Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年1月14日(金) 幼児体験が今を暗示?

2011-01-14 | ich 私
昨日の続きで、
さらに「ずかん」を見ると、色々思い出した。

少し大きくなって、幼稚園へ入ったものの、団体生活に馴染めずに(今も苦手で、隠れ家のお籠もりが私には必要なのだが)中退して、家でネコや祖母と遊んでいた頃、凄く印象的だったページは以下だった。


この右ページ。あらら、これが今の京都とのご縁?


菖蒲、アヤメ、カキツバタは小学校の頃、好んで描いた。
色は青やブルーが好きだった。


この右ページの真ん中あたりは、今、好んで出かける琵琶湖の「浮御堂」か?
(フフフ、その横の料理屋もよろしおすえ。)

*** さて、あ、さて、さていったい、この本は「ずかん」か「ずあん」か?
周りの大人がこの本を「ずあん」と呼んだのだが、私は本当に「ずあん」なのか疑問に思った。



というのは、上の写真の様に、本の中のページに、「ずあん」という見出しや、「しょくぶつ」などいくつかの見出しあるので、「ずあん」と表紙に書くのは可笑しい。
そして、祖母に聞くと「ずかん」だと言う。
その方が良さそうなので「ずかん」とマジックで表紙に書いた。
字が大きすぎて一行に書けなかった。この頃から今も、字は大きく書くのが好きだ。

さて、この本を今見てみると、
「図画辞典」(なるほど!)、定価100円/野ばら社 と書いてあった。

同じ書棚に、次の段階の三種の「ずかん」が並んでいた。
これは明日に。

2011年1月13日(木) 蝶のページ めくりすぎて引きちぎれ・・・

2011-01-13 | 


昨日の「ずかん」開いてみると、蝶のページを幾度となく開いたようで、引きちぎれていた。



赤ん坊の頃から蝶に憧れ、小学校に入ってから、昆虫少女。

今も庭の花にとまる蝶や、遠くを飛ぶ蝶を見ると、
「アッ、あれはジャコウアゲハのメスだ」
「キタテハだ」
「あれに見えるは、ミヤマチャバネセセリか。あらら、オオスカシバが飛んできた」
「モンキアゲハは黒紋付きみたい。堂々としているなあ」とか、
昼間、ひよひよと飛びながら、うっそうとした枝の間から出てくる「小さなカノコガは可愛らしいな」
「ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハが横浜にも!」異常気象は本当だ。
草取りしていると「スジグロシロチョウさん、こんにちは。ランタナの林に住み着いちゃったみたいね」
「アッ遥かかなたに、あれはカラスアゲハか、ミヤマカラスアゲハか。よく見えないからもっと近う寄れ!」
・・・てな具合で、私にとって虫たちは、今も昔も“美しきもの”、“ドキドキさせてくれるもの”だ。

その伏線が、「ずかん」だったとは。

さらにページを見たいのだけれど、今日はタイムリミット。
続きは明日に・・・。



2011年1月12日(水) 葦編三絶 「幼い私のずかん」 

2011-01-12 | ich 私
京都で、染織のお話を各所でお聞きし、すべてが興味深かった。

西陣織の史跡巡りをしていると、蚕の社で出会った方が、秦氏の古墳へご案内くださった。さらに、蛇塚へ、さらに・・・と続き、帰る前には川島織物さんへ寄せていただいた。

まさに私のモットーとする「萬学 万楽 萬福」であった。

*** この言葉、苔寺をお詣り中、「あなたの願いは?」と聞かれ、頭に浮かんだ言葉で、さっそく、奉納させてもらった。これに関しては、昨年6月に、京都ライオンズクラブでお話させていただいた。



葦編三絶。0歳から幼稚園頃の私が、何年もの間めくり続けたために、綴じ目はボロボロになり、最初の80ページと中間の数ページが時と共に紛失している。


さて、人は、子供の頃に接したものに、後々、出会い続けるのではないだろうか。三つ子の魂・・・、それが頭にインプットされるからかもしれない。

私が、最初に与えられた“私の本”は「ずかん」だった。
今回、着物や帯の図案家の方々にお会いしたために、その「ずかん」を見ていた幼い頃を鮮明に思い出したのだ。

まだ這いずっていた頃(2010年12月28日のブログの写真)、その本を親が買い与えたのだ。

私は小学校卒業頃まで、凄い勢いで育ち、洋服はワンシーズン着ると、もう小さくなって着られないのだ。だから、常に、身に付けるものは大きいものを買い与えられた。

それが、本にまで及んだ。つまり、「長く使える」からだ。

と言うわけで、口がきけない頃から、「いつまでも使えるように・・・」という倹約(?)精神から、小学校の子が見るような本を持っていた。

ずかんの中身は明日、見てみましょう。
Mal sehen, wie sie sind!




2011年1月11日(水) 帰りたくない でも帰り・・・の新幹線

2011-01-11 | 季節の美と楽しみ
京都から新横浜へ新幹線の中。
今回も、お友達、旧知の方々、新たに出会った方とともに、興味深い時、良い時をすごさせてもらいました。
10年以上もお付き合いしている元・祇園町のおねえさんにもお会いし、長唄三味線のお話、お着物のお話・・・お元気そうで私もよい気分になりました。

・・・あらあら、PC繋がっていたのに切れそう。

疲れたので、車中はお休み。
ではまた明日!

Bis morgen!
Gute Nacht


2011年1月10日(日・祝) 八坂神社の新成人  ~当時の自分を思う

2011-01-10 | ich 私
今日は日曜で、祝日で、成人の日。

取材先も休みなので、八坂神社へまずは参拝。
9月のエストニアの着物の講演と写真展に、町の人の自然な振袖姿も撮影しようと、何枚か写真を撮らせてもらった。

自分の成人式を思い出した。
振袖を着て、新日本髪を結った。
赤い鹿の子で、簪も挿した。
振袖は、白、赤、黒、緑、金で、図案化された松が染められていた。
大柄でモダンな感じだった。

若い人に接して思うのは、
「成功も不成功も自分しだい。その道を選んだのも自分」
後悔のないように、自分の可能性を求めて、精一杯充実した日々を送って欲しいなと。

2011年1月9日(日) 上七軒の始業式へ寄せてもらう

2011-01-09 | 京都花街
7日の祇園甲部、祇園東、宮川町、先斗町の始業式に続き、
今日9日は上七軒の始業式。

そして、上七軒歌舞練場へ寄せてもらった。
「おかあさん おめでとうさんどす」

君が代、日の丸、お花売り上げの多かった芸舞妓さん、売り上げの多かったお茶屋さんが表彰される。
努力が評価されるというのは、励みになるのでは。
親しい芸舞妓さんが表彰されて、私も感激。
本年もおきばりやす!

奴島田を飾る奴玉、稲穂の簪、正月の花簪、黒紋付・・・。
New Year / 新年は、日本の魅力が凝縮している。





2011年1月8日(土) 京都 「ゑびす神社」にて

2011-01-08 | 京都花街
取材の合間に、
京都「ゑびす神社」の近くを通り過ぎたので、
お参りする。

景気が良い、縁起が良い、目出度い風情・・・が満ち溢れ、
なぜか心も高揚する。

そして、10年近く前になるかしらん。
ゑびすさんお参りの際に見つけた、お向かいの宝石店(目立たない小さい店で、きちんとした老舗)で、ブローチを買ってしまったことがあった。
まさに恭喜発財か。

さて、ゑびすさんのお飾りは関東とは違って興味深く、家に飾っている。
「人気大也」と大きく書かれている。

福々しいゑびすさんのご利益。
これで印税も報酬も上る?でしょう。


2011年1月7日(金) 京都花街の始業式

2011-01-07 | 京都花街
今日は、京都花街の始業式があります。

今年も寄せてもらうことになり、
淡交社の担当者さんと歌舞練場前で待ち合わせました。

節目を感じずに、何となく新年になってしまう現代において、
黒紋付で挨拶する始業式は、ケジメがあって、凛として、美しいです。

「形は心を表わす」

こうした節目を祝う機会を、自分の日常生活でも持ちたいなと思います。

2011年1月6日(木) お稽古始め 仕舞・お謡・長唄(三味線)

2011-01-06 | 邦楽・お稽古
原稿も進めないといけないのだが、
今日は、お稽古始め。

横浜能楽堂で仕舞とお謡、その後、三味線のお稽古です。

5月に水道橋の「宝生能楽堂」で大坪喜美雄先生の会がある。
私は仕舞「高砂」を舞うことになった。
去年、高砂の人形を京都で買った。高砂の掛軸もあるので、何だか高砂づいている。
月にお稽古は一度なので、今日から始めても、4回のお稽古で本番「舞台」となる。
うかうかしては、居られません。

近くなったらブログに書きますので、観にいらしてください。私の舞はさておき、
プロの能楽師、年季の入った大先輩方も舞い、謡います。
(たぶん入場無料だと思われますので、お気軽に)


2011年1月5日(水) じっくり読んだ年賀状

2011-01-05 | 季節の美と楽しみ
年末からの超たくさんのスケジュールで、酷く疲れてはいたが、それなりに元気だった。
ところが、急に、ダウン。

眠くて眠くて、起きていられないのだ。
そして、年末からの寝不足分を、一気に眠った感じがする。

枕元に年賀状を山と積んで、目が醒めると、改めて「丹念に」一枚一枚読ませてもらった。これも、床に就いたからこそ、可能になったことだ。

どの一枚も、それぞれにその人を表わしていて、「素晴らしいの一言」。

新しい職を得た人、退職した人、定年後の毎日を綴る人、転勤先の仕事について、旅行の話、80歳になるので年賀状は今年を最後に失礼しますという方の人生回想、雪深い町から「いつでも遊びにおいで」と書いてくださる方、沖縄与那国島から「無事93歳の新年を迎えた」という苗さん、デンマークのTineから、ドイツ各地から、エストニアのタリンから、ベルギーから、USA、中国、チベットのシェルパさんから・・・。

改めて思う・・・
皆さんが、健康で、活き活きと幸せに生きられますように!


2011年1月4日(火) ドイツ・ビール事始め

2011-01-04 | ビール・美酒
ああ、ビール、びーる。

ケルン(ドイツ)のクナイペで飲む、ケルシュが恋しい。
Ich vermisse Koelsch!

でも、日本でも買える。
たとえば、大榮産業(株)さん(http://daieisangyokaisha.com/JP/Beer_List.html)は、ガッフェルのケルシュ、ハンネンのアルト、その他、私の好きなドイツビールをたくさん輸入していらっしゃる。
去年、鎌倉西御門サローネで、ドイツビールの講演会の際に協賛してくださった。
おかげさまで、参加の方々には”汲めども尽きぬ”美味しいビールを楽しんでいただくことができた。気分もドイツになり、本当に良かったです!



さて、気分はケルン。
ケルナー(男性のみ)がクランツで、次々と運んでくるケルシュ。
シュタンゲン(筒状のグラス)で飲むと、軽い味わいの心地よさを増すな~と思います。
ローデンキルヒェンのお屋敷街(ここに最初はホームステイしていた)から、ライン川
へ出ると、歴史的な小さなレストランがある。たぶん、今もあるだろう。
そこで飲むケルシュを今も思い出す。

隣のデュッセルドルフは、ネクタイを締めている人がたくさん町を歩いているので、東京みたいで、あまり魅力を感じなかったが、アルトを飲みに行ったものだ。



ケルンに住んでいた頃は、ビール仲間に、「両方美味しい」、なんてとても言えなかった。というのは、ケルンとデュッセルドルフは、ライバル意識が強いからだ。でも、ユーモラスに、お互いにそれを楽しむところは偉い!
ケルン人は、「アルトが美味しい?そんなはずはない!」
デュッセルドルフ人は、「ケルシュ?それ何?ビール?」とばかりに、
ユーモラスに、本気にならずに、愉しむ。
地元紙や雑誌にも、そのヤリトリが載り、おもしろおかしく、皆が読むのだ。

そういうところは、ドイツ人、頭が柔らかいと思う。
(物事は、先入観なしで、まず自分なりに観察するのが私は好き)

2011年1月3日(月) お目出鯛 御所人形 「這い児」と「鯛持ち」

2011-01-03 | 季節の美と楽しみ

おめでとう ございます。

お目出度い日が、続きますねぇ。

初夢はご覧になりましたか? 

一鷹(いちたか)・・・と言いますものね。これは鷹の着物です。

御所人形の「這い児」も、「鯛持ち」も、現われて。

  あらら、これは本物。

御所人形は、参勤交代で京都へやってくる大名に、御所からお土産に渡した人形です。

  


2011年1月2日(日) 縁起物 舞妓さんがもらう 「福だま」

2011-01-02 | 季節の美と楽しみ

 恭賀新年

おめでとうさんどす! 元旦から一夜明けて、今日もまたお目出度い日どす。

京都でいただいた「福だま」を割ってみると、縁起物があふれ出ました!

~ 七福神が、お蔵を持って、 馳せ参じて候。~

   

舞妓さんが大晦日に、「おことうさんどす」と ご挨拶に回ると、お茶屋さん、ご贔屓筋から「福だま」をもらいます。除夜の鐘を聞きながら、福だまを割ります。

 (ふふふ、私もご贔屓さんから、毎年、いただいて、嬉しおす!宝船、七福神、俵、打ち出の小槌などなど、たくさん集まりました。大事にさせてもうてます。)

お~きに。

 

 

 

    

 

 

 

 

 


2011年1月1日(土・元日) 恭賀新年

2011-01-01 | 季節の美と楽しみ

あけまして おめでとうございます

昨年はありがとうございました。
本年も、益々良いお年でありますように!

「相変わりませず、おたのもうします」

Alles Gute zum Neuen Jahr 2011 !
Zum neuen Jahr wuensche ich Ihnen alle
vor allem Gesundheit, viel Glueck und viel Erfolg.


ウサギの「卯」の字 はどう書くの?
こぉして、こぉして、こう書くの・・・