メガリス

私の文章の模倣転用は(もしそんな価値があるなら)御自由に。
私の写真についての“撮影者としての権利”は放棄します。

いまさら『龍馬伝』最終回第48回「龍の魂」

2016年04月26日 22時06分09秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 史実無視で好きなように作っているはずなのに何故か物語のスジや登場人物の言動が支離滅裂な大河ドラマ『龍馬伝』

 放送時にはあまりの混乱ぶりに呆れて観るのをやめたが、思い直してDVDで視聴を再開。それでもまた挫折しそうだったが、遂に何とか最終回までたどり着いた。
 最終回第48回「龍の魂」。

 俗に言う「ツッコミどころ」があまりに多すぎて面倒くさいので番組内容について詳述することはせず、重点のみを書く。番組内容との関連に関心がある方はDVDとかで確認して頂きたい。

 史実では薩長などの関係者の間を奔走し大政奉還を実現したのは後藤象二郎である。龍馬ではない。大久保一翁や松平春嶽らからの受売りの大政奉還策を後藤に教えたらしいこと(この話も根拠が有るわけではない)以外は、龍馬は大政奉還実現に関して全く何もしていない。徳川慶喜が大政奉還を決意したことが周囲にも明らかになった“後”に、何を思ったか、後藤象二郎に“励ましのお便り”を書いただけである。

 大政奉還し徳川幕府が無くなっても、武士階級が日本を実質的に支配している事実に即座に変化が起き世の中が変わるわけではない。大政奉還イコール身分制度・封建体制の崩壊というNHK龍馬の認識は妄想と言うしかない。もともとNHK龍馬はイカれた二重人格だったからしょうがないが。

 『新政府綱領八策』というのは後世に生まれた呼び方で、龍馬が書いた文書の題名はただの『八義』である。この『八義』よりも前に書かれたとされる『船中八策』の方が内容が充実していることが、『船中八策』が明治に入ってからの捏造であることの根拠の一つである。

 ○○○は「みんな」なのだそうだ。アホくさ。徳川慶喜を指す「大樹公」と考えるのが一番自然。

 新政府の人事案である『新官制擬定書』は当時龍馬の近辺に居た戸田雅楽(とだ うた。後の尾崎三良)が作成したもので、龍馬が書いたものではない。戸田は三条実美の家臣であり朝廷の組織や官職についての知識があったから其れを作成することが出来た。『新官制擬定書』を西郷隆盛に見せたのも戸田である。戸田が作成した『新官制擬定書』には「参議 坂本」と書かれている。龍馬は新政府に参加するつもりでいたのだろう。
 ”龍馬が書いた『新官制擬定書』に龍馬自身の名が無いことを不思議に思った西郷隆盛がそのことを訊ねると、龍馬は「ワシは役人はイヤだ。世界の海援隊をやりたい」と答えた”という「世界の海援隊伝説」はただの作り話である。
 龍馬を自由民権運動の先駆けと無理やり位置付けた土陽新聞記者坂崎紫蘭(さかざき しらん)という人物(『龍馬伝』で、岩崎弥太郎のところに“坂本龍馬について教えてくれ”と押しかけてきていたアノ人)が「維新土佐勤王史」を執筆した際に、龍馬の名が後の政府高官らと一緒に出てくるのはマズイと判断し原資料を勝手に改竄したのが間違いの元だ。それに「世界の海援隊云々」という話が付加された。

 龍馬殺害に関して様々な伏線を張りまくっておきながら、結局は史実通りに、龍馬を殺したのは佐々木只三郎(ささき たださぶろう)や今井信郎(いまい のぶお)ら「京都見廻組(きょうとみまわりぐみ)」ということにしてしまった。支離滅裂・行き当たりばったりと言うしかないこの番組の姿勢は最後まで変わらなかった。

 やっと、遂に最終回まで辿りついた。正直、疲れた。本当に。
 さよなら、『龍馬伝』。たぶん二度と観ることはない。




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いまさら『龍馬伝』第47回「大政奉還」

2016年04月12日 00時06分34秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 正直もう一々批判するのも面倒くさい、矛盾と混乱と史実無視の稀代のファンタジー大河ドラマ『龍馬伝』。
 放送時には途中で視聴を挫折したが“やっぱり最後まで”と思いなおしDVDで再開したものの再び挫折寸前だったが、なんとか最終回の一歩手前まで辿りついた。
 俗に言う「ツッコミどころ」があまりに多すぎ一々書くのが面倒臭いので、番組内容を詳述するのはヤメにした。重点だけを書く。もし、番組内容との関連を知りたければDVDなどで観て欲しい。


 海援隊士 沢村惣之丞が岩崎弥太郎に大意次のように語る。“龍馬が大政奉還実現のため思う存分活動できるように、俺たちは働き稼いでいるのだ”。そうだったんだ。“大政奉還実現の為の海援隊”という命題が登場してから随分経過したが、やっと判ったよ。何故今まで黙っていた?最初からそう言えばいいのに。

 徳川慶喜は大政奉還策提唱者である幕臣大久保一翁(おおくぼ いちおう)や福井藩主松平春嶽(まつだいら しゅんがく)から大政奉還策をイヤになるほど聞かされているから、山内容堂の大政奉還建白を読んでも「帝に政権をお返しせよだと?!」などと驚いたりはしない。そもそも『龍馬伝』では大久保一翁は登場すらしないし松平春嶽(夏八木勲)も大政奉還の「た」の字も言わないから、しょうがないが。
 大政奉還建白を出すことを山内容堂に頼んだのは後藤象二郎であり、龍馬ではない。大久保一翁や松平春嶽らからの受売りの大政奉還策を後藤に教えたこと以外は龍馬は大政奉還に関して全く何もしていない。

 NHK龍馬は“ケンカや戦争で物事は変わらない”という思想の持ち主だったはず。そのNHK龍馬が“大政奉還を受け入れないなら、海援隊を上京させ慶喜を斬る”と言い出す。またもや二重人格NHK龍馬の人格転換発現である。口先だけではあるが間違いなく武闘派だった龍馬を無理矢理NHK好みのハンセンヘーワ主義者に仕立て上げたせいでこういう矛盾した言動が生まれる。状況次第ではNHK龍馬は薩長の武力倒幕路線に協力するということらしいが、そもそも“菜種油や軍鶏などを扱っているだけで武器には手を出さない”NHK海援隊にそんな軍事的実力があるのかね?

 龍馬と勝海舟は、海舟責任下にある海軍操練所関連の公金50両を龍馬や近藤長次郎らが横領した「龍馬公金横領事件」の発覚以降、一切の直接的交流がない。

 NHK龍馬が叫ぶ。「新しい日本の夜明けぜよぉおおおおお!!」もうウンザリ。“架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬”の使い古された決めセリフだ。

 NHK西郷が言う。「坂本を生かしておいたのは間違いだった」。大政奉還は後藤象二郎の手柄である。龍馬は何もしていない。後藤象二郎は大政奉還建白を提出する前に薩摩の西郷・小松帯刀らに相談している。最初は反対されたが後に「反対はしない」旨の同意を得た。慶喜が大政奉還策を受け入れたのは薩摩にとっては意外だったかもしれないが、慶喜が大政奉還しようがすまいが、来たるべき新体制の実をあげる為に徳川の政治的軍事的経済的実力を完全に削ぐ方針でいることに変わりはない。

 龍馬殺害の「黒幕」に関して新説登場のようである。「徳川慶喜黒幕説」。NHK龍馬の偉大さに苦笑するばかりだ。

 大政奉還させただけで何故「700年続いた侍の世の中を終わらせた」ことになるのか?徳川幕府が無くなっても、武士階級が日本を実質的に支配している事実に即座に変化が起きるわけではない。NHK海舟もNHK龍馬同様に異常なオツムの持ち主である。

 龍馬伝紀行「幕府から追われていた龍馬は都に留まり大政奉還成功の報せを聞きます。龍馬らは遂に歴史を動かしたのです」。ドラマ部分ではないのでこれは「ウソ」「虚偽」と言うしかない。何度も言うように、龍馬は大政奉還については、後藤に一翁・春嶽から受売りの大政奉還策を教えた(と言われているが実はコレも根拠は全くない)こと以外には、一切全くサッパリまるっと何もしていない。

 やっとここまで来た。次回は最終回。




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いまさら『龍馬伝』第46回「土佐の大勝負」

2016年03月14日 21時20分31秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 殆ど史実無視の作り話なのに何故か話のスジや登場人物の言動が支離滅裂な稀代のアホ大河ファンタジードラマ『龍馬伝』(鈴木圭チーフプロデューサー)

 放送時には観るのを挫折したが、物事を途中で投げ出すのを嫌う性格ゆえ、レンタルDVDで鑑賞を再開。それでもまた挫折しそうだが最終回まで何とか頑張りたい。
 前回第45回「龍馬の休日」をDVDで観て感想みたいなのを書いたのがほぼ1年前の平成27年2月。何とか頑張って今年中に最終回に辿りつきたいがどうなることやら。。。

 第45回「龍馬の休日」で、”薩摩・長州・土佐、この足並みがバラバラでは徳川には勝てん。わしらは一心同体だ”ということを何故か長州の木戸に訴えに行った其の舌の根も乾かぬうちに、今度は、土佐の大殿様=前藩主山内容堂に大政奉還策受け入れを訴えに行くと言い出した、相変わらず言うことがクルクル変わる情緒不安定なNHK龍馬クン。いよいよ地元土佐で大政奉還実現の為に奔走するらしいが、大事なところで人格転換起こすなよ。
 さて、第46回「土佐の大勝負」

----------------番組内容開始

 土佐に入国した龍馬。土佐藩に最新式ミニエー銃1000丁を持参する。
 龍馬は土佐藩参政後藤象二郎の家に迎えられる。龍馬は後藤に頼む。「薩長は(武力倒幕決行を)もう待ってはくれない。大殿様に会わせてくれ。」
 実家に帰った龍馬。後藤象二郎の取り計らいで大殿様に会うつもりだという話を家族にする。「大出世」だと喜ぶ家族。「そういうわけではない」と否定する龍馬。

番組内容終了----------------

 土佐藩におけるNHK龍馬の立場・身分がサッパリ判らない。
 史実の龍馬は土佐海援隊設立時に2度目の脱藩の罪を許され土佐藩士の身分に復しているが、NHK龍馬は「土佐と対等の立場」ということになっているので浪人のままなのだろう。しかし、堂々と土佐に入国し藩参政後藤の家を訪問しているところをみると、現代の「社外取締役」のようなエライ立場に遇されているらしい。NHK龍馬クンは謙遜しているが、確かに「大出世」したように見える。
 だが、この後に龍馬とその友人らが浜辺で「上士」連中に絡まれ龍馬がひざまずいて見せる場面があるが、そこで龍馬は「下士が上士にひざまずく。土佐ではまだこんなバカなことをやっているのか?」と言っている。龍馬はまだ「下士」らしい。支離滅裂、ワケが判らない。

 史実では、この時期、後藤象二郎は京都で大政奉還策運動中であり土佐に居ない。ここで龍馬と会っているというのはフィクション。
 ミニエー銃1000丁をNHK龍馬は土佐藩に献上しようとしているのだが、史実では最初から土佐藩に購入を求め土佐藩要人と交渉のすえ商談を纏めている。

----------------番組内容開始

 山内容堂に龍馬と面会することを懇願する後藤象二郎。
 「今の世の中の流れを作ったのは坂本龍馬です。憎み合う薩長を結びつけ、土佐と薩摩との盟約を取り持ったのは龍馬です。」

番組内容終了----------------

 ”憎み合う薩長を結ぶ付けることを坂本龍馬が思いつき、彼の仲介で両者が手を結んだ”という「薩長提携発案仲介伝説」は作り話
 ”土佐と薩摩との盟約を龍馬が取り持った”という言い方をしたら其れも作り話というしかない。会談の席に龍馬が陪席しており、関係はあったが、彼が「取り持った」とは言い方は無理である。

----------------番組内容開始

 山内容堂と面会する龍馬。
 龍「幕府も藩ももう要りません。この国は新しく生まれ変わらないといけない。それが大政奉還です。」
 容「将軍も大名も消してしまうというのか?」
 龍「はい。武士という身分も恐らく無くなります。」
------------- 
 龍「ここに新しい日本の形が書かれてあります」といって一巻の巻物(多分「船中八策」)を差し出す。
 容「答えろ、坂本。武士も大名も無くなったこの世に何が残る?」
 龍「日本人です。異国と同等に渡り合う日本人が残るのです。」

番組内容終了----------------


 「大政奉還」とは徳川家が持つ政治的実権を朝廷から預けられているものと考え其れを返上することを指す。
 大政奉還しても、徳川慶喜が将軍職であることに変わりはない。幕府はともかく、将軍や藩や大名や武士の身分の存否と直接は関係無い。なんでいきなりそんな話に飛躍するのか。支離滅裂、ワケが判らない。 

 「船中八策」は明治になってからの捏造と観る研究者が多い。
 理由1.龍馬本人の自筆も、彼からそれを聞いたとされる長岡謙吉の自筆も信用できる写本も存在しない。
 理由2.龍馬と関わった人たちの同時代の証言や記録等に一切登場しない。土佐海援隊の日誌にさえ言及が無い。なのに、明治になってから坂本の親族だという人物が書いた『阪本龍馬』(「坂」ではなく何故か「阪」)という伝記に突然登場する。
 理由3.後年の龍馬自筆が現存する『八義』(所謂『新政府綱領八策』)よりも、先行するはずの『船中八策』の方が内容が充実している。 

 “当時の人間がみな薩摩人や長州人や土佐人でしかなかったのに、龍馬だけはそういった枠を超越した唯一の「日本人」だった”という「当代唯一日本人伝説」は司馬遼太郎の空想歴史小説『竜馬がゆく』で生まれた作り話に過ぎない。『龍馬伝』は其れを良く考えもせず安易に踏襲してしまったので、物語の無理や破綻の原因の一つになっている。
 さっきも書いたが史実の龍馬は土佐海援隊成立時に2度目の脱藩の罪を赦され土佐藩士の身分に復しており、山内家と土佐藩に御奉公するするつもりでいる。彼は地元土佐への愛着を捨ててはおらず死ぬまで土佐人としての意識を持っていたはずだ。

 史実では、土佐に帰った龍馬は山内容堂とは会見していない。


----------------番組内容開始

 山内容堂は大政奉還建白書を自ら書き、龍馬と再度面会する。
 容「お前の持ってきた鉄砲を9000両で買い上げる。」
 容堂が大政奉還建白書を龍馬に差し出す。
 容「わしがこれを書くと信じていただろう。どうしてだ?」
 龍「大殿様が武市半平太の牢に来たと聞いています。武市さんと同じ地べたに座り、お前は良い家来だったと(言われた)。武市さんは涙を流して喜んでいました。」

番組内容終了----------------

 山内容堂が、武市の牢を訪れて同じ地べたに座り「良い家来だった」と労い、また龍馬の大政奉還策(と言うより国家体制一新策)を簡単に受け入れるような奇特な人物である理由は何なのだろう?そこが全く描かれていない。元々あの時代としては変わった思想を持つ人物だったのだと言うならそういう伏線を張っておくべきだが、他の場面での容堂はそれとは全く正反対の人間として描かれてきている。ずっと欠かさず『龍馬伝』を観てきた私は武市の牢の場面やこの場面をすんなり受け入れることが出来ない。支離滅裂、ワケが判らない。

 (容堂と武市の会見の様子を龍馬は誰から聞いたのだろう?もしかすると、そういう場面があったかもしれないが、私は全然覚えていない。)

 容堂と龍馬が会見する場面での背景音楽。どこかで聞いた覚えがあると思ったら、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の音楽とソックリ。確認したら両方とも音楽担当は佐藤直紀氏だ。幾ら同じ人の仕事とはいえ、余りにも似たような音楽になるのは如何なものだろうか。

----------------番組内容開始

 海辺で姉乙女と話す龍馬。
 ”来年の春にお龍と蒸気船に乗って一家みんなを迎えにくるので、一緒に世界を見に行こう”という龍馬。

番組内容終了----------------

 蒸気船や渡航費用等のあては全く無いはず。脱藩前の若造時代ならいざ知らず、いい年をしてまだそんな実現性皆無の妄想を抱いているのか?私のようなオジサンには只のアホとしか映らない。もしかすると「いろは丸には鉄砲等を積んでいた」という大ウソで3万両程余計に騙し取れることが決定済である紀州藩からの賠償金を独り占めにしようとしているのかな?
 坂本家御一同様全員で脱藩する気らしいが、次男坊の龍馬の場合と違い坂本家当主(杉本哲太)の脱藩は大罪。そう簡単に口に出せる話ではない。
 僅か数か月後の来年春には全く新しい世の中になっていて従来の「土佐藩」というものが無くなっていれば問題無いわけで、NHK龍馬クンは「大政奉還」によって忽ちそうなると思って言っているのだろう。驚くべきお気楽ノーテンキ男だ。

----------------番組内容開始

 龍馬伝紀行。
「(高知に帰郷した)龍馬は混乱する土佐藩の藩論を纏めようと、五台山吸江庵で藩の重役と会談するなど、大政奉還実現の為に奔走します。」

番組内容終了----------------

 ドラマ部分とは異なる「龍馬伝紀行」内でこういうことを言ったら「フィクション」では済まない。「ウソ」「虚偽」というしかない。
 高知に帰郷した龍馬が土佐藩重役と会見したのは持参した鉄砲1000丁の販売交渉の為だ。
 後藤象二郎が大政奉還運動に関する全権委任を山内容堂から得て京都で「大政奉還実現の為に奔走し」ている最中であり、土佐藩の公式な藩論としては大政奉還策推進ということで既に纏まっている。少なくとも龍馬なんぞが「土佐藩の藩論を纏め」る為にノコノコ出て来る幕など無い。そもそも龍馬という人物にそんな力は無い。
 この頃の龍馬は後藤の運動が成果を上げつつあることを知らず、高知を離れ京都に出て来てから初めて其のことを知り驚くのだ。

 次回第47回「大政奉還」の予告編で龍馬が「新しい日本の夜明けぜよぉぉおお」と叫んでいた。
 ドボンゲーム「坂本龍馬が言いそうなことトップ10」で”これを言ったら終了のNGワード”に選ばれそうな言葉だ。アホくさ。

 あと残り2回。頑張れ、オレ。


 


いまさら『龍馬伝』第42回「いろは丸事件」

2013年05月14日 01時23分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 テレビ放送を観るのを途中で放棄し其の後DVDによる鑑賞を再開したものの又しても挫折しそうな大河ドラマ『龍馬伝』。

 第42回「いろは丸事件」。

 「海援隊」の本来の名称は「土佐海援隊」。その名の通り“土佐を海から援(たす)ける”組織だ。陸奥陽之助が言うような“日本の為”のものではない。

 中尾彬が演じる紀州藩勘定奉行茂田一次郎がマフラー様のものを首に巻いていた。おふざけは程々にしてくれ。

 龍馬は実際には「いろは丸」に積んでいなかった鉄砲や金塊を“積んでいた”とウソをつき紀州藩に8万3千両余の支払いを要求している。そういう主張をしたのは間違いなく坂本龍馬本人だ。岩崎弥太郎ではない。

 紀州藩は8万3千両余の賠償金の支払いを約束したが、この賠償額は後に減額され、実際には海援隊側に7万両が支払われた。海援隊側の実際の損害額は「いろは丸」自体約3万5千両と積荷の米・砂糖等の代金を合わせて4万両前後と推定されるので、龍馬は3万両前後の金を騙し取ったわけだ。この頃の1両は現代の貨幣価値でいうなら5万円位という見解があり、仮にそれに従うと15億前後の金を詐取したことになる。
 龍馬は立派な詐欺師である。



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いまさら『龍馬伝』第41回「さらば高杉晋作」

2013年05月13日 23時23分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 テレビ放送を観るのを途中で放棄し其の後DVD による鑑賞を再開したものの又しても挫折しそうな大河ドラマ 『龍馬伝』( 鈴木圭チーフプロデューサー)。 

 第40回「さらば高杉晋作」。

 「海援隊」の本来の名称は「土佐海援隊」である。その名の通り、“土佐を海から援(たす)ける”ことを目的とする組織だ。
 「海援隊」というのは略称であり、その目的も「日本を海から守る」ことではない。
 龍馬の「大政奉還」との関わりは、「大政奉還」の最初の提唱者である幕臣大久保一翁(おおくぼ いちおう)や、大久保以上に熱心にそれを主張した福井藩主松平春嶽(まつだいら しゅんがく)らから教わった大政奉還策を土佐の後藤象二郎に教えたことだけである。それ以外は何もしていない。
 “大政奉還実現の為の海援隊”はフィクションである。

 史実の龍馬は、状況次第で、所謂「大政奉還派」と所謂「武力討幕派」の間を右往左往している。みっともない程の尻軽男ぶりである。
 NHK龍馬が終始「大政奉還派」であって“大政奉還が一番良い手立てだと思っている”というのはフィクションである。

 所謂「大政奉還派」と所謂「武力討幕派」は対立していたわけではない。その証拠に、土佐藩前藩主山内容堂に大政奉還建白を出す前に、後藤象二郎は薩摩の西郷・小松帯刀らを訪ねて相談している。初めは反対されたが後日「反対はしない」旨の同意を得たので、後藤は大政奉還建白を出した。両派が対立関係にあったらこんなことは有り得ない。
 両派の関係を例えるなら、「王政復古トンネル」を山の両側から掘っている二つの班のようなものだ。

 






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職務怠慢近藤勇とノータリン龍馬NHK『龍馬伝』第32回「狙われた龍馬」

2010年08月27日 23時08分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 史実はもちろんのこと、フィクションだらけの物語の辻褄にさえ関心が無いらしいNHK『龍馬伝』第32回「狙われた龍馬」。

(番組内容開始)
 寺田屋の一室で龍馬に気絶させられた新撰組局長近藤勇が目を覚ます。 
 寺田屋を退出しようとする直前に、「西郷吉之助の遠縁の西郷伊三郎」を名乗っていた龍馬が以前近藤の目前で「岡田以蔵を逃がした奴だ」ということに気付く近藤。
 龍馬と、妹佐那の為に彼を捜しに上京し天文学的確率の奇蹟によって寺田屋で再会した千葉重太郎の部屋に、近藤は押し入る。
 抜刀して対峙する龍馬・重太郎と近藤。
 相手が思いがけず二人になっていたこと、しかもその増えた一人が高名な北辰一刀流の千葉重太郎であったこと、そしてお龍が「止めてください」と間に入ったことから、気後れした近藤は刀を納め寺田屋を退出する。
 龍馬と重太郎はそのままその部屋で寝てしまう。
(番組内容終了)

 NHK新撰組局長近藤勇は個人的趣味で人を捕まえたり斬ったりしているのではない。彼は今で言う警察官の公務として徳川幕府の天下を乱す“不逞の輩ども”を取り締まっているのだ。
 岡田以蔵を逃がした龍馬を近藤が斬るべき人物と判断したのなら、一旦は引き下がっても、必ず新撰組の部下を引き連れて寺田屋に戻り龍馬を斬ろうと考えるはず。何故、そのまま帰ってしまったのか?惚れたお龍に「止めてください」と言われたからか?それとも北辰一刀流千葉重太郎に恐れをなしたか?NHK近藤勇はとんだ腑抜け職務怠慢公務員だ。

 NHK近藤が職務怠慢で寺田屋に戻らなかったとしても、「狙われた龍馬」らは近藤が手勢を引き連れて再びやってくると考えるのが当然だ。直ぐに荷物を纏めて寺田屋を飛び出すべきだろう。なのに、龍馬らはそのままその部屋でグーグー寝てしまう。NHK龍馬とNHK重太郎は判断力・推理力の欠如したノータリンらしい。NHK近藤が腑抜けの怠け者だったおかげで辛うじて命拾いだ。



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薩長提携は龍馬発案ではない。NHK『龍馬伝』第30回「龍馬の秘策」

2010年07月31日 20時00分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 何処かで“新しい龍馬像を創り出したい”などと威勢のいいことを言っていたはずなのに、カビの生えたウソ話龍馬伝説「薩長提携発案伝説」を性懲りも無く再利用しているNHK大河ドラマ『龍馬伝』第30回「龍馬の秘策」。

(番組内容開始)
 龍馬が西郷に「長州と組んでくれ」と頼む。
 西郷は「それは無理だ」と答える。
 なおも食下がる龍馬。(番組終了)
(番組内容終了)

 第三者として薩長和解提携を発案したのは福岡の筑前勤王党の加藤司書(かとう ししょ)・月形洗蔵(つきがた せんぞう)・早川勇(はやかわ いさみ)らで、彼らと協調し周旋活動を行ったのが土佐出身の中岡慎太郎と土方久元(ひじかた ひさもと)らだという話がある。
 だが、薩長の和解提携は他ならぬ薩摩が自ら構想し小松帯刀・西郷隆盛達を中心に工作を進めて実現したものであり、当時薩摩の庇護下にあった龍馬は小松・西郷達の指示を受けて動いたに過ぎない。
 西郷に連れられて龍馬ら土佐一党が最初の薩摩入りをした時に、薩長和解提携構想を打ち明けられたのかもしれない。

 “龍馬が薩長に手を結ばせることを思いつき、気乗りしない両者を仲介し説得して実現した”という「薩長提携発案仲介伝説」はウソである

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龍馬の大芝居の狙い。NHK『龍馬伝』第27回

2010年07月08日 03時39分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 国や民族や個人にとって非常に大切な歴史・来歴を軽んじそれらを好き放題に弄んでいるのだが何故か矛盾と混乱だらけのNHK大河ドラマ『龍馬伝』第27回「龍馬の大芝居」。 

  
 史実では、勝海舟が江戸に召還され軍艦奉行を罷免される2ヶ月ほど“前”に、龍馬は西郷に会い自分たち土佐浪人一党を使ってくれるように頼んでいる。その後龍馬は関西を離れ関東に向かった。小松帯刀が大久保利通に宛てた手紙によれば、自前の船の調達を図っていたらしい。しかし結局それは不調に終わったようで、翌年元治2年3月頃に龍馬は京都に上り薩摩藩邸の庇護下に入る。
  今回の土佐での「大芝居」は、資料上は行方不明のその約半年の間の出来事ということになるようだ。

(番組内容開始)

  京都伏見の寺田屋で、龍馬は母上そっくりさん女将お登勢に「薩摩の人間はどんな人たちか?」と問う。「薩摩の人たちに嫌な思いをさせられたことは一遍も無い」と答えるお登勢。

 (内容終わり)

 文久2年(西暦1862年)4月、龍馬脱藩の約1ヶ月後に、寺田屋で薩摩藩士同士の斬り合いが起き7名が死亡するなどしている。これを寺田屋事件、あるいは寺田屋騒動と言う。念のために言うが、龍馬が伏見奉行所の捕り方に襲われた寺田屋事件とは別の出来事である。私は混乱を避ける為に、この文久2年の寺田屋事件を「薩士寺田屋事件」、龍馬が襲われた事件の方を「龍馬寺田屋事件」と呼び区別している。
 お登勢にとっては「薩士寺田屋事件」は無かったことになっているらしい。

(番組内容開始)

  土佐藩邸に龍馬宛の岩崎弥太郎からの手紙が届く。龍馬の所在を知っていた溝渕広之丞(ピエール瀧)がたまたまそれを見かけ龍馬に渡す。
  手紙の内容は「岡田以蔵と武市半平太が投獄され、岡田は拷問を受けている。一番の友人だったお前は何処で何をしているのか。土佐に戻れ」というもの。

 (番組内容終了)
 
 滅茶苦茶。龍馬は脱藩者だ。土佐藩邸止めで手紙を出しても龍馬の手には渡らない。弥太郎がそんな無意味な手紙を書くわけない。仮に書いたとしても、そもそも、脱藩者宛ての手紙など預かって貰えるはずがないじゃないか。
 
 (番組内容開始)

  ピエール溝渕の手引きで密かに土佐に入国した龍馬は家族と再会する。
 「武市さんを助ける為」という理由で、龍馬は坂本家から「絶縁状」を出してもらう。
  弥太郎を使って吉田東洋暗殺事件の詳細を把握した龍馬は、後藤象二郎に「ワシが吉田を斬った。手柄を武市に横取りされてはかなわん」とウソの自白をし、逃走する。

 (番組内容終了)

 NHK龍馬が「絶縁状」を求めるのは、彼が何か大きな事を起こす結果として、或いは過去に起こしたという理由で、坂本家に累が及ぶことを回避する為であるのは明らかだ。
 だが「絶縁状」を出した龍馬の兄も他の家族も「武市さんを助ける為に」龍馬が何をするつもりなのか全然聞こうともしない。
 坂本家は揃いも揃って推理力の欠如したノータリンばかりなのか?それとも”龍馬がどうなろうと私たちが迷惑を蒙らなければそれでいいもんね”と思っている冷血漢ばかりなのか?何れにせよ、坂本家御一同サマは普通ではない。

 NHK龍馬も普通ではない。
 龍馬が何をしたところで、武市や岡田を救えるはずがない。吉田東洋暗殺の疑いだけで武市や岡田が捕まっているわけではないからだ。そのことは龍馬も判っているはずだ。
 一体何を狙いとしての行動なのか全然判らない。
 以前から、反戦平和生命至上主義者なのに海軍設立を目指すというイカレた二重人格者だったが、いよいよおかしくなってしまったらしい。

 NHK龍馬が東洋暗殺犯を詐称するのは、後の龍馬暗殺に関する伏線の一つかもしれない。
 龍馬暗殺の実行犯は京都見廻組(きょうと みまわりぐみ)であるというのが定説だ。見廻組与頭(くみがしら)佐々木只三郎(ささき たださぶろう)に「御差図(おさしず)」を出したのは、京都守護職の会津藩主松平容保(まつだいら かたもり)か、その実弟で京都所司代の桑名藩主松平定敬(まつだいら さだあき)であるというのが最有力でほとんど定説になりつつある。(未だに「幕末最大のミステリー」などと言っているのは、単に人目を引く面白いお話が作れたらそれでいいテレビ屋さんや、適当な内容の龍馬本で金儲けをしたいだけの文筆家ぐらいのものだ。近代史を専門とする歴史学者でこの問題について未だにアレコレと独自説を唱えている人は絶無と言ってよい。)

  この『龍馬伝』ではその定説・最有力説を含め「後藤象二郎黒幕説」「薩摩藩黒幕説」「紀州藩黒幕説」「新撰組説」といった特定の説に偏らない描き方になるのではないか、という予想を私はしている。後藤象二郎も西郷隆盛も紀州藩も桑名藩も会津藩も幕府も新撰組も京都見廻組も、龍馬を取り巻く皆が“NHK的反戦平和生命至上進歩的文化人龍馬”を疎んじ命を狙っているように見える状況の中で、龍馬が何者かに襲われ殺害される、そして実行犯も黒幕も判然としない、そういう描き方になるのではないかと思う。“時代に突出していたNHK的反戦平和生命至上進歩的文化人龍馬は、言わばあの「時代」に殺されたのです”、そういうことにするつもりなのだろう。
 「後藤象二郎黒幕説」では、龍馬が所謂“武力倒幕派”に転んだと看做された為に中岡慎太郎と一緒に消された、あるいは、後藤が大政奉還実現の手柄を独り占めにする為に殺したとされる。[所謂“大政奉還派”と“武力倒幕派”は対立していたわけではない。両者の関係は、例えるなら一本のトンネルを山の両方向から掘っている二つの班のようなものだ。元々大政奉還建白の運動は殆ど全部後藤の仕事だ。龍馬は幕臣大久保一翁(おおくぼ いちおう)・福井藩主松平春嶽(まつだいら しゅんがく)が提唱した大政奉還策を後藤に教えただけで、大政奉還については何もしていない。]
  『龍馬伝』物語上の後藤象二郎黒幕疑惑の補強材料として、“後に龍馬は「大芝居」であったことを後藤に告白するが、後藤はやはり龍馬が真犯人なのではないかと強く疑っていて復讐を考えていた”ということにするつもりではないだろうか。

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”勝塾 塾頭”佐藤与之助登場!NHK『龍馬伝』第18回

2010年05月08日 20時47分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 第18回「海軍を作ろう!」。

 大坂神戸で勝私塾・幕府海軍操練所両方の「塾頭」だった佐藤与之助が登場した。(字幕には「勝塾 塾頭」と出ていたが、そういう肩書きを実際に名乗っていたわけではない。大坂神戸の勝私塾や幕府操練所の筆頭であり塾の現場における事実上の塾頭だった、ということだ。本当の塾頭を求めるなら普段は江戸に居る勝海舟ということになるだろうが、海舟もそんな肩書は名乗っていない。)

 司馬遼太郎の空想歴史小説『竜馬がゆく』ではその存在を無かったことにされ「塾頭」の座を坂本“竜”馬に奪われた佐藤与之助さん。あの世でさぞやご無念な思いだったことでしょう。とりあえずは、良かったですね。

 だが、横柄で短気でいかにも器量が小さそうな人物に描かれている。後に勝塾は神戸に移転するが、そこで佐藤与之助がどういう扱いを受けるか心配だ。

 土佐勤王党に龍馬が入る直前のように、何らかの事件で龍馬が(架空の)大活躍をして塾生たちの心を掴み“神戸では形式的には佐藤与之助が塾頭格だったが本当の塾のリーダーは龍馬だった”ということにされそうな気がする。

 この番組では土佐勤王党は極悪非道の殺人集団とされ、武市半平太はその冷酷無比な首領という扱いを受けてきた。

 その武市がいよいよ“報い”を受け始める。岡田以蔵は龍馬によって勝海舟の用心棒として引き抜かれ、他の勤王党員も前土佐藩主山内容堂によって勝塾へ送られたりして、武市の周りから人が居なくなってしまう。朝廷を動かす程の影響力を誇っていた武市は転落の坂を転げ落ち始める。

 “「天皇をお守りする。国を守る」などと言うような人間はバカだ、能無しだ、悪党だ、差別主義者だ、人殺しだ、落伍者だ、人間のクズだ”という印象付けをしたいのだろう。「皇室を初めとする日本の伝統を守る。国を守る」という気概を日本人から徹底的に奪い去り、将来の中共サマによる「日本解放」戦争に少しでも役立ちたいという一心でプロパガンダに精を出しているに違いないというのが私の想像だ。

 ハンセンヘーワ生命至上二重人格龍馬クンは今回も異常言動を繰り返す。

 龍馬と近藤長次郎を除く勝塾塾生達が「外国と戦をする為の海軍」という“勘違い”をしていることに“気付いた”龍馬クン。わざわざ赤ら顔のホームレスのオッチャン武田海舟のところまで出かけて行き、その皆の“勘違い”問題を訴える。

 勘違いは龍馬クン、君の方だろう。

「戦をしない為の海軍」と「戦をする為の海軍」は同じものだ。国を守る為なら躊躇せずに「戦をする」という気概と能力をしっかり保持している海軍だけが「戦をしない為の海軍」たり得る。「戦をしない為“だけ”の海軍」など有り得ない。それが常識的な考えだしこの世の真実だ。

 ハンセンヘーワ生命至上龍馬と歴史的実在の坂本龍馬を無理やり一人の福山龍馬に押し込めようとするから、其の言動や物語の筋に矛盾が生じる。



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“国を守るのは悪”か?NHK『龍馬伝』第10回

2010年03月17日 23時12分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 国を守るのは大事なんだよ、NHK反戦平和生命至上ノータリン龍馬クン。他ならぬ自分自身と愛する人々の為にね。 

  NHK『龍馬伝』(チーフ・プロデューサー鈴木圭)第10回「引きさかれた愛」。

  反戦平和生命至上龍馬クンは今週もノーテンキ。恋の相手加尾に”黒船を作って家族と、お前を乗せて、外国を見に行きたい”などとアホな夢を語っている。日本の置かれた状況など反戦平和生命至上ノータリン龍馬クンには全く関係ない。
 ところが、加尾が、武市半平太や兄平井収二郎らの工作によって尊皇攘夷派の公家三条実美のもとに奉公に出されることになる。京都の情勢を探り武市らに報告させる為だ。これを知った龍馬は激怒し武市に詰問する。「攘夷とはそんなに大事なことか?」「ワシは大事なものは命を懸けて守る!」
  確かに恋人も愛も大事なものだけど、西欧列強に日本が侵略されたらその恋人も愛もメチャクチャにされてしまうかもしれないのだよ、反戦平和生命至上ノー タリン龍馬クン。自分のことだけでなく少しは世の中のことも考え給え。まあ、キミは黒船で国外逃亡するから関係ないつもりかもしれないが。

 『龍馬伝』では攘夷を唱える武市・平井収二郎らを徹底的に悪者扱いバカ扱いしている。“国を守るだの言っている人間はバカだ、悪人だ、 最低のクズだ。” そう言いたいのだろう。
 日本人から国を守る気概を完全に奪い去り、近い将来の中共サマによる「
日本解放」を少しでも手助けしたい。そういう一心なのではないか?さすがにそんなことはないと思うが、そういうゲスの勘繰りを、私はしてしまう。

 


 



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武士の誇りより命が大事 NHK『龍馬伝』第9回

2010年03月03日 00時03分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 NHK『龍馬伝』(鈴木圭チーフプロデューサー)の龍馬は生命至上主義で、倫理・道徳とか道理とか人としての誇りなんかどうでもいいらしい。とてもあの時代の武士とは思えない。

 第九回「命の値段」で、土佐藩士山本琢磨が、拾った舶来品の懐中時計を道具屋に売ろうとして発覚する。当時の武士の倫理・常識からして問答無用で当然の如く切腹のはずだが、武市半平太は、奇妙にも、“彼の行為を許しては自分らの攘夷運動の妨げになる”という改めて必要とは思われない理由をワザワザつけて切腹を命じる。 

 龍馬はその話を聞くと、持ち主の商人に懐中時計を返し彼に頼み込んで役所への訴えを取り下げさせる。
 龍馬は藩邸に帰り、“訴えは取り下げられたので腹を切る必要は無くなった”という、倫理観とかいうものを全く無視した、店での窃盗を見つかって「金を払えばいいんでしょおお!」と開き直るオバサンと同程度のバカ報告を得意になってするが、武市ら他の土佐藩士たちは“品物を返し訴えを取り下げさせればそれでよいというものではない”という至極当たり前の反論をし、結局、山本琢磨はやはり切腹ということになる。 

 結局、龍馬は切腹の直前に山本を逃亡させる。 

 NHK反戦平和生命至上龍馬は、同じ藩の仲間である山本琢磨が他人の持ち物を私し金に換えようとしたことを恥ずかしいとも悲しいとも腹立たしいとも悔しいとも全く思わない。ただひたすら山本琢磨の命のことばかり心配している。倫理も道徳も道理も誇りも、NHK反戦平和生命至上龍馬には無価値なのだ。とにかく生命が第一なのだ。生きていることが至上の価値なのだ。 

 アホらしい。 

 命は動物にもあるが、倫理や道徳や道理や誇りは人間にしかない。大切な命をかけてもそれらを大事にし人間らしく生きる、人間でしか出来ない生き方をする、というのが人間だ。命が何より大事、生命第一、というのでは動物と何ら変わらない。
  NHK反戦平和生命至上龍馬は動物並みの実につまらない男だ。 

 その実につまらない男を英雄として持ち上げるNHK大河ドラマ『龍馬伝』は、彼の言動に託してこう言いたいらしい。
“とにかく命が何より大切なのです。倫理だとか道徳だとか道理だとか誇りだとか、そんなものは「命の大切さ」の前には無価値なのです。”
 そして、さらにこう付け加えたいのではないか?
 “だから、近い将来、中共サマが日本「解放」においでになった時は、武市らバカどものように「国を守る」などとくだらないことを言ってないで、「命の大切さ」を第一に考え、さっさと降伏するのがカッコ良くて正しいことなのです。”
 さすがにそんなことはないと思うが、そういう”ゲスの勘繰り”を、私はしてしまう。





 

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龍馬は黒船で国外逃亡希望NHK『龍馬伝』第7回

2010年02月21日 22時20分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』(鈴木圭チーフプロデューサー)に登場する坂本龍馬は徹底した反戦平和主義者で、もし黒船を造れたら家族を乗せて国外逃亡するのが夢だそうだ。西欧列強の魔手が迫る母国日本を放ったらかしにして。 

  NHK『龍馬伝』第7回「遥かなるヌーヨーカ」で、龍馬が家族に浦賀で見た黒船の話をし“黒船を造ってみたい”旨を語る場面があった。龍馬の兄が“それでアメリカの黒船をやっつけるのか?”と聞くと、それに対してNHK反戦平和龍馬は“いや、ワシはケンカは好かん”と言う。終盤の、一家で海辺に出かける場面で、龍馬は“黒船に皆を乗せて世界を見て回りたい”という夢を明かす。 

  「国外逃亡」などという言葉は出てはこないが、武市半平太ら多くの若者達が“アメリカが日本を我が物にしようとしている。絶対に日本を守らねばならない” という危機感と決意で必死になっているのに、NHK反戦平和龍馬クンは家族で海外に物見遊山に出かけたいなどとアホなことを考えている。国外逃亡と言われても仕方あるまい。 

 西欧列強の文明と軍事力を知らず、剣と旧式の火器で夷敵を打ち払い日本を守れると思っている武市らは、確かに滑稽かもしれない。しかし、彼らの方がずっと人間としてまともだ。当時の武士の若者は皆彼らのように「異人から日本を守らねば」と考えていたはずだ。(開国か鎖国かの違いは、その手段・過程についての違いに過ぎない。) 

 実在の坂本龍馬も武市半平太らと同じように「異人から日本を守らねば」と思っていたに違いない。有名な“異人の首を取りたい”旨の手紙の文句も、黒船来航半年後に佐久間象山の砲術学校へ入門した事実も、その証拠と言っていいだろう。 この番組では“異人の首を取りたい”はウソということにし、砲術学校入門は無視して無かったことにしてしまったが。 

 龍馬を絶対的反戦平和主義者として描き、「攘夷」を唱える武市らをバカ扱いするのは、近い将来に予想される中共による日本侵略の手助けをしたいからなのではないか?という邪推をしたくなる。 
“命を懸けて国を守るなど馬鹿らしくてカッコ悪いことだ。一切抵抗せず降参するか、龍馬の夢のようにさっさと国外逃亡するのがカッコいいのだ。” そのように日本人を洗脳して、日本がなるべく簡単に中共サマの軍門に下るようにしたいのではないか?
 まさかそんなことではないと思うが、私は、ついそういうゲスの勘繰りをしてしまう。

 

  

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”ハンセンヘーワ”にあらずんば人にあらず?NHK『龍馬伝』

2010年02月09日 19時56分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 NHK『龍馬伝』(チーフプロデューサー鈴木圭)では何が何でも坂本龍馬を「平和主義者」として描きたいらしい。オープニング・タイトルでも映像に「Peacemaker」という文字が登場するし、第5回「黒船と剣」では、黒船来航の後に実家に出した手紙の有名な“異人の首を取りたい”旨の文章について「アレはウソじゃ」と福山龍馬に言わせていた。

  実在の龍馬は別に「平和主義者」などではない。そう言える根拠は幾らでもあって、例えば、盟友三吉慎蔵宛てに幕府軍と戦う場合の具体的構想を語った手紙も残っている。(この手紙を含めNHK『龍馬伝』に都合の悪い手紙は全部「アレはウソじゃ」ということにしてしまうつもりなのかな?)
 有名な「日本を今一度せんたく(洗濯)いたし申し候」という一節は「右申す所の姦吏を一事に軍(いくさ)いたし打ち殺し」という言葉に続けて書かれている。つまり“幕府のクサレ役人どもを戦争をして打ち殺し、日本をもう一度洗濯したい”と龍馬は言っている。〔余談だが、この言い回しは龍馬自身が思いついた物ではない。元々は肥後の学者横井小楠(よこい しょうなん)の言葉である。横井は「天下一統人心洗濯希うところなり(てんかいっとう じんしん せんたく ねがうところなり)」というのが口癖だった。横井に会ったことがある龍馬がこれを拝借し姉乙女への手紙に用いたわけだ。有り体に言ってしまうと所謂「パクリ」である。〕
  黒船来航の半年後に龍馬が佐久間象山の砲術学校に入門したことはよく知られている。ちゃんと門人帖に名前が残っている。第6回「松陰はどこだ?」ではその話は完全に無視され無かったことにされていた。「平和主義者」龍馬が欧米列強との戦に備えて砲術を学んだのでは都合が悪いからだろう。 

 龍馬から大砲を取り上げても、ピストルを所持していた有名な話までは無かったことに出来ないはずだ。腰の大小に加えてピストルまで持ち歩き、(龍馬)寺田屋事件では伏見奉行所捕方を射殺する「平和主義者」。あり得ない話だ。 

 平成20年度NHK大河ドラマ『篤姫』では篤姫や準主役小松帯刀は、事ある度に「戦だけは絶対に避けねばならぬ!」と絶叫していた。NHKは武家の頭領の妻や武士の国薩摩の家老までハンセンヘーワ主義者にでっち上げないと気がすまないらしい。
 NHKは“平家にあらずんば人にあらず”ならぬ“ハンセンヘーワにあらずんば人にあらず”なのだろう。
  平成23年度大河ドラマ『江 姫たちの戦国』では脚本を『篤姫』の田渕久美子氏が担当する。有名な戦国武将淺井長政の三女江(ごう)が主人公だが、やはり何か起きそうになると、あの上野樹里ちゃんが「戦だけは絶対に避けねばならぬぅうううう!」と金切り声を上げるに違いない。想像するだけでウンザリだ。








”明治の司馬遼太郎”坂崎紫瀾が登場『龍馬伝』第1回

2010年01月16日 00時49分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 『龍馬伝』(チーフプロデューサー鈴木圭)第1回を観た。

  土佐藩が武士の中でも上士と下士の間で厳しい身分の差別があったことを殊更強調し、まるでそれが後の坂本龍馬の活動の原点であるかのような印象を視聴者に与えようとしていた。
 私もそういう側面は無いとは断定出来しないが、そんな単純なものでもないだろう。この番組は古臭い階級闘争史観で『龍馬伝』を紡ごうとしているらしい。先が思いやられる。

 “明治の司馬遼太郎”坂崎紫瀾が冒頭に登場した。坂崎が司馬のような大流行作家だったという意味ではない。実在の坂本龍馬とは異なる「架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬」像を世間に広めた点が大いに似ているという意味だ。

 坂本龍馬が神戸に於ける勝海舟の海軍学校で「塾頭」だったというウソ話を言い出したのも、資料を改竄し新政府案に坂本の名前は無かったというウソをでっち上げ、後の「ワシは世界の海援隊をやりたいきに」と西郷隆盛に語ったというウソ話の基礎を作ったのも、この坂崎紫瀾だ。

 “明治の司馬遼太郎”という言い方をしたが、これは坂崎に失礼かもしれない。坂崎紫瀾こそが「架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬」の生みの親であり、司馬はそれを拡大再生産したに過ぎない。 

 どういう意図でこの坂崎紫瀾を登場させたのだろうか。それは気になる。

 






NHK『龍馬伝』主役に孫正義を

2008年10月31日 21時28分00秒 | NHK大河ドラマ『龍馬伝』

 平成22年度のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の主役に木村拓哉氏が決まりかけたが白紙になった、というウワサがある。
 龍馬役はソフトバンクの孫正義氏にさせたらいいと思う。
 氏が坂本龍馬のファンだという話は有名だ。口では奇麗事を並べるが結局は自分の商売第一というところは二人ともソックリだし、写真を見比べると顔も似ているような気がしてきた。
 もしかすると孫正義氏は坂本龍馬の生まれ変わりかもしれない。

 

 以下、@niftyニュースより引用。

 --------------------引用開始

2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」 主演は福山雅治か 2008年10月31日(金)15時0分配信 内外タイムス

 「篤姫」の大ヒットで久しぶりに注目を集めているNHK大河ドラマ。来年度は妻夫木聡主演の「天地人」、2010年は坂本龍馬の生涯を描く「龍馬伝」に決まっている。「龍馬伝」の主役には、木村拓哉(35)が有力視されてきたが、ここにきて福山雅治(39)が急浮上している。
 「龍馬伝」の制作発表は6月5日に行われた。その時点でキャストはまったく未定。脚本はドラマ「救命病棟24時」「海猿」などヒット作を連発している福田靖氏ということからキムタク主演説が流れた。  「『CHANGE』、『HERO』など、近年のキムタクの代表作を担当してきたのが福田氏。彼の脚本はキムタク本人やスタッフも気に入っています。当然、『龍馬伝』の脚本を福田氏が担当すると聞いた時点で、NHKがキムタクを主演に据えようとしていると考えた人は多かった」(芸能ライター)  実際、キムタクでほぼ決定し、NHKは宣伝に動き出していたともいわれている。ドラマ終了後には、その後の龍馬を描いた映画化の話まであったらしい。  「最終的に映画で作品を完結させたい、というキムタク側の要望にNHKが折れたかたちでした。しかし結局、キムタク側は出演をキャンセルしたようです。その理由については、大河の拘束時間の長さや『篤姫』の視聴率との比較を嫌ったこと、山田洋次監督の新作出演の方を選んだことなどが挙げられています」(テレビ関係者)  そこで名前が急浮上してきたのが福山。NHK側から正式にオファーがあり、福山も興味を示しているという。実は、キムタク同様、福山にも福田氏とは縁がある。  「福田氏はドラマ『ガリレオ』シリーズを手がけていて、現在、ヒットしているガリレオの映画版『容疑者Xの献身』も担当。福山と福田氏は同じ九州出身で、仲がいいらしい」(芸能ライター)  「ガリレオ」シリーズで福山が演じた天才物理学者・湯川学は、東野圭吾氏の小説の主人公。少し風変わりなキャラクターを福山がうまく演じ、役者としての新境地を開いている。映画版の「容疑者―」は興行収入24億円を超え、観客動員数200万人突破の勢い。NHKが福山の起用を考えても不思議ではない。

引用終了----------------

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