メガリス

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『篤姫』では創作し放題だったのに。何で?

2009年01月29日 00時50分00秒 | NHK大河ドラマ『篤姫』

 篤姫と小松帯刀が友人で恋愛感情があったとか、13歳で将軍になったはずの家茂が何故か立派な青年(松田龍平)だったりとか、篤姫の働きかけで西郷隆盛が“改心”して武力討幕路線を放棄したとか、江戸城無血開城のあと北陸・東北・北海道では戦争は一切無かったとか、『篤姫』では創作し放題だったのに。
 登場人物の年齢の辻褄が少々合わないくらい、どうだって良いんじゃないのか、NHKさん?

>NHKは、原作の設定を変えたことについて、ドラマをより盛り上げる意図があったと説明しているが

 全然、意味がわからない。姉を妹に変更すると、何がどう「盛り上」がるの?

 以下、iZaより引用。

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NHK、大河で長澤まさみさんの設定変更

2009/01/28 21:18更新
 NHKは28日、放送中の大河ドラマ「天地人」で長澤まさみさんが演じる役の設定を、原作に従って真田幸村の妹から姉に変更したと発表した。大河ドラマの放送開始後に、主要キャストの設定を変更するのは異例。ホームページに掲載している人物説明も同日、変更した。
 長澤さんが演じる初音は、25日の放送で織田信長が上杉謙信の元に送った使者として登場。初音は架空の人物だが、主人公の直江兼続と幸村の年齢差を考えると、初音は当時、10歳未満になり、視聴者から「年齢の設定がおかしい」などの指摘があった。
 NHKは、原作の設定を変えたことについて、ドラマをより盛り上げる意図があったと説明しているが、「幸村の年齢がはっきりしていることもあり、視聴者の混乱を避ける意味で原作通りにすることにした」(広報局)としている。

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篤姫と小松帯刀は会ったことが無い。多分。

2009年01月15日 09時50分00秒 | NHK大河ドラマ『篤姫』

 篤姫と小松帯刀は一度も会ったことが無い。
 両者の交流・恋愛はNHK大河ドラマ『篤姫』の中にしか存在しないフィクションである。

 “会ったことが無い”と断言したが、正確に言うと“会ったことを示す資料が一切無い”だ。だが、恐らく、二人は直接的な面識は無い。
  特に、篤姫が江戸に行き大奥に入ってからは、二人が住むのは完全に別世界である。
 可能性が僅かでも有るのは、小松帯刀が薩摩藩の家老になってからだが、その時代に会っていたなら何らかの記録等が残っているはずだ。御台所と薩摩藩家老の会見なのだから。だが、その事実を示す資料が一切無い。

 二人が親しく交流し恋愛感情があったというNHK大河ドラマ『篤姫』の描写は、『篤姫』製作陣のフィクションだ。

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西郷は篤姫の嘆願書を読んでいなかった?

2009年01月11日 22時29分00秒 | 幕末維新

 ただし、実のところ、西郷は、篤姫の嘆願書は読んでいなかったのではないかと思います。

 NHK大河ドラマ『篤姫』の時代考証を担当した鹿児島大学教授 原口泉氏は、その著書『篤姫 わたくしこと一命にかけ』(グラフ社)でこのように語っている。そして、次のように続ける。

 ここからは私の推測ですが、もちろん、宛名になっていた「薩州隊長」には届きました。しかし彼は、あまりにもよくできた書状を読んで、「こんなものを見たら、情に厚い西郷さんは必ず心を動かす」と思ったのでしょう、それを西郷の目には触れさせないようにしたのです。

 一般向けの平易な書物だから「推測」の理由を詳述することはしていないが、“篤姫が西郷の心を動かし江戸城無血開城が成った”(作り話)と描くNHK『篤姫』に直接関わった原口氏が敢えて言うのだから、相当な自信が有ってのことに違いない。

 西郷が篤姫の嘆願書を読んでいようがいまいが、そもそも、篤姫・和宮の嘆願書が官軍の動きに影響を与えた形跡が見受けられない。
 官軍の方針は“徳川慶喜は絶対討つべき相手だが、彼の恭順の意思がもし本物なら、寛大な処置をする”ということで一貫している。西郷が江戸総攻撃中止を決断したのは、駿府で山岡鉄舟、江戸で勝海舟と会談し、慶喜が示した恭順の意思が(一応は)本物であると判断したからだ。江戸城無血開城において篤姫が西郷の心を動かしたなどというのは全くの作り話である。

 反日サヨクプロパガンダ大河ドラマ『篤姫』の製作総括:佐野元彦氏らには、近代日本草創期の先人に対する敬意は全く無いらしい。連中の頭の中身がまともな日本人の其れではないからだろう。