映画『靖国』、上映中止騒ぎで注目を集めすっかり有名になってしまった。
もしかして製作・配給サイドの巧妙な仕掛けだったのでは?と”下司の勘ぐり”もしてみたくなる。
まあ、とにかく、「日本では上映”禁止”」というような嘘のネタを提供しないで済んだらしいので何よりだ。執着至極。
ところで、私が勝手に”ニセ工作員”になった映画『チェスト!』の宣伝に、これと似たような手が使えるのじゃないかと思った。
実は、この映画、ささやかな”問題作”なのだ。
松下奈緒さん演じる”なっち先生”の同僚高坂が、級友を水泳の授業中に悪ふざけで溺れさせた少年の頬を引っぱたく。そのことで学校に文句を言いに来た少年の母親に対して、”なっち先生”がこう言い放つ。「命に関わることだったんです!高坂先生がビンタしなかったら、私がビンタしていました!いえ、ビンタ じゃありません。私なら往復ビンタです!」
この直後に状況は転回し、”体罰問題”は映画の上ではうやむやになってしまうのだが、製作者側が適切な体罰を容認しているのは明らかだ。
誰か「いかなる暴力も許されない。体罰を肯定するかの如き表現は認められない。体罰場面はカットしろ。さもなくば上映中止しろ!」とか言って大騒ぎしてくれないかな。
↓映画『チェスト!』公式サイト
http://chesuto.com/