トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

空気の読めない人

2007-07-03 | Weblog
最近空気の読めない人が増えているそうです。

空気を読むのは日本文化だと思っていましたが、相手に合わせるとか人の気持ちを考える事情が変わってきたのでしょうか?

”言ってはいけないこと”とオーバーラップしますが、その場の空気を読むっていうのは意識を自分から相手に向けないといけないので、コミュニケーション障害のある自閉症にとっては大変難しいことです。

私がアメリカへ来て間もない頃、コンサートの打ち上げパーティーでのこと。
暑かったので「I am hot」と言ったらみんなが私に注目して騒ぎ始めました。

友達のひとりに「ダメだよ。こんなときに、こんなところで、そんなこと言っちゃ」と冷やかされても全然わかりませんでした。

Hotには”暑い”以外にたくさん意味がありますが、このときのHotはセクシャルアピール的な意味に聞こえてしまったわけです。

それ以来、しばらくHotという言葉を使うのが恥ずかしくて妙に構えてしまったのを覚えています。
今暑いけど、暑いって言っていいの?いけないの?
考えたあげく「暑いね。外は30度越えてるらしいよ」とか必ずなんで暑いかを丁寧に説明していました。

異文化の中で生活している私のハンデもさることながら、異星?で生活しているトニーに場の空気を読めと言うのは酷なことです。

空気が読めないのではなく、空気の読み方が違うのだということを理解していただければ彼らの人生もEasyになるのだと思うのですが。