関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

原発ゼロに続いて五島列島の豆腐ときびなごでした

2011年07月03日 | 日記
 7月2日は、明治公園での「原発ゼロ行動」への参加。
 娘も合流し、金魚すくいの手伝い(ジャマしたのかもしれない)、シャーベット食べなどなど。
 福島県から大勢の避難者も参加し、全国の原発の停止・廃炉をもとめる運動のスタートになった集いとなった。発表は2万人参加。
 パレードでは、これまでなじみのない「シュプレヒコール」もあって非常に楽しく歩けた。
 しかし、体力が落ち込んでいるため、かなり疲れ、そのあとお好み焼屋さんで飲んだビールがうますぎて、すこし飲みすぎ。その店のご主人が長崎・五島列島出身だそうで、固くて歯ごたえのある豆腐、鰯のはんぺん、空路搬送のきびなごも頂戴したが、これが絶品。場所がうろ覚えで心もとないが、もう一度行ってみたい。

写真は、2010年11月の浅草寺と
その屋根の向こうに見える工事中のスカイツリー

2010年11月のコラム

2011年07月03日 | コラム
#22=2953
2010年11月29日付
《「はやぶさ」の快挙》
 2010年もあと1カ月です。今年の明るい話題のひとつに惑星探査機「はやぶさ」の活躍が記憶に残ります。6月13日、数々のトラブルを乗り越え7年間60億㌔の宇宙の旅から回収カプセルを持ち帰りました。先ごろこのカプセル内の微粒子1500個が、小惑星「イトカワ」のものと判定されました▼なんとも夢が広がる話です。今後の分析で太陽系の起源に迫る研究が進むようです。普通では存在すらわからない天体に向け、技術力を結集し、目的を持って到達させ、成果を持ち帰る。人間ならではの仕業です。筆者は、この成果が何に役立つか推し量る能力はありませんが、構想と計画、準備と実行をやり遂げたことそのものに感動を覚えました。経済効果のみで評価しがちな世相がたしなめられた感じです▼しかし、新聞では「イオンエンジンに脚光」「20億円の売り上げめざす」など生臭い記事も大きく出ていました。後継計画の「はやぶさ2」も予定されているようですが、例の「事業仕分け」で計画の存続がどうなることか。「費用対効果」などの紋切り型で切り捨てないよう願いたいものです▼思えば1986年2月のハレー彗星接近の報に、8時間以上かけて和歌山・潮岬まで行ったものの、何も見えなかったことを久しぶりに思い出しました。

#21=2952
2010年11月22日付
《今年は緊迫の献穀》
 23日は勤労感謝の日。祝日法で「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」と定めています▼戦前は天皇制の根幹行事である新嘗祭(祭日)でした。「天皇は神殿にこもり、午前零時を前後して五穀の新穀を神と共に食す」などの儀式が行われてきました。戦後は宗教行事とは切り離され、農産物だけではなく、労働と生産全般を尊ぶ日となりました▼新嘗祭は皇室行事として続いています。その際の新米が全国で毎年選定された各地の農民から献上されていることをご存じでしょうか。公表されている資料では、県の農水部が推薦した農民は奉耕者と呼ばれ、専用の献穀田を囲い、苗作りから田植え、穂刈り、献納まで神道式の祭事として行われています▼豊作を願うのは結構ですが、行政の関与は疑問です。公費も支出されていました。県や自治体からの費用支出が憲法の政教分離に反し違憲とした裁判所の判決(98年大阪高裁)もあり、その後は改善されているはずですが、神道行事には変わりません。キリスト教信者の篤農家は推薦されないのでしょうか?▼今年はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)問題もあり、日本農業危機の中でこの日を迎えます。緊迫した献穀です▼この日を労働と生産の将来を本気で考える日にしたいものです。

#20=2951
2010年11月15日付
《亡国のTPP》
 「TPP」って何ですか?▼横浜で開催のアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の場で、議長国である日本の菅首相は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明する、と伝えられています(8日時点)。本紙が読者のもとへ届く頃には首脳宣言が発表され、経済統合策としてTPPが書き込まれているかもしれません▼TPPとは、「例外品目なしに関税ゼロの貿易自由化」をめざす協定です。もしそうなったら、安い外国産品の大量流入で国産品とそれを支えるシステムが崩壊してしまいます。まず農業は4兆円の減産、食糧自給率は40%から14%に急低下で壊滅(農水省試算)。農業だけでなく、国内資源に依拠して地域でものづくりや流通・小売に携わる中小業者の営業は採算がとれなくなるでしょう。すなわち、地域経済が大混乱し、廃業や離農、失業で国民生活・地域社会に大被害が及ぶのです▼一方、利益を得るのは輸出大企業。日本経団連こそ菅首相に誤った決断を迫っている元凶です。アメリカも自国の農産物輸出や環太平洋地域での中国との経済覇権争いに、日本のTPP参加を利用するとも言われています▼今、農民や労働者、各業界や地域から猛烈な反対が広がっています。財界と米国追随の菅内閣の妄動に歯止めを。

#19=2950
2010年11月8日付
《核兵器廃絶へ》
 10月24日から30日の一週間は、1978年に設けられた「国連軍縮週間」でした。全国各地では民商も加盟する原水爆禁止日本協議会(日本原水協)による「核兵器廃絶・被爆者援護」を求める署名や宣伝が行われました▼この「週間」に先立つ22日、日本原水協が「核兵器のない世界を」署名759万6209人分を国会に提出するとともに、「核兵器全面禁止・廃絶と日本の役割」をテーマにしたシンポジウムが開かれました▼世界は「核兵器廃絶への後もどりできない方向」に向かっている。核保有大国も、核兵器保持に固執しながらも「廃絶」を唱えている。しかし、米国のオバマ大統領が「未臨界核実験」を強行したように逆流も起こっている。日本政府は依然「核の傘」が必要という立場。こうした状況が明らかにされました▼共通する問題は核抑止力論。「武器で平和はつくれない」という思想が現代の知性です。これに逆行するこの誤った論理を打ち破る行動が必要です。まず、核兵器前面禁止の国際交渉開始を、憲法9条を持つ被爆国日本から提唱するよう政府を追及することです▼核抑止と同根の米海兵隊抑止力論をめぐって争われる沖縄県知事選挙でイハ候補が勝利することが、民主党政権を動かす最大の力になるに違いありません。

#18=2949
2010年11月1日付
《獣の「反乱」か》
 9月末の朝、群馬県・吾妻民商の事務所にサルが出現しました。以下現地からのルポの紹介です▼「ゴソゴソと物音がするので、『また鳩か』と玄関からのぞいて見ると、なんと背中を向けた大型のサルが1頭座っていたのです。『玄関の戸を叩けば逃げる』と思って、強くたたくと、驚くことにサルが〝反撃〟。こちらを振り返り、両手を広げ、牙をむき出して威嚇を始めたのです。その距離、ガラスを隔てて50㌢。しばらくの対峙の後、あわてる人間を尻目にサルは驚く様子もなく、ゆっくり山に向かって歩き始めました…」▼この秋、クマ、サル、シカ、イノシシが人里に出没したニュースが連日続いています。農作物被害は以前から問題になっていましたが、今年は、24県でクマによる死傷者が出るなど、クマやサルが人を襲う事件が激増です▼「記録的な酷暑の影響で、山の木の実が不作の上に、早く落ちてしまったようだ」「里山が荒れ、山林と人里との境界が無くなってきた」など、複合的な原因のようですが、いずれも温暖化や開発、過疎化など人間に起因する問題と無関係ではないものです▼獣たちも生きるのに必死でしょう。被害を食い止めるための駆除も避けられません。どうバランスを取るのか―。背後に横たわる問題はかなり大きい。