柿の木を剪定した
もうかれこれ17年ちかくもやってるんだけど
剪定の仕方がいまいち分っていない
父親が病気になって
わずか2ヶ月ちょっとで死んじゃったから
庭仕事は一度も教わることができなかった
てか
僕に手伝う気持ちがこれっぽっちもなかった
考えてみれば
家事も妻に任せきりで
何一つとしてできなかった
僕の人生
すべてがそん調子だから
今ごろになって
その報いが至る所できてる
次郎柿は終わったけど
もう1本ある富有柿はまだ少し作業が残った
伐った枝のゴミ処理にも
時間がかかるし
今日はここまでにした
梯子から落っこちたりするのは
決まって夕方近くに多いことは
なんとなく肌感覚にある
落ちても
誰も助けてはくれない
どうせ
明日も明後日も暇なんだから
優しすぎるんだ 小さな嘘をつけないままだよ
はぐれそうな手を きみは 握り返す
抱きしめても 抱きしめても 届かない 想いがあるから
何度も こころに 手を伸ばして 君の声 探すよ
離さないで 離さないで ふたりは つなはがってるから
言葉にできないその痛みは ぼくが今 受け止めるよ