(中略)
しかし、英国に派遣された留学生は実は19人。長崎出身で通訳として加わった堀孝之と、土佐藩出身の中学校教諭・高見弥一の、薩摩藩出身でない2人は案内板に顔写真があるのみで像がないのです。
この2人については「帰国後の活躍はほかの17人に劣らない」などとして像を追加するよう求める動きもあり、2007年には市に要望書も出されていました。関係者によりますと、市は2人の像を加える方針を決め、像を制作した中村晋也さんに相談も行ったということです。
《引用終了》
明治維新150年=平成30年(2018年)NHK大河ドラマは明治維新物になるのだろう。
ペリー来航以前から近代化事業を推進し明治日本の基礎を築いた薩摩藩主島津斉彬(しまづ なりあきら) と、彼の遺した人・物・金を活用して明治維新を成し遂げた其の弟島津久光(しまづ ひさみつ)を取り上げて欲しい。
平成29年(2017年)大河ドラマが、戦国時代の女性城主井伊直虎に取材する「おんな城主 直虎」に決まったそうである。主演は柴咲コウさん。平成28年(2016年)大河ドラマは真田信繁を主人公とする「真田丸」であるから、2年連続で戦国時代物ということになる。平成30年(西暦2018年)は明治維新150周年の年。それに合わせて平成30年(2018年)NHK大河ドラマを明治維新物にする為に2年連続の戦国時代物ということにしたのだろうと、私は考える。
明治維新の中心にあったのはやはり薩摩だ。薩摩の人材・組織・資金・軍事力あってこその明治維新である。
その薩摩の中心に居たのは、ペリー来航以前から工業化近代化事業(集成館事業)を推進し西郷・大久保などの人材を育て明治日本の基礎を築きながら其の志半ばに病に倒れた薩摩藩主島津斉彬(しまづ なりあきら)と、彼の遺志を継ぎ遺された人・物・金を十二分に活用して明治維新を成し遂げた其の弟島津久光(しまづ ひさみつ)である。この島津兄弟こそが近代日本誕生を語る上での最重要人物である。
島津兄弟を中心に据えた本格的な明治維新物の大河ドラマにして欲しい、というのが私の希望だ。
前後期二部構成にして島津兄弟役に大物男性俳優を2名使う。西郷隆盛役に博多華丸さん、小松帯刀または大久保利通役に博多大吉さんを熱望。
女優の吉田羊さんは”二階級特進”のようだ。
吉田羊さんは、今のように売れ始める前から、福岡のみで流れているらしい「そば焼酎 雲海」のテレビ広告に出演している。
最新作の「課長に乾杯」篇に次のような場面がある。後輩(多分)の男性同僚が「ハイ、主任」とグラスを彼女に渡すのだが、別の同僚がグラスを渡した彼に「もう課長ですよ」と注意する。
主任の上は係長というのが一般的だろう。吉田羊さんは”二階級特進”したらしい。
最近の彼女の活躍ぶりをみると、確かにそんな感じだ。
女優の吉田羊さんがポカリスエットのテレビ広告でキャンディーズ『暑中お見舞い申し上げます』を歌い踊っている。
一昨年公開の映画『六月燈の三姉妹』の劇中でも吹石一恵さん・徳永えりさんと一緒に同曲を歌っている。もしかして『六月燈の三姉妹』のその場面が何等かのきっかけになったのかもしれない。
↓吉田羊さん、鈴木梨央ちゃんによる『暑中お見舞い申し上げます』(完全版は30秒過ぎころから開始。)
↓映画『六月燈の三姉妹』予告編 (歌の音声は無いが件の場面が少し登場する。)
吉田羊さん(長女)・吹石一恵さん(次女)・徳永えりさん(三女)三姉妹の『暑中お見舞い申し上げます』を観たい方は、↓DVD『六月燈の三姉妹』をお求めください。
昨日届いたDVD『六月燈の三姉妹』を観ていたら、焼酎「さくら白波」を”三姉妹”らの家族達が飲む場面があった。
刺激されて飲みたくなった私はDVDを一時停止して近くの酒屋に走り、「さくら白波」より好きな「黒白波」を買って、氷の入ったグラスに「黒白波」を注ぎ、飲みながら続きを観た。
やはり良い映画だ。映画は監督の才能で決まる。佐々部清監督は素晴らしい。
吹石一恵さんや吉田羊さんもステキだが、やはり私は徳永えりちゃんが好き。芝居もうまいし美人だし。
映画『六月燈の三姉妹』DVDが平成27年6月2日に発売予定だ。
予約受付中じゃっど。
今年も出演CMが評判の吹石一恵さんと、この映画出演直後に爆発的に売れ始めた吉田羊さんが出ている。
私は三女役の徳永えりちゃんが好き。 美人なのに、映画の構成上”美人ではない”扱いをされていて、気の毒である。
ペリー来航以前から富国強兵に着手し、西郷・小松帯刀・大久保らを育て、近代日本の基礎を築いた薩摩藩第11代藩主島津斉彬(しまず なりあきら)公がこのように語っている。
「出テ制スルノ勢イニ至ラザレバ、自國ノ備エ充分トスベカラズ」(岩波文庫『島津斉彬言行録』156頁9行目)
”いざとなったら出て行って敵を叩き潰す”という力を持って初めて「専守防衛」も出来る。
鹿児島出身の柏木由紀ちゃんが缶コーヒーのテレビ広告で「おはようごわす」と言っているのを聞いたが、そんな鹿児島弁を知らない。
昔の鹿児島弁で使われていた「ごわす」は共通語の「ございます」に相当する、男性だけが使う改まった丁寧語だ。明治生まれの世代くらいまではギリギリ「ごわす」を使っていただろうが、現在は死語である。
「ごわす」が使われていた時代のことは判らないが、現在の殆どの鹿児島人は「おはようごわす」なんて言わない。ただ何処の邦言(「方言」に相当する私の造語)でもそうだが地域差が有るので、もしかするとそういう言い方をする所も存在するかもしれない。
だが、市内(鹿児島県で単に”市内”と言うと”鹿児島市内”を意味する)育ちの私は「おはようごわす」という言い方を聞いたことも使ったことも無い。
阿蘇ファームランドCM『元気の森 「もりもり」篇』の歌を聴いて、「この声と独特の調子外れの歌い方には覚えがある」と思ったのだが、なかなか思い出せなかった。
30分くらい考えてやっと判った。『薩摩剣士隼人』に登場する吉野狐コンコンだ。
↓22分10秒過ぎくらいからのコンコンの歌『きつねのおてがみ』。
薩摩剣士隼人 ボッケモン歌謡ショー 2013.07.14-15時 ヤッ様重視w(アマンクロス)
コンコンの“生魂(いっだましい)の人”は『劇団鳴かず飛ばず』という哀しい名前の劇団に所属する大毛彩さん。
映画『六月燈の三姉妹』を観た。良作である。企画し父親役で出演もした西田聖志郎氏の雰囲気も好き。
俳優でテレビ・映画での鹿児島弁指導監修もされる西田聖志郎氏が企画した、鹿児島市を舞台とする映画である。
六月燈(ろくがつどう。鹿児島弁では「ろっがっどう」と発音される)とは簡単に言うと鹿児島県内と宮崎県都城市の一部で行われる夏祭りだ。神社仏閣の境内に主に子供達が描いた絵で華やかに飾られた献灯が多数掲げられ露店が立ち並び沢山の人々で賑わう鹿児島の夏の風物詩である。
この六月燈の一晩とその前後に、鹿児島市の或る和菓子店の三姉妹と家族の結構深刻な問題に関して生じた幾つかの出来事と、その先に見出された六月燈の献灯の暖かい光に仄かに照らし出されたかのような希望が、軽妙なタッチで描かれる。
”人間真面目に真っ直ぐに生きていけば色々あっても何とかなる。まだまだ先のことはわからないが、みんな頑張って幸せを掴んで欲しい”と願う気持ちが、観終わった後に湧いてくる。良作と思った。
監督は映画『陽はまた昇る』『半落ち』『ツレがうつになりまして。』などで知られる佐々部清氏。実力の有る良い監督を掴まえることが出来たのが成功の最大の理由だろう。
企画をし父親役を演じた西田聖志郎氏の雰囲気がとても気に入った。厳しく優しい鹿児島のお父さんである。
ついつい噴出しそうになる西田氏の鹿児島愛は適度に抑制されていて、こういう映画にありがちなご当地名物オンパレードまでには至っていないのだが、普通の 鹿児島県民は唐突に『茶碗蒸しの唄』を歌い出したりはしないし、「敬天愛人」の額が飾ってある家庭はそんなに多くはない。
美人なのに、次女役で主演の吹石一恵さんや長女役の吉田羊さんと比べると「落ちる」ということにされてしまった三女役の徳永えりちゃん(映画『フラガール』で、父親に殴られて、引っ越して行ったコ)が可哀想だった。
徳永えりちゃんは間違いなく美人です。
町内会長役の井上順氏には、生まれてからずっと60年以上鹿児島で生活してきた(と想像される)小父さん役はやはり少し荷が重かったかもしれない。いかにも”頑張って鹿児島弁を話しています”という感じなのだ。だが、かなり高いレベルには達していて相当練習を積まれたのは間違いない。
吹石一恵さんはやはり綺麗で魅力的。大輪の薔薇、というより、夏の季節の物語なので真赤な巨大輪の朝顔といったところか。旦那(津田寛治氏)も「俺はお前が良いんだ」って言うよ。
吉田羊さんも綺麗だが、どうしても福岡のローカルタレントの山本華世さんを思い出してしまう。そのうち何かの作品で母と娘という役柄で出てくるのではないかと思う。
映画『靖国』、上映中止騒ぎで注目を集めすっかり有名になってしまった。
もしかして製作・配給サイドの巧妙な仕掛けだったのでは?と”下司の勘ぐり”もしてみたくなる。
まあ、とにかく、「日本では上映”禁止”」というような嘘のネタを提供しないで済んだらしいので何よりだ。執着至極。
ところで、私が勝手に”ニセ工作員”になった映画『チェスト!』の宣伝に、これと似たような手が使えるのじゃないかと思った。
実は、この映画、ささやかな”問題作”なのだ。
松下奈緒さん演じる”なっち先生”の同僚高坂が、級友を水泳の授業中に悪ふざけで溺れさせた少年の頬を引っぱたく。そのことで学校に文句を言いに来た少年の母親に対して、”なっち先生”がこう言い放つ。「命に関わることだったんです!高坂先生がビンタしなかったら、私がビンタしていました!いえ、ビンタ じゃありません。私なら往復ビンタです!」
この直後に状況は転回し、”体罰問題”は映画の上ではうやむやになってしまうのだが、製作者側が適切な体罰を容認しているのは明らかだ。
誰か「いかなる暴力も許されない。体罰を肯定するかの如き表現は認められない。体罰場面はカットしろ。さもなくば上映中止しろ!」とか言って大騒ぎしてくれないかな。
↓映画『チェスト!』公式サイト
http://chesuto.com/
「私なら往復ビンタです!」
映画『チェスト!』で松下奈緒がこう啖呵をきる。実に爽快だ。
水泳の授業中に悪戯で同級生を溺れさせた子供を、教師高坂が平手打ちする。そのことに苦情を言いに来た母親に対して、松下奈緒さん演じる教師がこう言い 放つのだ。「高坂先生がビンタしなかったら、私がビンタしていました!いえ、ビンタじゃありません。私なら往復ビンタです!」
鹿児島市の清水小学校と松原小学校には、”錦江湾(きんこうわん)遠泳”という伝統行事がある。4・5・6年生の希望者が参加し、桜島と薩摩半島に挟ま れた約4.2キロを泳いで渡るのだ。 『チェスト!』は、この錦江湾遠泳大会に題材を得た、鹿児島を舞台とする映画だ。鹿児島の多くの自治体・企業・団体そ して個人から支援を受けて完成された映画だが、地元の人間だけが興味を持ち面白がる自己満足的な”ご当地映画”では無い。
正直であること、助け合うこと、弱いものを労わること、感謝すること、そして、自分の弱さや境遇に負けず頑張ること。子供達にとって、というより、人間 にとって大事な徳目を真正面から訴えて、しかし説教くささの無い、誰もが楽しめる立派な娯楽作品になっている。
冒頭に紹介した場面には製作者の体罰に対する考えが顕れてはいるが、映画全体として特に体罰肯定を主張しているわけではないので、主要な部分とは言えな い。しかし、私にとっては、まるで主人公の少年が学ぶ野太刀自顕流の豪快な一太刀のように、正しいことを正しいと素直に明快に言い切るこの映画の爽快さ・ 痛快さ・清清しさを象徴する場面と映る。
4月19日(土)から全国公開予定である。(九州では既に先行公開されている。)
問題のドキュメンタリー(?)映画『靖国』なんかを観るような金と暇があるなら、絶対『チェスト!』の方をお勧めする。
↓映画『チェスト!』公式サイト
http://chesuto.com/
主人公の父を演じる高島政宏氏の熱演というか怪演もなかなか見ものだ。