ガラス絵作家 児玉房子さんと初めてお会いしたのは、水戸で講演会を聞いたことが、きっかけとなった。
話の内容は、「軍隊のない国コスタリカ」に行っての体験だった。
話術、内容にも引かれたが、もっとも興味を持ったのが、人の出逢いによって人生支えられてきたという、まさに桜井昌司の人生に重なる話だった。
今では13年前になるのだろうか・・・。
あの日、もっと話を聞きたい、ガラス絵展を観たいと思い立って…私は、講演後、その足でガラス絵展が行われていると言う画廊に行った。
そして、1つの作品の前で動けなくなった。
それは、コスタリカの国の「父と子」が描かれているもので、なぜか私はその前でこみ上げてくる熱いものを自分の中に感じて、涙を流してしまった。
その絵は、夫と歩き出したばかりで不安いっぱいだった私を、強烈に励ましてくれているように思えたのだ。
私は、全く面識のなかった児玉さんに自分の名を名乗り、絵から得た感動を伝えていた・・・。
そして、自分が選んだ新しい人生のことも。
今、思うと「何と大胆な!」ということだが、児玉さんは私のまとまりのない話を真剣に聞いてくださり、
「大丈夫よ。あなたの話はちゃんと人の心に伝わりますよ。これから、大変だろうけど頑張ってね」と、ご自身の著書「コスタリカ賛歌」を私に下さった。
そして、「時間あるなら、もう少し話さない? 私、ホテルに帰っても一人なの。」と誘ってくださったのだ。
それから、「マック」でハンバーガーとコーヒーで私たちは長い時間、話した・・・。
まさに、私自身、出会いによって支えられる、その嬉しい体験をしていたのだった。
あの日から、児玉さんは、「茨城の会」に入会してくださり、お忙しい中、事あるごとに「布川の支援」をしてくださった。
この度、夫の無罪確定の報告とお礼の手紙を書いたら、丁寧な御返事をいただいた。
何だか、それを読んだら急にお会いしたくなってしまった。
来月中旬は、広島で原画展をされているとのこと。
広島へ行って来ようかな?
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子どもの本・九条の会 広島
2周年の集い
児玉房子ガラス絵原画展
-「宮沢賢治童話」と「コスタリカ賛歌」-
2011.7.21(木)→24(日) 10:00~19:00(最終日は、16:00閉場)
広島市西区民文化センター 2Fギャラリー
082-234-1960
講演会「軍隊のない国コスタリカから宮沢賢治の世界への旅」
2011.7.23(土) 10:00~12:00
広島市西区民文化センター 3F研修室A.B
主催/子どもの本・九条の会 広島
問い合わせ/082-221-0435(三浦方)