アルコール依存症

2019年11月09日 | グルメ


アルコール依存症の自覚がないまま、泥酔中に離婚した40歳男性が語る「人生の債務」

11/9(土) 17:00配信

文春オンライン

 いま、日本は3組に1組が離婚する時代。離婚経験のある男性にのみ、その経緯や顛末を、編集者でライターの稲田豊史さんが聞いた『 ぼくたちの離婚 』(角川新書)から、アルコール依存症が原因で壊れていったある40歳男性の夫婦関係と、その後の人生について紹介します。

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アルコール依存症の自覚がないまま、泥酔中に離婚した40歳男性が語る「人生の債務」

©︎iStock.com
「これで毎日会えるね」

 若い頃の石田純一にどことなく似た風貌の竹田康彦さん(40歳)。離婚の理由は「酒」だ。

 宮城県出身の竹田さんは、物心ついた時から新聞記者を目指していた。高校では新聞部の部長。進学した関東の某国立大学では、マスコミ研究サークルに所属した。

 就職活動では当然新聞社を受けたが、採用は叶わず。PR会社か編集プロダクション(編プロ)の二択で悩んだ末、取材して記事を書く「記者」に近い仕事ができそうな編プロを選んだ。

 仕事は激務を極めた。基本的に毎日終電で帰宅。土日を丸2日休めるのは皆無で、忙しい時期は月の半分近くが徹夜もしくは会社泊だった。その当時交際していたのが、後に妻となる2歳下の洋子さんである。

「マスコミ研究サークルの後輩で、僕が3年生の時に彼女は1年生。新入生としてサークルに入ってきた年から付き合いはじめました。明るくて、とても気立てのいい子です。卒業後は比較的大手のPR会社に就職しました。

 洋子が就職後は会う時間が激減し、さびしいと思うようになりました。それで僕が26歳の時にプロポーズ。洋子はニッコリして、『これで毎日会えるね』と言ってくれました。あの時の笑顔は忘れられません。でも、僕は彼女を裏切ったんです」
会社では大量のフリスクを頬張る日々

 結婚する少し前から、竹田さんの酒量が急激に増え始めた。仕事の内容が大きく変わり、記事を書く仕事ではなく、広告主との調整と進行管理がメインになったためだ。広告主の無理難題に耐えながら、綱渡りのスケジュールをなんとかこなす毎日。心の休まる時は1日たりともなかった。

「もともと酒は好きでしたが、ありえない量を飲むようになってしまいました。仕事から帰ってきても緊張と興奮で寝付けないので、毎日のように寝酒。4リットル1980円とかの安い醸造酒を、3、4日で空けちゃう。大量に飲酒すると眠りが浅くなるので、午前2時に寝ても朝6時か7時には目が覚める。それでまた飲んで、少しだけ眠って、シャワーを浴びて昼前に出社。そんな毎日でした」

 クライアントに愛想よく振る舞う自分と、かつて新聞記者志望だった自分。そのギャップに折り合いがつけられないことも、竹田さんを深酒に向かわせた。日に日に酒量が増えていく竹田さんを洋子さんは心配していたが、止めることはできなかった。

「結婚して1年くらい経った頃は、目が覚めている時はずっと酔っ払っている状態。酒臭いのはまずいと思ったので、出勤前には念入りに歯を磨き、会社では大量のフリスクを頬張っていました。



アルコール依存症の自覚がないまま、泥酔中に離婚

 ある時、自宅最寄りの駅前で酔いつぶれて寝転がっていたら、女性が声をかけてくれたんです。よく見たら、洋子でした。本当に優しい女性なんです。なのに僕ときたら、ささいなことで彼女と口論し、今から思えば信じられないほど酷い罵詈雑言を吐いて、よく彼女を涙ぐませていました。手を出したことはありませんが、暴力という意味では同じです」

 離婚の決め手もちょっとした口論だ。泥酔した竹田さんが「じゃあ、もう離婚する?」と言うと、洋子さんは躊躇せず、「うん」と首を縦に振ったという。竹田さん31歳、洋子さん29歳。交際をはじめてから約10年で、ふたりの関係は終わった。

 竹田さんは10年近く前の離婚を今でも悔いている。

「僕は東北の田舎育ち。周囲に離婚している家庭がひとつもなかったので、家族というものは永遠なんだと、心のどこかで思っていました。でも自分の手で家族を壊してしまったことで、家族ってこんな簡単に壊れるんだと思い知ったんです。ショックでした」

 洋子さんの人生を台無しにしてしまった罪悪感と自己嫌悪で、竹田さんの心はいっそう荒んでいく。離婚後、3人の女性と付き合ったが、やはり酒癖が邪魔をして長続きしない。
新しい彼女とデートの時に「お酒飲んでるよね」

 しかし、離婚から5年後、竹田さんが36歳の時に運命の人が現れる。飲み会で知り合ったデザイン事務所所属のデザイナー・佐智江さん(当時33歳)だ。

「音楽の趣味が合っていて、すぐ仲良くなりました。すると2回目のデートの時に言われたんです。お酒飲んでるよね、って。たしかにその日も朝から飲んでいました。僕は死ぬほど恥ずかしくてうろたえたんですが、すかさず彼女は言いました。『大丈夫、治せるよ。私も経験あるから』」

 なんと、佐智江さんも仕事のストレスからアルコール依存症になり、禁酒外来で克服した過去があるというのだ。その後、竹田さんは佐智江さんの献身的なサポートにより、数ヶ月かけて禁酒に成功する。

「命の恩人です。彼女がいなかったら、今ごろ僕は廃人でした」

 交際から1年半。竹田さん37歳、佐智江さん34歳でふたりは結婚する。最高のハッピーエンド……と思いきや、話はここで終わらない。



人生の債務が、僕にはまだ残っている

「一昨年の秋くらいから、佐智江がうつ病を発症したんです。もともとストレスを溜めやすい性質で、アルコール依存症だった時期にも心療内科に通院していたと、その時はじめて知りました」

 佐智江さんは、出会った頃とは別人のように変わってしまったという。

「基本的に涙ぐんでいますし、ささいなことで僕にいちゃもんをつけます。『あなたと結婚したせいで私の人生が台無しだ』と言われた時には、洋子の20代を台無しにしたことを思い出して、つらくなりました。ただ、あまり反論せず、聞き役に徹するようにしています」

「毎日おつらいですね……」と声をかけると、竹田さんは言った。

「佐智江は僕を救ってくれました。だから今は僕が佐智江を救わないと、なんていうか……僕の人生がフェアじゃないものになってしまう。それに、こんなことを言うのは不謹慎だと思いますが、洋子を不幸にした分の債務も、僕にはまだ残ってるんです。

 永遠だと思っていた家族ですら、いとも簡単に壊れる。つまり永遠なんてない。だから人は、心が一時的に壊れてしまっても、その状態が永遠には続かないと思うんです」

 竹田さんは、自分で自分に言い聞かせるように熱弁をふるった。

「それに、壊れた状態で吐く言葉が“ほんとう”じゃないことは、アルコール依存症で壊れていた僕自身が一番よく知っています。今の佐智江は僕に罵詈雑言を浴びせてきますが、それは佐智江の“ほんとう”じゃない。泣き叫ぶ佐智江の薄皮一枚の奥に、“ほんとう”の彼女がいるんです。……すみません、気持ち悪いノロケですよね」

 そんなことはないです、と言うしかなかった。

「アルコール依存症は一生完治することがないので、僕もいつまたダメ人間に戻ってしまうかわかりません。もし佐智江が回復しないまま僕が依存状態に逆戻りしたら、僕はそのまま体を壊して死んでしまうでしょう。その時は、洋子の『これで毎日会えるね』と佐智江の『大丈夫、治せるよ』を思い出しながら死にたいんですよ」

稲田 豊史


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誰しも陥るアルコール依存症の恐怖、高級タワマン暮らしのシニアも…

11/6(水) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン
誰しも陥るアルコール依存症の恐怖、高級タワマン暮らしのシニアも…

大丈夫だと思っていても、実はすでに「アルコール依存症」かもしれない Photo:PIXTA

 国が推進する「健康日本21」によれば、“節度ある適度な飲酒量”の目安は、ビールなら中瓶1本、清酒なら1合。だが実際には「生中1杯」は「駆けつけ1杯」にすぎず、その後、焼酎、清酒、ウイスキーなどとグラスを重ねる人がほとんどではないだろうか。ついつい大酒を飲んでしまうあなたは、単なる酒好きなのか。それとも“アルコール依存症”なのか――。(フリーライター さとうあつこ)

● 高級タワマンで暮らすシニアも… 「わかっちゃいるけどやめられない」

 飲んで帰ってくると下戸の妻はいつもご機嫌斜めです。「お酒をやめろ」とうるさいのですが、自分にとってお酒はささやかなご褒美のようなもの。いい大人なんだから放っておいてほしいというのが本音です。まあ、その気になれば断酒なんて、いつでもできますけど…。

 ◇

 アルコール依存症といえば、「ちゃぶ台をひっくり返し、妻を殴っているろくでなし」「へべれけになり、着の身着のまま路上で意識を失っている人」などといったイメージがあるのではないだろうか。

 それだけに、「ちょっと飲みすぎじゃない?」と周りに心配されても、「自分はアルコール依存症なんかじゃない、大丈夫」と、忠告を無視して飲み続けてしまう。心中ひそかに「二日酔いも増えたし、控えたほうがいいかな」と自覚していても、である。

 だが、「わかっちゃいるけど、やめられない」時点で、すでにアルコール依存症の入り口に足を踏み入れている可能性は高い。依存症に詳しい東京都新宿区のアパリクリニック理事長の梅野充氏は次のように説明する。

 「アルコールの問題で相談に来た方に、『患者会に入会しては』とお勧めすると、みなさん『あんなやつらと一緒にしないでくれ』と顔色を変えるんですよ。しかし、アルコール依存症は生活態度や社会階層と関係なく発症する病気。毎日ちゃんと通勤しているビジネスパーソン、高級タワマンで優雅に暮らすシニアの中にも、アルコール依存症に陥っている人はいます」


では、いったいどこからがアルコール依存症といえるのか?セルフチェックに役立つアルコール依存症のスクリーニングテスト「CAGE」で確かめてみよう。

 ・酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか?(Cut down)
・周囲の人に飲酒について批判されて困ったことがありますか?(Annoyed by criticism)
・飲酒についてよくないと感じたり、罪悪感をもったことがありますか?(Guilty feeling)
・朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?(Eye-opener)

 以上、4つのうち2つに当てはまれば、発症している可能性があるという。

 「要するに、アルコール依存症とは、“やめたい気持ち”と“飲みたい気持ち”が葛藤している状態。飲酒量よりも自分のコントロールが利かないことが問題なのです。極端な話、『もうすぐ健康診断があるから』と断酒できる人は、たとえ一升瓶を飲み干す酒豪でも依存症ではないということになる。逆に、ビールをグラス1杯しか飲まない人も、毎日飲まずにいられない場合は依存症を疑ったほうがいいでしょう」

● 納期に追われる人、 ブラックバイトをする人が危ない?

 アルコール依存症の恐ろしさは、一度陥ると制御不能状態のまま症状が悪化しやすいことにある。まるで途中下車できない新幹線に乗車しているかのように、飲む量も増え、頻度も増えているのに元の状態に戻れない、という人が多い。

 まず、酒がないと物足りなくなり、酒量が増えてくる。そのうち飲まないとイライラし、汗や悪寒に悩まされるように。お酒が原因の遅刻や、判断ミスが目立ち始めるのもこの頃からだ。病気が進めば迎え酒が増え、揚げ句の果てにうそをついてまで飲み始める。ついに幻覚や手の震え、肝臓疾患も起こるようになる――こうなればもう依存症後期だ。家庭生活も社会生活も崩壊しているのに連続飲酒が止まらない…という悲劇に至る。


誰しも陥る可能性があるアルコール依存症。梅野氏は「納期に追われる仕事をしている人に目立つ」と、自ら診療してきた印象を語る。タイトなスケジュールで根を詰めて働くビジネスパーソンほど、一区切りついたときに飲んだ1杯のおいしさ、解放感が忘れられない。だからことさら、お酒にハマりやすくなる。

 「一仕事終えてほっとして、さてどうしようかなとなったとき、お酒は一番手っ取り早い発散法ですよね。当たり外れがあるマンガや映画と違い、確実に気分を上げてくれる。おまけに自宅で晩酌する場合は、その快楽が1缶たった数百円で手に入るわけですから。やがて、“パブロフの犬”のように条件反射が起こり、“一仕事終えたら飲む”が習慣化されていく…。いつしか “飲むために仕事する”というように順番が逆転、酒が欠くべからざるものになってしまうのです」

 ブラックバイトなど、低待遇でキツイ仕事をしている人も要注意だ。

 「つらい現実、不安な未来を忘れさせてくれるのがお酒。先述のとおり、アルコール依存症はどの社会階層でも起こりえるものの、やはり貧困とは密接な関係にあるといえます」

 体質的に酒乱になりやすく、一気にアルコール依存症の最終章、“社会的信用の喪失”まで突っ走ってしまう人も見られる。酔うと突然性格が変わり、暴言、暴力に及んだりするが本人は記憶を失っている、などだ。

 「飲酒にからむ刑事事件を起こした人など、酒乱の人にお酒を飲ませ、血中アルコール濃度を測定すると不思議なことが起こります。普通の人は徐々に濃度が高まっていくのに対し、酒乱の人はある段階から突然、急激に濃度が高まっていく。その分、大脳皮質にまひが生じやすく、道徳観念を見失ってしまうと推測できます」

 なお酒乱体質には、アルコールを分解する酵素の遺伝子が関わっていることが、専門家の研究によって明らかになっている。

● 依存症の手前段階、 “プレアルコホリック”とは?

 恐ろしいのは、無自覚にアルコールにハマったり、トラブルを起こしたりしてしまうことだろう。厚生労働省の調査によれば、アルコール依存症の治療を受けているのは5万人に満たない。だが患者数は、推計107万人に及ぶ。さらに、その水面下にはアルコール依存症の手前の段階、“プレアルコホリック”の人々もいるという。

 プレアルコホリックは「何らかのアルコール関連の問題がある」「連続飲酒をしたことがない」「離脱症状を経験したことがない」の3つの条件を満たす場合に当てはまる。かなりの人が該当することになりそうだが、アルコール依存症の専門外来では治療プログラムも始まっているなど近年、注目される疾患である。

 さてここまで読んで、いかがだっただろうか。自分はあくまで「健全派」なのか、「自らを抑制できる酒豪」なのか、「明らかにどっぷりアルコール依存症」なのか、それとも「プレアルコホリック」か――。

 もしも「お酒の問題を抱えている」と感じるようなら、早めに手を打とう。治療の第一歩となるのは「自分の行動を変えよう」という気持ちだ、と梅野氏。

 参考にしたい理論がアメリカの心理学者、プロチャスカとディクレメンテが提唱した「行動変容ステージモデル」※だ。ステージは5つ。問題があると思っていない「無関心期」、問題を感じ始めた「関心期」、情報を集め、問題解決の準備を始めた「準備期」、本格的に治療に取り組む「実行期」、達成した変化を維持する「維持期」。再発が起これば、前の段階に戻って再び行動変容に取り組む。
 
「5つのステージをぐるぐる回りながら、人は徐々に変容していきます。失敗してもまたチャレンジすればいい。まず、“自分は大丈夫”という否認の状態を抜け出しましょう。“このままじゃマズイ”と自覚し、自分を変えたいと思うことが大切。ダイエットと同じですよ」

 最近はいきなり断酒するのではく、段階的に“減酒”にチャレンジする治療も行われるようになった。その詳細は次回(11月20日〈水〉更新予定)、お伝えしたい。

 ※『チェンジング・フォー・グッド』(法研),2005

さとうあつこ



l66***** | 3日前

ある人は、電車で通勤中、飲み干す度に駅におり、呑んではまた乗車するを繰り返したそうな。

また、別の人は家族が無理やり二階の部屋に閉じ込めても、窓から飛び降り、怪我を負ってでも酒を買いに行ったとか。

37 5

返信0
ago***** | 3日前

タワマン関係ない。

97 10

返信0
chi***** | 3日前

ひと口も飲めない下戸なのでならないですよ。下戸からしたら酒に逃避できるとか羨ましいですわ。

4 1

返信0
ziy***** | 3日前

夏の風呂上がりは、冷えたコップに麦茶と氷を入れて飲めば、ビールの誘惑から逃げれるよ♪

3 7

返信0
kag***** | 3日前

高級タワマン暮らしのシニアは、何か特別なの??アル中は貧乏人の病気との偏見を前提にした記事。

5 0

返信0
もぐもぐ | 1日前

飲むために働いてる!と冗談で言ってる人は割といますよね?

4 0

返信0
rfn***** | 3日前

お酒は楽しく飲むもの。逃避の手段で飲む人は気をつけて。美味しいお酒を作ってる人たちにも失礼だわ。

5 7

返信0
kin***** | 3日前

私のアルコール依存は、お客様と接待で飲むことが週2回、社内の飲み会が月2回。大して好きでもない酒をそれに付き合わされ、体質的に強くなってしまったのが原因です。
やがてうさ晴らしのため一人酒を飲むようになり、酒がうまくなった。今ではほぼ毎日飲んでいます。そして翌日確実に酒は残り、仕事のパフォーマンスは明らかに下がっています。
宴会部長、あなたが来なきゃ盛り上がらないよとおだてられ、今日も明日もお客様との飲み会で言いたくもないお世辞を言わなくちゃならない。せめて一人酒を止めるしかないか。
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菊池桃子さん

2019年11月09日 | 芸能ニュース


菊池桃子さん、経産官僚と結婚…連れ子との養子縁組、実父からの養育費に影響は?

11/9(土) 9:41配信

弁護士ドットコム
菊池桃子さん、経産官僚と結婚…連れ子との養子縁組、実父からの養育費に影響は?

菊池桃子さん(つのだよしお/アフロ)

タレントの菊池桃子さん(51)と経産省の新原浩朗・経済産業政策局長(60)の結婚が大きな話題になっています。

菊池さんが2015年に、「1億総活躍社会」の実現に向けた国民会議の民間議員に選ばれたことがきっかけで交際に発展したそうです。

新原さんは、「私自身はとてもハッピーです。これからいい家庭をつくっていきたい」と語っており、菊池さんの長男(23)と長女(18)と養子縁組をしたそうです。

一般論として、シングルマザーが再婚して、夫と子どもが養子縁組をした場合、実父から支払われていた養育費はどうなるのでしょうか。大和幸四郎弁護士に聞きました。

●養親の扶養義務の方が、実父の扶養義務よりも優先される

まず、養子縁組をしていない場合はどうなのでしょうか。

「再婚したからといって、養育費の支払い義務がなくなったり、減らされることはありません。実父が、血のつながった生物学上の父親であることに変わりはありませんので、それまでどおりの養育費をもらえることになります。もし、実父が支払いを怠れば、母親は養育費を請求することもできます」

では、今回のように、養子縁組をしている場合はどうなのでしょうか。

「ちょっと事情が変わってくる可能性があります。生物学上の父親である実父については、養育費の支払義務が消えません。それと同時に、法律上の父親(養親)にも扶養義務が生じることになります。つまり、実父と養親の両方に、扶養義務が生じるということです」

その場合、どちらかの扶養義務が優先されるのでしょうか。

「裁判例では、養親の扶養義務の方が、実父の扶養義務よりも優先されるという解釈が示されています」

もともと実父が支払っていた養育費の額にも変化があるのでしょうか。

「自動的に減額されるわけではありません。もし、実父が『養親にも養育費の負担をしてもらいたい』と考えたなら、家庭裁判所に養育費減額の調停を起こせば、減額が認められることが多いでしょう」





前夫の浮気に子育ての苦労…直撃記者が語る菊池桃子「再婚」までの凸凹道

11/9(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL
前夫の浮気に子育ての苦労…直撃記者が語る菊池桃子「再婚」までの凸凹道

今度こそ幸せになって欲しい(C)日刊ゲンダイ

 菊池桃子(51)の再婚が話題だ。まずお相手が経産省の政策局長というエリート官僚の新原浩朗氏(60)。80年代アイドルだった頃からのファンというマスコミ関係者は「49歳の時に『もう結婚は考えていない』ってテレビで言っていた。再婚はおめでたいけれど、突然の発表に驚いた」と目を丸くしている。「交際報道もなければ、噂もなかった」というのだ。

 では、どういう経緯で再婚へと菊池の心は傾いていったのか。ブログで「お付き合いの間、何かと臆病な私を応援してくれていたのは長男と長女で、いま共に喜んでくれていることを感謝しています」と心境をつづっている。

 ベテラン芸能記者の青山佳裕氏はこう言う。

「ご長男は菊池さんが28歳のとき、1996年生まれですから今年23歳。ご長女は現在18歳。ともに、お母さんが女手ひとつで自分たちを育て上げてくれ、一時は芸能などの仕事もセーブしていたことを知っているのだと思います。だからこその応援で、今度こそ『幸せをつかんで』と菊池さんの背中を押していたように見えます。自らハンドルを握って、学校への送り迎えをされるところとか、何度も取材させていただきましたけど、本当に頑張るお母さんという感じでした」

 長女には乳児期に脳梗塞を患い、左手足に軽い麻痺が残った時期があったため、私立の小学校から特別支援学校へ転校させたこと。死産の経験もあることなど、子育て中の苦労も明らかになっている。前出のマスコミ関係者が続ける。

「同い年のプロゴルファーの前夫は浮気を繰り返し、家庭を顧みなかったという話は聞いています。27歳から17年目に離婚が発覚した結婚生活は、実際はほとんど別居状態で、夫がいてもシングルマザーのようだったのではないかとみられていました。今度の再婚相手からは、初婚時の失敗を繰り返したくないという決意みたいなものもありそうです」

■やわらかい笑顔に隠れた芯の強さ

 子育てや離婚での経験から、将来に不安を持つ暗中模索を経て、菊池は雇用やキャリアの問題に取り組んできた。法政大大学院で学び、修士号を取得。これをきっかけに母校でもある戸板女子短期大学での客員教授に招かれ、さらに一億総活躍国民会議の民間議員選出へとつながっていく。

「スーツで舞台に立つ桃ちゃんは、1984年、高1のときにシングル『青春のいじわる』で歌手デビューし、『卒業』をヒットさせ、映画『パンツの穴』などで活躍したアイドル時代とはまるで違う印象をファンに与えたものです」(マスコミ関係者)

 青山記者は言う。

「ほんわかと、やわらかい雰囲気ですけど、いつも笑顔を絶やさない菊池さんには芯の強さがあるように見受けられました。直撃しインタビュー取材を求めても、堂々と、誠実に応えてくれるのです」

 一億総活躍国民会議で新原氏と出会い、今年から結婚を前提に交際し、それを実らせた菊池桃子。ブログでは「仕事も精進を重ね、もうひと回り大きくなる姿を皆様に見ていただけますよう頑張ってまいります」との決意を見せた。同年代の中高年世代も、桃ちゃんに負けずに頑張らねば。
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初婚男性とバツイチ女性 婚活市場で“菊池桃子パターン”が増えている

11/9(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL
初婚男性とバツイチ女性 婚活市場で“菊池桃子パターン”が増えている

4日、再婚を発表した菊池桃子(C)共同通信社

 菊池桃子(51)が再婚相手に選んだのは、60歳の初婚男性だった。経済産業政策局長の新原浩朗氏は東大卒のエリート官僚。風貌は本人も言うようにサッパリだが、これまでもチャンスはあったのだろう。近年は50代以上の男性が婚活市場で増えている。

 総務省の国勢調査(2015年)によれば、50~54歳の20.3%、55~59歳の16.1%、60~64歳の13.3%が未婚だ。一方、女性は50~54歳の11.4%、55~59歳の7.8%、60~64歳の6%と、意外と多いことが分かる。

「マリーミー」代表で婚活アドバイザーの植草美幸氏は「実際に50代以上の初婚男性の相談は増えています」と言う。

「彼らに多いのは、大学以降はまともな恋愛をしてこなかったケース。社会人になって仕事に没頭し、気付いたら30代で周囲は結婚している。ただ、本人は恋愛から離れていたため、積極的になれなかったというわけです。45歳を過ぎて親の死に直面し、結婚をしていない友人もいない。いよいよ不安が募って、相談に訪れるという流れです」

 それでは一体、どんな相手と結婚するのだろうか。

「再婚の女性ですね。結婚に夢を見ていないため、バツイチ女性となら、案外すんなり決まります。年齢は40代が中心。離婚理由のほとんどが夫の異性問題やお金のトラブルですから、年齢的に浮気のリスクが低くて資産のある50、60代はモテるんです。40代といっても華やかで若々しい女性が多いですよ。もっとも、男性側は経営者、開業医、大学教授が多いですが……」(植草美幸氏)

 先日、成婚したケースは38歳の再婚女性と51歳初婚の男性。彼の場合は、母親の問題が大きかったという。

「彼も医者でした。若い頃は母親が縁談をつぶしてきたんです。高学歴で高給取りの息子の嫁選びに口を出している“マザコン”も、50代以上の初婚男性に多いですね。とはいえ、50歳を過ぎると母親も将来を心配してあれこれ言わなくなり、結婚するのです」(植草美幸氏)

 バツイチの桃子が官僚と結婚したのも、専門家によれば珍しくないのだ。
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E5 | 3時間前

税金で金持ち男か!カネくれ!全然一般人ちゃうやんけ!超上級国民やんけ!

おい桃子!何でこんな男を選んだんや!桃子に相応しい男おったやろ!

どこで出会って結婚することになったんや!この官僚昔から桃子の親衛隊やった1人か!?

桃子もカネに目眩んだんか!?

それとも太くて固いデカいモノ持ってて、まだまだギンギンで桃子にジャストフィットするテクニシャンで毎日喜ばせてもろてハマったんか!?

顎外れるぐらいに太くて長くてしゃ ブリ甲斐あったんか?

まだ結婚破棄で引き返せるで!

もしもカネに目眩んだ桃子なら残念や。

でもデカいモノ&テクニシャンでメロメロにさせられたなら諦めるわ!

マカ、亜鉛、スッポン、ニンニク入りサプリとバイアグラ飲みまくって桃子をずっとヒィヒィなかせて毎日毎晩ヒクヒク満足させたれや!



ddy***** | 6時間前

子作りや子育てをしないのに
あらためて結婚する意味あるのか?
ましてやセクスもしなさそう

10 5

返信0
ufm***** | 9時間前

嘘つけそんな事あるか

33 4

返信0
まるまるまる | 3時間前

年取ってから、本当に心寄り添える人と暮らせるなんて幸せだね。若いときに好きだのなんだのと騒いで結婚しても、子育て中に色々あるし、年取るまでに仲がギクシャクしちゃうからね。

6 0

返信0
com***** | 9時間前

菊池桃子ならまだまだいける。不細工で性格悪かったら絶望的。

54 3

返信0
mmm***** | 7分前

色気のあるババアになって下さい。

0 0

返信0
きたかま | 9時間前

煽らない!煽らない!!

27 1

返信0
kik***** | 9時間前

若いうちにしとけ

38 1

返信0
SS | 8時間前

このカップルは異質なので一般人は参考にしてはいけない
菊池桃子→天然のフリしてしたたかなのか本物のバカのどちらか
夫→60歳初婚!これが全て

41 4

返信0
え? | 5時間前

利害関係が一致するんだろうなwww

8 0

返信0
マリモッコリ | 6時間前

42で小綺麗なバツイチ子持ち女しってるけど
男つくるためにあっさり寝る女
そんな女と知らず入れ込んでまんまと結婚なんかしたら地獄のはじまりやろな

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「フランス語が不十分」 フランス出身女性の永住権認めず カナダ・ケベック州

2019年11月09日 | 海外移住で地獄に堕ちたはなし


「フランス語が不十分」 フランス出身女性の永住権認めず カナダ・ケベック州

11/9(土) 10:19配信

AFP=時事
「フランス語が不十分」 フランス出身女性の永住権認めず カナダ・ケベック州

カナダ・ケベック州のホテル、フェアモント ル シャトーフロントナックの前に掲げられた国連の旗(2018年6月5日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フランス語を公用語とするカナダ・ケベック(Quebec)州で、フランス出身の女性が永住権の取得を求めたところ、フランス語の能力が不十分という理由で拒否されていたことが分かった。

【関連写真】18年前の「黒塗り」動画で物議呼んだカナダ首相

 2012年からケベック州に住んでいるエミリー・デュボワ(Emilie Dubois)さん(31)は、フランス東部ブルゴーニュ(Burgundy)出身のフランス語話者。ケベック市にあるフランス語使用のラバル大学(Laval University)で博士論文を完成させ、同州内で小企業を立ち上げた。語学テストにも合格していた。

 しかし、これら全てがあっても、ケベック当局にとってデュボワさんが永住権を手にするのに必要な適合証明書を交付するのには不十分だったようだ。

 1763年に英国に譲渡されるまで仏植民地だったケベック州ではフランス語が唯一の公用語とされており、政府や商業、裁判所などで使われている。

 しかし同州で多数を占めるフランス語話者は、フランス語をあまりにも厳格に保護しているとしてしばしば批判されてきた。

 ケベック州移民局から渡された書類によると、デュボワさんが学位論文の一部をフランス語で書かなかったのが、永住権を認めなかった理由だという。

 デュボワさんが書いた細胞分子生物学に関する博士論文は科学誌に掲載された学術論文だったため、5章あるうちの1章が英語で書かれていた。しかし他の4章はフランス語で書かれていた。

 デュボワさんは「ばかばかしい。でも誰かが間違いを犯しただけだと思う」と話した。

 報道によると、ケベック州のシモン・ジョリンバレット(Simon Jolin-Barrette)移民局長はこの件を知り、再審査をするよう求めた。

 今後も永住権取得を目指していく決意を固めたデュボワさんは「ケベックに住みたいという意思はより強くなった」と話している。【翻訳編集】 AFPBB News
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異なるカーストのインド人夫婦、親族が石で殺害 「名誉殺人」か

11/8(金) 0:32配信

AFP=時事
異なるカーストのインド人夫婦、親族が石で殺害 「名誉殺人」か

インド・ムンバイで雨の中、傘を差すカップル(2019年6月28日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】インド南部カルナタカ(Karnataka)州で、異なるカーストの男性と結婚し、罰を恐れて実家から逃げ出していた女性が、家族に会うために夫と共に地元の村に帰ったところ、自らの親族らに石を投げ付けられて2人とも死亡した。警察が7日、明らかにした。

【写真】「不倫」理由に女性を石打ちで殺害、アフガニスタン

 同じ村の出身で、いずれも29歳だった2人は、家族の反対を押し切って3年前に結婚。同州ベンガルール(Bangalore)などに転居し、2児をもうけていた。2人は先月、家族に会うため帰郷していた。

 地元警察官がAFPに明かしたところによると、「村人らが6日、夫婦を見つけ、女性側の男のきょうだいに知らせた。男は暴徒を集めて2人を襲い、石で殺害した」という。

 この警察官は「主犯3人の身元が特定された。その男と女性のおじも含まれている」と話している。インドの地方部で横行するいわゆる「名誉殺人」とみられている。

 名誉殺人は、厳格なカースト制度において一家の名誉を守るためとして、近親者や村の長老らが手を下すことが多い。

 国連(UN)の統計によると、世界中で毎年5000件発生する名誉殺人事件のうち、1000件がインド国内で発生しているとされる。

 同国の最高裁は2011年、名誉殺人で有罪とされた者には死刑を適用すべきとの判断を示している。【翻訳編集】 AFPBB News
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後進国移住など日本田舎のバカレベルどころではない話。

2019年11月09日 | 海外移住で地獄に堕ちたはなし

フィリピン移住だが、筆者のキャスター付きの椅子のキャスターが泥だらけで部屋が汚れたウンウンだが、トンデモナイ原住民だ。

*こっちの原住民大工など屋根裏工事でライトを貸してほしいと言うので<<充電式でラジオも付いている高いのを貸したらダイヤル式オンオフスイッチを逆に思いっきり回して破壊されてオシマイ!

更に電気ドリルの回転切り替えスイッチを逆にして穴があかないので思いっきり押してドリルの歯を折った。

このバカ野郎は、少し難しい鉄筋入れたセメント工事を途中で体の調子が悪いと投げ出して、天井が丸見え状態で雨天時にびしょびしょ!!

*別の大工に頼んで工事を進めてようやく完了したが、元が悪いので雨が滲んでくる。

この次に来た、この大工は、腕は少しはマシだがキッチンの工事で勝手に高いキッチンナイフを使って先端を折る。

まだ工事の途中だが、別のところへ掛け持ちで行くので途中から全然進まなくなった。


**日本の田舎者は、知性が足りないが(田舎での生活の知恵はあるが学歴がない)フィリピンの原住民など日本の田舎者どころではないレベルの馬鹿揃い。

ただしフィリピンの原住民は、余程の性格の悪い人間でない限り(中途半端な中間層的な原住民は、見栄の張り合いをする傾向が非常に強い)、日本民族のような執念深さや妬み嫉みは外人には少ない<<連有は、外人は別の文化だと認識してる>>




「田舎暮らしの人づきあい」都会育ちのアラフォーが実感したこと

11/9(土) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン
「田舎暮らしの人づきあい」都会育ちのアラフォーが実感したこと

写真はイメージです Photo:PIXTA

 東京の港区で生まれ育って「都会人」を自称する筆者が田舎暮らしの生活をスタートさせ、その様子をリポートするこの企画、前回、前々回で住み心地や虫問題について触れた。今回は最終回として、ご近所付き合いや土地の人柄について取り上げたい。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

● 一番大きかったギャップ 人との距離感の違い

 田舎への移住を開始してそれまでの生活とのギャップやカルチャーショックをいくつか感じてきたが(過去記事『恐怖のGも出現!田舎暮らしを始めたアラフォーが苦悩する「虫との闘い」』、『都会育ちアラフォーが、妻子と猫を連れて始めた「田舎暮らし」の現実』を参照)、対人関係の違いへの驚きが最も大きかったかもしれない。

 「都会は人が冷たい。田舎は温かい」とよく聞くが、これはとらえ方次第なのではないかと個人的には考える。都会にも温かい人はちゃんと何人もいたし、田舎にもいた。だから都会と田舎、それぞれに住む人たちの人間性にそこまで大きな隔たりがあるとは感じていないが、田舎の方が人と人との距離感が圧倒的に近いのは事実である。その土地の空気を一緒に吸っているだけで同志と見なされるような人懐っこさを、新居に移ってから接したその土地の人たちに感じた。高齢の方が割合多く住んでいる地域だからというのもあるかもしれない。

● 娘が必ず褒められる 気持ちよくなりたい親は田舎がおすすめ

 田舎ではスーパーなどどこかに出かけると、ほぼ必ず一度は声をかけられる。1歳半になるわが娘は人をして「オムツが本当に似合わない」「ヘップバーン以来の衝撃」と言わしめるほど大変美人に育っていて、お世辞半分で聞いても親としては誇らしい限りであり、その娘がすれ違う人たちに褒められるのである。

 都会は違った。

 ばっちりとめかし込んだ子連れのママさんらは、当然自分の子どもが一番かわいいと思っているはずであるし、子連れの買い物自体修羅場のようなところがあるから余裕がなく、いちいち声をかけてきたりしない。たまにこちらにあえて聞こえるように「あの子超かわいい」とささやき合ってくれる子連れ夫婦に出くわし、「あの夫婦はわかっている。偉い」と悦に入り、好意から「あそこの子もよっぽどかわいかった」と自然と思わされることがあり、なれ合いではあるが善意が行き来する心地良い交流が生まれることがある。都会では得難いこの機会が、田舎では頻繁に得ることができる。

 近所に玄関先へ椅子を出してよく世間話に興じている高齢の女性2人がいて、足元には野良猫が数匹はべっている。娘を散歩させていると彼女らの前を通りかかるのだが、娘はそこでアイドルのようになっている。

 親としては彼女らに「優しく接して頂いて本当にありがとうございます」と思うとともに、気持ちいい。つまり気持ちよくなりたい日があれば、娘を散歩に連れてそちらの方面に向かえばいいお手軽さである。

 高齢者が多い、と先ほど書いたが、一般的に子どもをかわいいと思う高齢者は多く、田舎はさらに人との距離が近いので高齢者がすぐに娘を褒めてくれる。子持ちでわが子を他人にたくさん褒めてほしい人にはぜひ田舎への移住を推奨したい。

● 近所付き合い 共同体としての結束力

 “ご近所さん”という言葉の持つ意味合いは都会と田舎でまったく違うこともわかってきた。都会のご近所さんは「たまたま近くに住んでいる者同士というだけの縁。関係は良好に越したことはないが概ね他人」だが、田舎は「近くに住んでともに生きていくのだし、せっかくだから積極的に仲良くしましょう」という空気がある。

基本的にずっとそこで生活していく前提なので、ご近所との関係がこじれたら悪夢だが、うまくいっている間は非常に心地よい。必要な際には互いに助け合える安心感もある。都会でも、知り合いの家庭では子どもの保育園を通じて知り合った父母たちがおおいに仲良しになるケースなどがあるが、田舎ではただご近所というだけで仲良しになる可能性がある。

 まあしかし「村社会」という言葉もある。村社会に漂っているとされる外部への排他性はまだ肌で感じたことがないのでどうなのかというところだが、町会費集金の予告が先日回ってきたので、これをボイコットすればひょっとしたら「村八分」の扱いを受けるのやもしれぬ。今回の引っ越しでは都会風を吹かすこちらよそ者に対して、土地の人たちの非常にオープン、ウエルカムな雰囲気を感じた。

 新入居者への対応には地域ごとに違いがあるのかもしれない。快く受け入れてくれる人たちが集まった地域が移住先であったのは幸運であった。

 家の前が通学路になっていて、庭に出て作業をしていると下校中の小学生たちがこちらを見て、元気よく「こんにちは!」と挨拶してくる。これはいろいろな子が、かなりの高確率で、である。小学生の威勢よろしき挨拶は非常に気持ちよく、素晴らしい地域だと感嘆し、また自分はもうそんなことを感じる年齢になったのだと感慨深い。

 都会の実家に帰った時、ご近所の男性が往来に出ていたので、新居で日常的にやっている調子でちょっと声を張って挨拶すると、男性はこちらを不審げに見つめて3秒ほど固まり、あごを若干突き出して会釈を返してきた。あとで母に聞けばあの男性は獣医師らしく、「いい年して挨拶もろくにできないような医者にうちのかわいい猫は決して見せないからな!」とひとり息巻いたが、よくよく考えてみるとあの地域において異分子は明らかに私の方で、田舎住まいを始める前の私があの男性の立場だったと想像すれば、いきなりご近所さんに元気よく挨拶されておそらく戸惑ったはずなのである。

 ご近所さんとの挨拶はするに越したことはないが、「特にしなくても問題ない都会」と「積極的にしてみんなで気持ちよくなる田舎」という大まかな傾向はあるかもしれない。

 人との距離感が近い傾向にある田舎に住むにあたって、自分の領域を大事にしたい人には近すぎるのも考えものであろう。わが家のご近所さんは近すぎず、ある程度の距離を保ちながら近く接してくれる人たちだったがどうやらこれには理由があった。

 町会長の訪問があった日に聞いたのだが、なんでもその地域では昔ながらの農家と新興住宅地に移り住んできた勤め人たちの間でいがみ合いが長きにわたってあって、最近ようやく融和してきているとのことだった。

 筆者の新居は新興住宅地の方だったので、田舎なりの距離感の近さと勤め人世帯の距離感の遠さがうまい具合にブレンドされているのかもしれない。

 とはいえ、距離感に関しては一度戸惑ったことがある。

 ある日、庭でかがみこんで作業をしていると急に頭上から声が聞こえた。驚いて顔を上げるとすぐそばにご近所さんが立っていて、「それはこうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをしてくれ、作業を手伝ってくれた。ご近所さんが手を貸してくれた時点で筆者は自分のペースと自分のプランを失った。「自分でやるので大丈夫です」と手伝いを辞退する選択肢もあったが、好意をむげにするのは申し訳ないし、何よりそのご近所さんが初老の男性のわりには二の腕の筋肉が隆々としていて逆らいがたかったのである。当初のプランとは違う方向性ではあるが、作業自体はおそろしくさっさと片付いた。

 こちらの作業が一段落して、そのご近所さんは自分の家の庭の作業へと戻っていった。気付かなかったが、どうやらご近所さんは自分の作業を中断してこちらに手伝いにきてくれていたようであった。

 筆者は2分ほど悶々としながら後片付けをしていたが、わが心の狭さにやっと思い至り、ありがたき善意を受けたと芯(しん)から思い直して片付けを完了させると、今度はそのご近所さんの方にお邪魔して手伝いを申し出た。

 ご近所さんは「こっちももう終わるから大丈夫。ありがとう」と言ってくれ、かくして善意の交流と、筆者の田舎暮らしの距離感への適応がなされたのであった。

● 田舎特有のゆるさ 都会流の完璧主義を持ち込むべからず

 新居は築数十年の木造一軒家で至る所にガタが来ている。賃貸なので勝手な修繕を施すわけにもいかないし、大抵のことは大家さんに相談すればなんとかしてくれる。そこで何か家にまつわる問題があると仲介となっている不動産会社にすぐ一報を入れる。

 不動産会社のAさんはいつも比較的事務所で暇そうにしているからかわからないが、電話するとわざわざ家まで数分で飛んできてくれる。そこで自ら水が出なくなった水道管にドライバーを持って取り組んでみたり、業者に電話をかけるなどして対応に当たってくれる。不測の事態に頼りにされているためか、忙しそうに動くAさんには心なしか充実感が漂っている。

 娘を連れて2人で買い物に出た時、買った物が多くてレジ付近で往生しているとたまたま店にAさんがいて人懐っこく話しかけてくれ、車まで荷物を運ぶのを手伝ってくれた。Aさんは家の不具合の報告を受ける電話口で必ず「ええっ!?」と驚いた声を上げるのでそれを毎回聞くのが実は嫌なのだが、非常に頼りになるいい人である。

 が、例えばどこかの営業員が訪問先の家庭に上がってカバンを置く時、カバンの下にハンカチを敷くような行き届いたホスピタリティーは、Aさんだけでなく田舎に期待するべきではないかもしれない。

 ある時Aさんがうちに来た時、家の前の通りにおもちゃともゴミとも見分けがつかない物体が落ちていて、Aさんがそれを拾って「これは武藤さんのですか?」と尋ねてきた。「違います。よそのゴミだと思います」と答えると「わかりました」とAさん。Aさんが帰ったあとで見るとそのゴミが元の場所にきちんと戻されていたので、こちらで拾って捨てておいた。こういうことが何回かあった。

 都会流のホスピタリティー、とひとくくりにするには語弊があるが、然るべきクオリティをこちらから求め過ぎると不満がたまるので期待はほどほどにし、ある程度のところまでやってくれれば万事オッケーという心構えでいた方が精神衛生上よろしい。

 「お互いほどほどに」というなあなあ感は、同じ地域に住む者同士の仲間意識から比較的芽生えやすく、またなじんでしまえば心地良いものである。コンビニにパートに来ている中年女性は“親しみやすい近所のおばちゃん”である確率が高く、ただコンビニで買い物をするだけでもアットホームな交流が生まれることがある。マニュアルに基づいた完璧な接客や、洗練された接客からは得られない心温かさがそこにはある。

 しかし、時に“なあなあ感”が下に突き抜けることもあるので注意が必要である。

 賃貸した物件にはエアコンがついていたのだが、あるのは室内機(古くてほぼ壊れている)だけで室外機が欠けている謎現象に見舞われていることが住んでから判明した。新しいエアコンを取り付けることにしたが、室内機の撤去費用が取り付け業者に頼むと5000円だという。

 この5000円をAさんに負担してくださいと連絡すると、Aさんは「わかりましたが、もっと安い業者を知っているのでそちらにお願いさせてください」と言う。こちらは古い室内機が撤去され、かつその費用を負担してくれれば何も文句はない。「ありがとうございます。それでよろしくお願いします」と話はついた。

後日やってきた業者は、初老の男性だった。男性は早速室内機の撤去に取り掛かったが、途中「すみません、この椅子を貸してください」と、ろれつがやや回っていないハフハフした調子で声をかけられた。男性が示したのはオフィスによく置いてあるようなキャスター付きのデスクチェアで、目的も用途も疑うことなく快諾すると、男性は椅子を持って屋外に出た。そして「脚立を忘れてしまって。すみません」と椅子を躊躇(ちゅうちょ)なく土の上に置いて、その上にはだしで立って作業を始めた。

 作業は無事終わったが、椅子のキャスターどれもに深く土がめり込んでいた。それに気づいた男性は返却する際に「すみません。すみません」とわびながらドライバーで土をほじり出そうと試みてくれたが、らちが明かなさそうな様子なので、「いいですよ。あとでやっておきますから」と声をかけると、「そうですか。すみません」とあっさり諦め、サッと帰っていった。部屋はキャスターからこぼれ落ちた土で各所が汚れていた。

 椅子を風呂場に持ち込んでキャスターを洗い、部屋を掃除して買い物に出かけると、家から少し離れた所で先ほどの男性とすれ違った。男性は自転車で、カゴに何か一升瓶ほどの大きさの箱を積んで悠々と道を行く。筆者は車だったので向こうはこちらには気づかなかった。

 あの箱の中身がなんであったかはわからないが、先刻の作業でいくらか小銭を稼いで、その稼ぎが男性のこれから始まるささやかな至福のひと時に貢献しているのだと思えてきて、キャスターの土をゆるす気持ちが自然と湧いてきたのであった。

 なお、Aさんが使う業者は当たり外れがあり、入居前にハウスクリーニングをしてくれた業者も相当怪しかった。クリーニング後、キッチンに開け方のよくわからない引き出しがあり、Aさんの活躍で無事開いたのだが、中には前入居者が残していったゴミとゴキブリのフンが大量にあった。

 トイレも床を雑巾がけするためにかがむと異臭がしたが、こちらで細かい部分を掃除したら異臭は消えた。筆者一家は前入居者の神経とクリーニング業者の仕事ぶりを大いに疑ったものであった。

 都会人が実際に田舎暮らしをスタートさせ、いくつかの点で感じたギャップをリポートするこの企画は今回で最後である。

 都会に住む人が田舎に、田舎に住む人が都会に、思い描く理想像はあるはずだが、実際に住んでみれば現実が見えてくる。確実に言えるのはどちらもユートピアではないということである。

 しかし人間は順応する基本的な能力が高いので、「石の上にも三年」や「住めば都」のことわざが示す通り、心がけ次第でその場所を自分なりのユートピアとしていくことができる。筆者は今その真っ最中だが、娘や猫が非常に楽しそうにしているので当面大満足である。今後もこの地をさらなるユートピアにすべく、田舎住まいの人間として純度を高めていきたい。

武藤弘樹




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