えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

久しぶりの早朝散歩

2011-02-27 | 日記


久しぶりに那珂川から桜川へと続く堤防を歩いた。
春の穏やかな朝。
空は青くすぐ近くを常磐線の電車が走り、桜川の土手にはたくさんの水鳥が群れて休んでいた。私が近付くと、一斉に飛び立ち、水面に入っていった。今が繁殖期なのだろうか。賑やかな鳴き声は確かにひな鳥の声で、数えてみたら100羽余り。
カメラを向けたら、さらに遠くへ行ってしまった。

(驚かせて、ごめん・・・ね)

桜川と那珂川が合流するその近くには黒鳥の番がいた。
こちらは、全く警戒することなく静かに水面を泳いでいた。
きっと、千波湖の黒鳥で、人間に慣れているのかも・・・。

万歩計をつけて行ったが、それでも4736歩。
5000歩に満たなかった。
でも、やっぱり一日のスタートを気持ちよく切れたように思う・・・。


ベートーヴェンを聴きながら

2011-02-27 | 日記
そういえば・・・
私が、このベートーヴェンのCDを買ったのは、もしかしたら「あの時」だったことを思い出した。
洋楽に疎い私は、なかなか「名曲」というものが自分になじまないものだとあきらめていた。
でも、「あの時」、映画「月光」を観たときの感動を、もう一度「全曲」を聴きながら再体験をしたいと思ったときだったように思う。

映画「月光」は、戦時中、音楽大学に行っていた学生が学徒動員で特攻兵として徴兵され、出撃前にどうしても「もう一度ピアノが弾きたい」と、何キロも離れた小学校?まで走り、ピアノの前に座りベートーヴェンのピアノソナタ14番「月光」を弾くというシーンがあった・・・。
死を覚悟して弾く主人公のピアノの音の響きと、曲の美しさに大きく心が揺さぶられ、流れる涙をとめることができなかった。
そして、突撃していくシーンでは、「月光」の後半部分がバックに流れ、激しく強く心に突き刺さってくる感覚を持ったのだった。

「全曲を聴きたい!」
その思いで購入したのがこのCDだった。

やはり映画の中で触れた音楽は、心に残るものらしい・・・。
そんな楽しみ方があることを忘れていたような・・・。

本当に久しく音楽を聴くことのなかった私でしたが、
今夜はベートーヴェンの「熱情」と「月光」を聴いています。

これからの映画のもうひとつの楽しみ、中で流れている音楽をもっと楽しむことも考えていこう・・・

映画「善き人のためのソナタ」

2011-02-26 | 日記
水戸映画サークルの総会で
映画「善き人のためのソナタ」を観た。

ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツを舞台に、当時の体制側が、反体制的であるとして劇作家ドライマンの自宅に盗聴器を仕掛け、24時間監視を続ける国家保安省の局員ヴィースラー。。
やがて彼は盗聴を続けながら、ドライマンらから西側の自由な思想に影響を受けて行き、自らの任務に反しドライマンを助けてしまう・・・。
映画の中で権利を剥奪された演出家が自ら命を絶つ前に、手渡していったのがベートーヴェンの曲。その曲の題名が「善き人のためのソナタ」というもので、それは「この曲を聴いたものは悪い心は持たない」とナレーションが?あったように、ヴィースラーはドライマンの弾くこのピアノ曲を盗聴しながら涙を流す・・・。

最初、取調べのシーンから始まり、また、取調べの方法を指導する場面で、
40時間連続で眠らせないでやれとかいう場面があり、今問題になっている日本の取調べの実態や夫たちの姿と重なり、胸が苦しくなって、部屋を出たい気分になってしまった、
そして、常に監視や盗聴が普通となっていて、自由にものが言えない社会の理不尽さに恐ろしさを感じ、これは本当にあった話なのか?
東ドイツというところは、そんな国だったのか?と思いながらストーリーを追った。
結末は、当局の脅し、誘導にのって愛するドライマンを裏切ってしまう恋人のクレスタ。彼女もその苦しみからいたたまれなくなり、走ってくる車の前に飛び出してしまう。
悲しく、あまりにもむごく、そして切ない場面が続く・・・。

やがてベルリンの壁が崩壊し東西が統一ドイツとなって新しい社会がうまれる。
ドライマンは、政府が記録していた自分の個人情報を見て、長い間、盗聴、監視されていたことに愕然とするが、それでも自分たちを救おうとしたのがヴィースラーだと気づき、数年後彼への感謝をこめて「善き人のためのソナタ」という本を出版し、町の書店でヴィースラーが「私の本だ」といって買い求めるシーンで終わる。
最後まで観て、静かな感動が湧き上がってきた。

夫は、今日は大阪で、この映画を観ることはできなかった。
だけど、24時間、365日監視の続く生活、自由を奪われている様は、夫が観たら自分の体験と重なりまたフラッシュバックを起こしてしまうのではないか?
映画を観てる最中に、そんなことを考えてしまった。
きっと、苦しくて途中で部屋を出てしまうのではないだろうか・・・と。

やっと、夫も苦しい体験から解放されつつあるときだからと思うと、まだ観て欲しくない、観させたくない、敢えて話題にしないでおこうと思った・・・。

いい映画、とてもすばらしい作品だと思ったのだが・・・。


今、自宅で、一人、ベートーヴェンのピアノソナタ第23番を聴いています・・・。
こんな曲だったかな~と思いながら・・・。

水戸映画サークル

2011-02-26 | 日記
 今日は、布川・茨城の会と兄弟?のような「水戸映画サークル」の総会だった。
総会前に、映画「ショージとタカオ」水戸上映実行委員会 も予定されていた。
開始時間1時間前にそのことに気づき、
あわてて出かけて行った。

布川事件と水戸映画サークルの付き合い?が、いつごろだったのか・・・
今日の総会が第14回というから、ちょうど夫が29年の拘束から仮釈放という形で社会に戻ってきた年と重なるようだ。
私が夫に誘われたのは
「旅行がとにかく楽しい。あんたも入るように申し込んで来たから」と言われてから。
忙しい夫には年4回の映画の上映、2回?の特別例会を鑑賞できる機会は少ないのだが、会員の皆さんがいつも温かく迎えてくださり、
その皆さんとの旅行。その時だけは普段の活動から離れて目いっぱい楽しい時間がすごせてるようだった。

 それから、秋の芋煮会。
「布川」が毎年、秋の袋田の滝に訪れる全国からの観光客に支援を訴える宣伝行動だが、そのときおいしい芋煮汁、おにぎり、お新香、などなどなどた~くさん用意して
宣伝を終えて合流する夫たちを迎えてくれるのだ。

今回は、「ショウージとタカオ」水戸上映成功のために力を貸してくださることになった。
この映画を「例会」として、全会員で観る事を決定してくださったのだ。

今日の総会で、今年の旅行の日程も発表になった。
5月の信州、「阿弥陀堂だより」のロケ地をめぐる旅だという。
この映画に出演されていた北林谷栄さんは、夫たちの守る会代表世話人を長くお引き受けくださった。

今年の旅行に私たちは二人揃って参加できるだろうか・・・。
布川の勝利の喜びも加わり、皆さんと一緒に楽しい時をすごすことができるよう期待していよう・・・。



友人からのメール2

2011-02-26 | 日記
NHKの番組を観た別の友人から、また、メールが届いた。
うれしい!


「ユックリ見たよ。44年間を40分でまとめるには大変だと思うが本人達の苦労が少々伝わりにくかったかなと思うけど、よかったよ。
 共に老けた~。あとちょっとで苦労もむくわれるね。昌司もそうだけど、細い身体で頑張ってきたんだ。私達も自分達の人生 大事に生きていこう。」


私たちのすぐ近くで見守ってくれていたNさん。
本当にありがとう!

「今日の仕事を明日に延ばすな」?

2011-02-26 | 日記
今朝も、大阪に向かうため、昨夜東京に泊まった夫から連絡が入った。
「ますます忙しくなるよ。
 あなたも、そのつもりで」と。

そのつもりでと言われても、正直、すべてがたたかい、すべてがそのための日々を送り、判決日を直前にした夫の時間の流れと、
日常の雑用、仕事に埋没している私の時間の流れのギャップが今ほど大きく感じる時はない。

ひとしきり話した後、
「気をつけて行ってらっしゃい!」というと
「まだ、寝てるんだろう?!」と言われた。
図星だった!

でも、私なりの予定はいくつもある。
ただ、それは、まだ
「起きてから考える」・・・程度で進むこと・・・・


でもなかった・・・かも?

大変!
箇条書きにして、ひとつひとつクリアしていかなければ!
私にとっても、仕事のない日は貴重な行動日なのだ。

「今日の仕事を明日に伸ばすな」が昔の私の信条だった。

いつの間にか、「無理するな。明日にしなさい」の同居人?の言葉にずいぶん甘えて、それに慣れてついでに?もともとの怠け癖が再び住みついてしまっているような・・・

夫の張り詰めた時間、私も質は違うけれど、離れた水戸で共有できるよう、今日一日がんばろう!



NHKの検証番組を観て

2011-02-26 | 日記
昨夜、NHK水戸で放送された番組は、断片的に理解していたことを私自身が再確認し、整理できたそんな番組でした。
判決日が近づき、また判決が出た後は、布川事件は「検証」という形でこれからもいろんな場で、いろんな機会に行われていくことでしょう。

夫たちが、なぜ布川事件の犯人とされたのか?
取調べの中で「やってない!」という訴えが、なぜ認められなかったのか?
37年も経過して明らかになった、夫たちが事件には関係なかったことを示す「無実の証拠」が、なぜ、最初の公判に提出されなかったのか?
神聖かつ公正であるべき裁判が、「無実の訴え」に対し、なぜ、このように軽く進められてしまったのか?
また、確定審後、裁判のやり直しを訴え続けた夫たちの声が届くまでに、なぜ、44年もの歳月を必要としたのか?
再審で明らかになった証拠を、今になってもまったく認めようとしない検察の姿勢はいったい何がそうさせているのか?
「先輩裁判官が下した判断を、後輩の裁判官が覆すことができない」と公然といわれ、通用している縦社会の裁判所のあり方への疑問・・・。
裁判とは
誰にとって『神聖かつ公正』であるべきなのか・・・


夫たちの44年のたたかいが、二度とえん罪を繰り返さない新しい司法のあり方を検討する突破口になることを願わずにはいられない。





友人からのメール、嬉しかった!

2011-02-25 | 日記
番組が終わったとたん、受信メールを知らせる音。
見たら、
あ~! 嬉しい!

これだけで元気が出ちゃうんですよねぇ・・・


NHK見たよ〓




昌司さんや杉山さんの思いがひしひしと伝わってきました 。
役立たずの私でごめんなさいm(._.)m
3月16日は二人が本当に自由を勝ち取った記念日になると確信しました。
16日は裁判所にはいけないけれど職場から祈っています。頑張ってください。
落ち着いたらいつものメンバーで集まりましょう。


そうですね・・・
3月下旬から4月は、どんな状況が、夫と杉山さんにくるのでしょうか。
そして私にとっても・・・



今夜はNHK水戸放送局の番組で・・・

2011-02-25 | 日記
午後8時から放送(地デジ)されます。

でも、残念ながら、
茨城県石岡市以北でしか観られないようです。
友人が先ほど、
「今日、テレビでやるっていったけど新聞に載ってないよ」と言ってきた。

私も含めて、まだまだ地デジ放送に慣れてないと言うのが現実。

「普通にNHK(地デジ)をつけておくと、自動的に切り替わるんだって」

そんな会話をしている私たちっておかしい・・・ですか?


「どうしたら観られるんですか?」と

先日、番組を制作している記者さんに確認してしまったくらい・・・。


本日これからの放送
番組表には次のように書かれていました。


 

 金曜茨城スペシャル「無実を訴え続けた44年~検証 布川事件~」

44年前、利根町布川で起きた強盗殺人事件、布川事件。無期懲役となった桜井昌司さんと杉山卓男さんは無実を訴え続け、再審の判決が3月に言い渡される。
44年前、茨城県利根町で起きた強盗殺人事件、布川事件。桜井昌司さんと杉山卓男さんが強盗殺人の罪に問われ、裁判で無期懲役が言い渡された。しかし2人はえん罪だと無実を訴え続け、去年7月から再審、やり直しの裁判が始まった。そこでは無罪を示す有力な証拠が示され、3月に予定される判決では無罪が言い渡される公算が大きくなっている。一体何が再審への道を開いたのか。布川事件を検証する

CS朝日で放送中・・・

2011-02-23 | 日記
「ニュースの深層」という番組が放送されています。
生番組でドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」を作ってくださった井手監督と、
杉山さんと夫が出演しています。

皆さんに観ていただきたい、

そう思いながら、番組を観ています。

もっと早く、皆さんにお知らせしておけばよかった・・・。

今、後悔しています。