上海旅行記（東洋のベニス蘇州へ(蘇州料理)

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　今日から大寒で北海道や甲州・関東の一部で朝から雪の降る日で、２３日の月曜から今冬一番の冬将軍が南下し、暫らく居座るようで気象庁は日本海側を中心にに注意を呼び掛けているが京都では弘法大師の寺で名高い東寺は初弘法はんで賑わている。　中國では今日から２９日までの旧正月の長期休暇に入った。　寒山寺からの移動中のバスから見る蘇州市の街中の風景だがだがバイクや自転車が多い。　中国の二輪オートバイは電池式で日本のように騒音は感じられないが繁華街には赤いホローの観光巡りの自転車力車が目立つ。　料金は観光コースによって違うが個別交渉でやはり中国語が話せる人と乗った方が良いとＴさんは話す。　バスは１５ほどで蘇州グロリアホテル（4つ星）のレストランに着いた。　中々きれいで立派なホテルだ。

　スケジュール表には「蘇州の名物料理」とあるが上海料理の原形だそうで蘇州の郷土料理のようだ。　上海料理といえば“上海蟹”だが季節ものだから１月は食することは出来ない。　金沢で上海旅行をしてきたご婦人グループに聞いた話によると「泥状態の沼で養殖された淡水蟹でちっとも美味しいとは思わないし金沢のズワイガニがずっと美味しい」と話していたが次女は上海蟹は身ではなくカニ味噌を食するもので世界の珍味とされている。　食するる人はみんな好みがありそれぞれ異なる。　だいぶ以前のことであるが京都の四川料店で世界の三大料理中華料理の食材は「机以外の四つ足、飛行機以外の飛ぶ物（昆虫やコウモリも含めて）は何でも食う」と聞いたことが有るがそれほど調理方が上手のだそうだが、何か恐ろしい国だと思っていた。　確かにツバメの巣・ネズミだとかトカゲは珍味だと聞いていたが人間、生きるためには毒物以外は何でも食べるだろう。　我々の世代も戦後の食糧難でイナゴ・タニシやサツマイモのの弦を食べた経験があるし、信州長野県では昔から動物性タンパク質として蜂の子・ざざ虫や蚕を食べていたが現在でも信州の珍味として販売されている。　日本の敗戦・終戦を信ぜず、２０数年間ガム島で生き残った横井庄一の元日本兵や、やはりルバング島で日本の敗戦を信ぜず、国際連合軍に抗戦続けた元日本軍諜報将校、小野田寛朗少尉などは何でも食して生き延び２０数年ぶりに無事帰還している。　日本で食べる中華料理はゲテ物食材はないようだが次女によると東洋医学では海の魚は体が冷やすから食べないそうで、淡水魚だそうだが現在は上海でも日本の回転寿司店等で海の魚を食べる中國人が増えているそうだ。　予約したテーブルに出された料理は下の写真料理である。

　4～5品目ほどテーブルにのったが食材は分からないが、通訳のＴさんは運転手と遠い別テーブルにいるし、４星ホテルのレストランだからゲテ物食材はない思いながら上海駐在してにいる家族が食べているから食べてみたどうせ食べるなら何も聞かずに食べたほうが無難である。　スープから初めたが味がよく美味しい。

　回転テーブルで魚をみると一見海のものに見えるが淡水魚である。　後で解ったのだが東シナ海の回遊魚で産卵のため川を遡上しくる清蒸鰣魚（ ジギョ）で白濁スープ煮のあんかけ風の姿煮だうそだ。　これも淡水魚、独特の臭味がなく薄味付けで美味だった。

　上画像もよく見ると大ナマズのから揚げで甘いあんかけソースがかけられていた。　ご承知のように中国の河川・湖はみな黄色く濁った水で日本では綺麗な清流の鮎、アマゴやイワナの淡水魚で汚い水の淡水魚は食べるに難色するだろう。　ナマズを食べるのは初めてだったがこれも淡水魚だと全く無く鯛のような感触だったが出されたチャーハンは青ネギだけの薄味で美味しく全部平らげた。　時間が来たのでテーブルを離れたがナマズと清蒸鰣魚の皿には少々残っていた。　午後のスケジュールは水がテーマの世界遺産「留園」と刺繍研究の観光で終了する。