関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

明日は胃カメラ

2011年07月12日 | 日記
先週の金曜日から3日間、カンヅメになって会議でした。
さすがにへとへとになる身体をもてあまし、
ビールなどを飲んではみたけど、若いころと違って、
よけい疲れる自分を発見した。
それでも、その会議で確認された
「日本版・小企業憲章(案)」は、
全国から出席した役員(中小業者)に、
感激をもって受け入れられたことがうれしく、
頼もしく思え、少し元気を得た気がする。
明日は定期検査の胃カメラ。何も食べてはならない今夜の境遇だ。

写真は、昨年12月群馬の薬師温泉で見かけた人力車。
私の祖父も人力車夫であったそうだ。
かつて我が家には、その車軸や泥除けといった
部分品が残っており、子供のころそれで遊んだ記憶がある。

2011年3月のコラム

2011年07月12日 | コラム
#37=2968
2011年3月28日付
《災害は弱者にしわよせられる》
 「1000年に一度」といわれても、この悲しみと悲惨さを認めたくない。無念としか言いようがありません▼死に飲み込まれる恐怖をどうやって耐えたのでしょう。九死に一生を得た生存者の方の証言がとどきました▼「地震のあと近所の友人が避難してきたところに津波警報。財布や大切なものを持って2階に上がろうとしたら友人が、『おどげでない(とんでもない)、すぐ上がれ』と言うので、あきらめて上がったところに津波。流されまいと柱にしがみついているうちに、壁もなにもすべて流されたが、奇跡的に家は骨組みだけが残った。周りの家は跡形もなく海原となり、降りることもできず夜になり、真っ暗ななか寒さに凍え、友人と身を寄せ合い、泣きながら朝を待った」(宮城・名取市64歳女性)▼こんな体験を強いられた方が、何十万人も避難生活を続けています。一方で、支援物資が届かない、原発・放射能という人災で2次災害も広がるという理不尽、「津波は天罰」と言い放ったあの都知事のことを考えると怒り心頭です▼災害は常に弱者にしわよせられる。しかし、被災地の民商の人々は直後から、自らの被災を省みず救命・激励で駆け回っています。被災者こそ主人公です。そこからこそ地域の再生が成し遂げられるはずです。

#36=2967
2011年3月21日付
《米軍の本音》
 明け透けに本音丸出しでした。米国務省日本部長(前在沖米総領事)という対日政策の責任者の「沖縄県民はゆすりの名人」との発言ですから、あきれるというより、「いよいよアメリカも切羽詰ってゴマカシもできなくなった」というのが率直な感想です▼もともと米国は「産軍複合体」多国籍企業の利得が羅針盤の国家であり、圧倒的軍事力と他国への侵略的優越感がそれを支えているのですからさもありなんですが。沖縄で性犯罪が起きるたびに司令官は「綱紀粛正」を口にしますが、内心は「ようやく戦場に送れる兵士が出来上がった」と喜んでいるそうです▼EUの自立や中国の台頭、そして「基地はいらない」の沖縄県民の総意を受け、思うようにいかない事態が広がるなかで「本音が出た」のでしょう▼「ゆすりの名人」といった侮蔑は許せるものではありません。その上で注意すべきは、「米国は日本に関して非常によい取引を得ている」という彼の本音、すなわち日本が文句も言わず米軍のための土地とお金を提供している現状を継続したいと切実に思っていることです。国家予算の1割もの海外駐留費用は、財政赤字の大きな要因なのです。いよいよ日本国憲法に基づいて対米従属を整理する時が来たようです。

#35=2966
2011年3月14日付
《春の心は…》
 1日に東京・墨田区の東京スカイツリーが601mに到達し、電波塔としては世界一になりました。さすがに高いもので、直線距離約8㌔の筆者の職場からも、ビル群の間にその上部が見えています。3月中には634mに達し、12月に完成、来春から営業開始。地上デジタル放送の送信だけでなく、オフィスビルや商業ビルも併設しスカイツリータウンとして開業するのだそうです▼完成前から多くの人が見物に訪れています。地元の商店街もにぎやかなようですが、周囲の下町景観・風情にそぐわないとか、最上部に積もった雪が固まって落下する危険、見物客によるゴミのポイ捨てといった、幾つかの懸念も指摘されています。いずれにせよ、せっかくですから、開業後は、地元の中小業者が繁栄できるよう、地域貢献の姿勢でそびえ立ってほしいものです▼ところで、スカイツリー開業とともに、近くの東武鉄道・業平橋駅の名称が「とうきょうスカイツリー駅」に変わるそうです。平安時代の歌人・在原業平(ありわら の なりひら)にちなんだ「業平橋」の地名は全国各地にありますが、少し惜しい気もします▼「世の中に たえて櫻の なかりせば 春の心は のどけからまし」ー最先端技術の結晶であるスカイツリーから、こんな歌は生まれてくるのでしょうか。

#34=2965
2011年3月7日付
《地域の宝》
 「地域振興」が、人間が主人公で、豊かで、持続可能な社会実現へのカギー。これが常識になってきました▼民商・全商連は、中小業者の要求実現の立場から、一貫して主張してきたことですが、小泉「構造改革」などで、格差と貧困が広がり、地域経済のみならず地域社会、家族のきずなまで崩壊してくるなか、地方自治体や市民運動の中からも、地域振興や地域再生を掲げる施策や活動が、住民の共感を得て広がっています▼全国の地方新聞46社と共同通信社は、地方の疲弊を打開する取り組みを紹介・支援する狙いで「地域再生大賞」を創設しましたが、その第1回受賞団体が先ごろ発表されました。大賞はNPO「グランドワーク三島」(静岡)。富士山からの湧水減少で環境が悪化した三島市の水辺再生への取り組みです。準大賞には、母親たちが地域医療を支えようと立ち上がった「県立柏原(かいばら)病院の小児科を守る会」(兵庫)などが選ばれました▼飯田民商が育て上げた「夜の街オリエンテーリング」は、長野県などが主催する「南信州地域づくり大賞」の奨励賞を受賞。地域振興の観点からの地道な取り組みこそ「地域の宝」として尊重される時代です▼中小業者の存在そのものが「宝」であることをもっとアピールしていきたいものです。

2011年2月のコラム

2011年07月12日 | コラム
#33=2964
2011年2月28日付
《私たちが望む政治》
 民主党が迷走しています。事実上の分裂過程に入ったようです。官首相の立場は崩壊過程です。もはや、退陣は地方選前か後かといわれるほどです。党幹部が「首のすげ替え」を手土産に、野党にすり寄っているようではしゃれにもなりません▼自民党も公明党も総選挙狙いのようですから、今は動かず敵失を見守るばかりでしょう。これは政権復帰のことしか考えない逆走状態と言わねばなりません。国民はすでに自民党も民主党も見限っています。▼そんな雰囲気も感じてか、どこかの首長達の騒ぎに乗じようと「維新連合」なる派閥をつくり、地方からの政変の風を期待して「○○党A」を掲げる元閣僚も出てきました。これは風の読み違いです▼一寸先は闇という政治の世界だから何が起きるか分かりませんが、こうした国民生活そっちのけの争いからは、良い変化は生まれません。正面から政策論争を挑んで奮闘しているのは日本共産党だけです▼私たちが望むのは、庶民に寄り添い、その実態から政策を掲げ、社会そのものを前向きに変えていく理想と実践を示す政治です▼いっせい地方選挙が重要になっています。マスコミやネット情報だけでなく、主権者同士が話し合い、政策を吟味して、自らの要求で立ち上がり、政治を変えましょう。

#32=2963
2011年2月21日付
《政治への閉塞感》
 名古屋市長選、愛知県知事選、名古屋市議会解散の是非を問う住民投票のトリプル選挙の結果をどう見たらいいのか。4月の一斉地方選挙にも影響を与えそうなので一言▼市長に当選した河村氏は政治団体「減税日本」の代表を名乗り、公務員・議員バッシング。市議会をケンカ場に演出し、リーマンショック後に少し「自信」を失った愛知の世論を、減税を餌にして引き回したと言わざるを得ません。自民党を辞めて河村氏の戦略に乗って当選した県知事の大村氏もしかりです。河村市長の一律10%減税は、大金持ち・大企業が潤うもので、所得の少ない庶民にはほとんど恩恵がありません。自治体・議員の人減らしは、住民の声が届かなくなり、サービスを低下させます▼民主党政権に不信感をもつ有権者が、二大政党を見限った中で、次の選択を政策で吟味できない閉塞感がまん延していたのでしょう。道州制で権益を狙う大企業の存在も見えてきます。だいたい、減税を言うなら消費税増税に体を張って反対してほしいものですが、河村氏などは大企業が困ることは一言もいいません▼今回の結果は、地方自治の危機の表れとも言えるでしょう。基本は「住民が主人公」。そこから考える議論と選択を呼びかけることが必要です。

#31=2962
2011年2月14日付
《「文化」と興行》
 「八百長」は明治のころ、八百屋の長兵衛が相撲の親方相手の囲碁にわざと負けていたことが発覚し、その後、わざと負けることを相撲界で「八百長」と呼び、相撲以外でも言うようになったそうです▼その語源にかかわる大相撲で、八百長が明らかになりました。春場所は中止です。暴行、薬物、賭博、暴力団と続いた不祥事の上に、勝負を争うスポーツの世界では決定的ともいえる過ちです▼これまで相撲協会が正面から否定してきたことが、警察によって表に出たこと、星の売買として金銭が行きかっていることなどから、もはや臭いものにふたでは済まされません。関与した者はごく一部なのでしょうが、真剣勝負を信じてきたファンは、これから疑惑の目でしか、見れなくなるのですから▼相撲を国技と自称し、神聖化された土俵の上で、鍛えられた力士の力と技の激突を演出し、単なる見世物ではないのだと飾り立ててきた相撲界の文化が問われています。すべての関係者が、過去までさかのぼって事実を明らかにし、新しい相撲道のあり方から提起し、精進する肉体の健全さを取り戻してほしいと思います▼それにしても、八百長とまでは言いませんが、国会での与野党の駆け引きと増税への策動が、相撲界の話題の陰に隠れてしまうのは気がかりです。

#30=2961
2011年2月7日付
《願 商売繁盛》
 2月になりました。いよいよ確定申告です。各地の民商では1月の班会で、今年の税金情勢や税制、納税者の権利を学ぶ話し合いが行われたことでしょう▼一年間の決算はおすみですか。もう一度見直して、漏れはないか点検してください。そして、前の年や前々年の決算と比べて見てください。どこで利益が確保できたのか、どんな経費がかさ張っているのか、すべて自分で責任を取ってきた商売ですから、その弱点や長所はすぐ分かるはずです。大型スーパー出現とか、得意先や仕入先との取引条件の変化、銀行との関係などが商売に与えた影響も、数字で確認できます▼その上で、2月の班会に参加しましょう。会員同士で、お互いの商売を語り合えば、どうすれば汗して働いた結果が、実り多いものになるかの道筋が見えてきて知恵もわきます。これが民商の良いところです▼みんなで話し合えば、お互いに共通している実態も見えてきて個人の努力だけでは超えられないものも分かります。その際たるものが、生活費にまでかかる重税、身銭を切らされる消費税、地域経済の落ち込みと勤労者の所得減少による消費不況などです▼共同の力で、署名で変えさせていく運動、これも商売繁盛には必須の課題です。これも民商の良いところです。