この話、そーゆーとこが多いよ。
これはの、作者殿の怠慢や無能さでは無く、
シャンディ殿の話の雰囲気に揃えるための努力なのじゃろうよ。
クレールさんの登場は5ページ目からです。
次回の更新は、6月11日( 日 ) の予定。