朗希の夏が終わりましたね。高校野球県大会も決勝戦を迎え、盛岡の最高気温が31.9℃の中、全国でも注目の一戦が行われました。
試合開始前の外野でのキャッチボールは佐々木朗希も一緒にやっていて、今日はやっぱり登板するかと思っていたら、シートノックの時はボールボーイで参加し、ブルペンでは見たことがないサイドスローの選手が投球練習をしていた。継投覚悟で中盤か終盤に朗希を出してくるのか。
スタメンが発表され、朗希は外野での先発でもなくベンチスタートで、花巻東もエース西舘ではなく中森が先発した。初回からエース対決を見たかったがちょっと残念。大船渡の先発投手の投球を見ていると、初回で試合が決定してしまうのではと。
前半を終わって5-1の花巻東リードで終え、大船渡の先発を何処まで引っ張るのかと。やっと6回頃からブルペンで控えの投手が練習を始めたが、その中に朗希はいない。一方の花巻東は予定通りか、6回から西舘が登板。大船渡は7回からはこれも見たことがない左腕が登板。結局、大会初登板の二人の継投で、朗希は打席にも立たず試合が終わった。
朗希の大会を振り返って見ると、4回戦の盛岡四戦で194球を投げたのが、その後の試合にかなり影響した感じです。2-0のまま9回で終わっていたら130球ぐらいか。翌日の準々決勝は控えの大和田、和田で乗り切り、中1日空いての準決勝。相手は盛岡大附を破った一関工だが、盛岡大附よりはかなり戦い安い相手であり、この一戦も控えの投手で乗り越えられた気がするが。そうなれば朗希は中3日で決勝を迎えられたんだが。
疑問なのが決勝での投手起用である。朗希を投げさせないまでも、大和田、和田ではなく敢えて大会初登板の二人の選手を起用。奇襲作戦とも思える起用であるが、外から見れば、試合に出ていない選手を出して、朗希が投げないと勝ち目がないと、試合放棄とも見れる投手起用だった。
炎天下の中での連投も視野に入れて、今まで練習を積み上げて来たと思うが、試合後の監督のコメントをネットで見ると、”暑さと肩(筋肉か)に張りがあり、故障を恐れ連投はさせられず、今朝の練習の時に本人に告げた”と。
大船渡は本大会に限らず、私が見た中で昨秋からノーサインで試合を行っている。本大会も4試合をベンチと反対側のスタンドに陣取り観戦したが、監督がブロックサインを出したことを見たことがなく、常に両手を広げる仕草なのだ。試合中は選手の判断に任せるのであれば、先発起用も選手の判断で、少なくても本人の話を聞いてからの判断でも良いのではないかと思うが。
花巻東が10安打で12得点で、大船渡が11安打で2得点は何を意味するか。大船渡の7四死球、点に絡む捕手の3つの悪送球もあったが、組織で対応した花巻東と個々の能力に任せた大船渡の差が出た試合になったのではないか。責任者の責任を果たさず、選手に責任を負わせた国保監督の考え方に疑問が常に残る。今後の佐々木朗希にまた別なプレッシャーが掛かった気がするが。明日以降に新聞等で色んなコメントが出て来ると思うが、投球制限の議論がある中で、一石を投じる試合でもあったことは確かなこと。
試合終了後、大船渡ベンチには報道の人達がどっと監督の元へ。花巻東よりも多かったのではないか。帰り際にバックネット裏からその大船渡ベンチ側に行って見ると、バックネットでやんべな爺さんが”甲子園に行きだぐねえのか”とのヤジ。私はそんな事言ったってしょうがないと思いながら、その爺さんを凝視。
もし、大船渡が優勝したら、甲子園でもノーサインで試合をしたかのかなあ。
試合開始前のスタンドの風景です。
優勝した瞬間です。
大船渡のベンチには沢山の報道陣が。
閉会式の模様です。