かなり前に印刷は終わっていたけど
そろそろ郵便局に持っていく
前にも書いたけど半数近くが
このはがきであなたが死んだことを知る
特に銀行員時代の友人は
かれこれ40年の付き合いになる
だだ
一人だけそんなに仲が良かったわけでもない人から
あなたの声が聴きたいと百箇日のころ
連絡があった
年賀状のやり取りもない人だったが
あなたになにかと世話になったと
3月の初めに何回か連絡したかったけど
もう忘れちゃっているかなと躊躇っていたらしい
亡くなったことを話したら
お線香をあへに来たいと言う
1週間後に来られた
あなたの声を聴きたいと思った時期が
ちょうど亡くなった日の前後だったらしい
窓でテラーをしてた時
困ったことがある度に
そっと助けてくれたことを今でも感謝していた
初めて会った人だが
2時間近くもお喋りしていった
なんか不思議な感覚があった
40年も前のあなたの優しさを
今でも覚えてくれてる人がいたんだと
嬉しくなった
このハガキで
あなたが亡くなってからの諸手続きは全て終わる
ほっとするよりもやっぱ寂しいよ
千両