えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

野にも春が・・・

2013-03-29 | 日記


              

                                    


 散歩が楽しくなってきました 

無事に第1回公判が済みました

2013-03-23 | 日記
 夫の第1回公判も無事に済みました。
100名の傍聴席は、ほぼ満席状態。
マスコミの皆さんの関心度と、夫の闘いを見守ってくださる人たちが、こんなにも全国から注目してくださっているのかと、私自身身、引き締まる思いでした。
お忙しい中、都内、また、茨城のほかにも、遠く山形県や、愛知、大阪、鹿児島などから駆けつけてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 法廷で、夫は裁判官に対し、
「私とSは、43年という時間をかけてやっと再審で完全無罪判決をいただきました。それなのに、検察や警察は、いまだに私たちを犯人だと言い続けています。そして、誤判の検証がされるわけでもなく、だれも責任を取らない、こんなことが許されていいのでしょうか。警察や検察のとった、捜査段階、また公判においての違法性は明らかです。
当裁判所におかれましては、時代にふさわしい判断をされることを強く願います」と訴えました。

 弁護団からは、パワーポイントを使っての、訴状の内容が説明され、弁護団長の谷萩先生から、この裁判の目的と意義が話されました。


 夫の闘いは、証拠の全面開示、取り調べの全面可視化に道を開くものとなっていくよう強い願いを込めた闘いでもあります。
今も、えん罪を訴えている人が多い現実を、何としても変えるきっかけとしたい、と願っての闘いです。

一人でも多くの方に、この裁判のご支援と、進行の成り行きをお見守りいただけたらと思います。

布川事件・国家賠償裁判で意見陳述

2013-03-19 | 日記
 いよいよ夫の国賠裁判が始まります。
第1回は
 3月21日(木)午後2時から、夫の意見陳述が予定されています。

 44年という長い間、えん罪で苦しんできた夫と杉山さんは、一昨年、2011年3月11日の大震災によって判決日が3月から5月に延期されるという異例の状況の中、悲願の無罪判決を得た。
そして、検察が控訴断念した6月7日、晴れて「強盗殺人罪・無期懲役」という罪名と量刑から解放され、一市民に戻ることができた。

 無罪判決の言い渡しがあった、あの瞬間を私もよく覚えている。
あんなに、あんなに待ち望んだ無罪判決。
なのに・・・
「なぜ、無実の者が有罪とされ、裁判のやり直しで44年もの時間を費やさざるを得なかったのか?」
裁判長が、一言も触れてくれなかったことに、釈然としないもやもや感が私ですら残ったこと…。

 夫が一番望んだことは、二度とえん罪で苦しむ人が出ることの無いよう、判例にその原因究明と新たな防止策に通じるものをはっきりと明文化してほしいことだった。
誤判の責任を明らかにして欲しい、そのことだった。
しかし、それは、夫の望む内容には程遠かった。

 だから、国賠を提訴し、もう一度「布川事件」の捜査段階において、何が行われたか、裁判、再審裁判とも検察がどんな違法な公判請求、また公判活動をして来たか、などを明らかにすることで、県、国の責任を追及することにしたのだ。

 
・・・・・・・・・・

 夫は、決して個人の利益のみを目的としてこの裁判をたたかおうとしているわけではありません。
自分の体験から、あまりにも日本国内にえん罪で苦しんでいる人が多いことを知り、自分だけ「無罪判決を得たからそれでよし」とはできないと思ったからです。
まして、布川事件の無罪判決が出ても、だれも責任を取らなくてもいい制度が変わらず存続し、何も改革への方向に進まないことへの、怒りの表明でもあるのです。

 21日、夫の口頭弁論から始まります。
一人でも多くの人たちに、「えん罪」がどんな理不尽なものか、どうして繰り返されるのか、一緒に考え、改革の一歩となるよう、ご支援いただきたい、と強く思うのです。


光iフレーム2

2013-03-17 | 日記
 

光フレッツのメンバーズポイントで、タブレットを購入しました。

 ところが、
無線ランが使えないといけないことを、手にしてから気付き、大慌て。
 実は、昨年、引っ越してきた時に無線ランの契約をしていたのに、何度やっても設定ができず、そのまま放置。
ずっと、有線でインターネットをしてきたのでした。

 今回、その「無線ラン設定」をクリアし、開通できないとせっかくのタブレットが使えないというのだ。
昨年、リモートサポートに相談しながらやったのだが、私に理解力がなく、担当の方(男性)が相当イラついていることが、受話器の向こうから伝わってきて、それ以上やる気が失せてしまっていたのです。

 でも、でも、今度はそんなこと言ってられない。
意を決して、また、NTTの相談窓口に電話をしてみたのです。
そしたら、女性の方が、
「1年間、レンタル料だけ払っていて使えなかったんですか?もったいなかったですね。リモートサポートにもご契約いただいているのですから、どんどん利用してくださってよかったんですよ」とのこと。

 私が、「分からないことが多くて・・・」と言ったら、
「誰も皆さんそうですよ。操作は担当の者がしますから、どうぞ、何度でも解るまで聞いて挑戦してみてください」と・・・。

その言葉が、とっても丁寧で、感じがよく、私の「やる気」を目ざめさせてくれたのだった。
その方は、電話のかけ方、サポーターへの依頼の仕方まで教えてくれた。

 そして、リモートサポートの担当の方も、昨年とは違って、本当に丁寧に私の理解力を待ってやってくれた。
不思議なことに、今回は、言われていることが不思議なほど理解でき、すべてがスムーズに進んで、
「何だ…。もっと、早く、相談すればよかった。」と思ったのだった。

最後に、
「光iフレーム2を使ってみて、解らないことがあったら、いつでも、何度でもご相談ください。そのための相談窓口なのですから」と、その担当の方も言ってくれた。

・・・そうこうして、やっと、使い始めたタブレット(光iフレーム2)
まだ、ぎこちないが、なんとか使い始めた。
無料のアプリもいくつか入れた。
スケジュールも入力して、使い始めた。

 携帯とも、PCとも違うタブレットを、有効に使いこなせて行けたらいいな・・・。

社説に励まされます・・・

2013-03-09 | 日記
『確定判決を覆すのは、司法の恥ではない。むしろ無実の人を救う司法の方に信頼を寄せるだろう』 に、共感、賛同!!

東京新聞社説 → http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013030802000150.html
再審取り消し 「異議審」に異議あり



中牟田裁判長は、なぜ証拠開示を検察に求めず、決定を下したのか?
真実究明になぜ背を向けるのか?
原口さんの無実の叫びを退けてまで、守ろうとしているのは何なのか?

南日本新聞の社説
「大崎事件」釈然としない再審棄却
 → http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=201303&storyid=46849

怒りいっぱいの中で、こういう社説を書いてくれるところに勇気をもらいました。

「怒りを力に変えて」また、歩きださなければ・・・!

二つの再審事件の決定に思う

2013-03-07 | 日記
 昨日、名古屋高裁で、「福井女子中学生殺人事件」の再審・検察異議審の決定があり、請求人の前川彰司さん(47歳)に不当決定が出された。
 同じく、鹿児島地裁では「大崎事件」で二回目の再審を申し立てていた原口アヤ子さん(85歳)に「棄却決定」が出された。

「無実を訴える当事者」にとって、裁判のやり直し以外に救済の場はない。
前川さんも、原口さんもどちらも、当初から「自白」をしていない。証拠もない。
一貫して「無実」を訴えてきた。
なのに「有罪判決(誤判)で刑に服さざるを得なかった。
お二人とも、満期服役後の「再審申し立て」だ。

 『福井・・・』は、再審の審理の中で、検察の抵抗の中でわずかではあるが証拠開示がされ、前川さんと弁護団にとって明らかな「新証拠」となるものが出てきた。(当然、最初から裁判で出されるべきのものだった)
なのに、今回、裁判官は、これを「新証拠」と認めなかった。

 『大崎・・・』では、弁護団が、捜査段階での証拠開示を強く求めていたにも拘らず、裁判官がそれを検察に求めなかったばかりか、今回「検討するまでもない」という、原口さんの訴えを切り捨てるような判断だったようだ。(今朝の新聞記事によると)
全く、再審の可否を審理するに至る以前の姿勢ではないか、と腹の立つ内容が書かれてあった。
85歳になられる原口さんに、あまりにも冷たい決定ではないか。
命をすり減らしながらも無実を訴え続けるには、それだけの理由があるからで、なぜ、裁判官はそれを真正面から受け止めようとしないのか!

誰のための裁判?
何のための再審?

怒りを覚えるのは、どちらの事件もそれぞれの請求人に、一度再審開始決定が出ていたのだ。
その「再審開始→再審取り消し」と、裁判官にすがるしかないお二人の思いにあまりにも冷酷な決定だったのだ。

この非情、非道ともいえる現実の中、お二人とも、新たな次の闘いに挑むため今日を迎え、歩きだしただろう。
真実が認められるまで、「人間の尊厳をかけて闘い続ける」お二人の少しでも力になれるよう、私も気を引き締めよう・・・。

『布川事件』は再審・無罪まで、44年という時間を要した。
夫はその苦しさを体験している、
だから、きっと前川さんの悔しさ、原口さんの悔しさを一番に理解できるだろう。
一緒に同じ涙を流しただろう。
そして、
「勝つまで闘い続ける」二人を、最後まで支援をすると誓ったのではないだろうか・・・。

 お二人以外にも、まだまだ、えん罪を訴えている人が日本には数多くいる。
裁判所は、この人たちの訴えに応える義務がある。
逃げないでください、と言いたい。
一日も早く、人権救済の立場で、真摯に「真実」に向き合ってください!と強く言いたい。
命には、限りがあるのです。
かけがえのない一度きりの人生を、「犯罪者で終わりたくない」という叫びに応えてください!と言いたい。


有罪を言うのも裁判官。
無実の訴えに対し、裁判のやり直しを認めるかどうか判断するのも裁判官。
そして、再審で『無罪』を言うのも裁判官。
それでも、「ここ」にすがるしかない、今の制度。
裁判官に「当たり外れ」があってはならないのです。
正義に反しない、公正な判断をしてくださる裁判官がもっともっといるはず、と信じたいです。

 国連は、誤判検証のために独立した「第三者機関」を設けるよう、日本政府に勧告している。
日本政府が、早くその方向で動き出してくれることを願うばかりだ。
一日も早く、えん罪が繰り返されない新しい法律を作ること。
そして、人間が判断する裁判に、「絶対はない」ことを前提に、誤判救済制度をしっかりと機能させられること。
それが一番望まれることではないだろうか。

 




私たちの花に

2013-03-01 | 日記
どうして昨年のことが記憶にないのだろう?

ここに越して来て、ちょうど1年。
10年以上誰も住んでない状態(定期的な管理はされていた)のまま、庭に残されていた草木の整理から私たちの生活が始まったのだが、クリスマスローズの花の記憶がない。
父と母の看護に明け暮れていたせいだろうか…。
今年は、少し繁っていた葉を切り、しっかりとつぼみに光を当ててあげたせいか、きれいな花を見せてくれている。
一年、鉢にあげて管理してきたが、花が終わったら地植えにしてあげよう。
これから庭作り、楽しみです。