トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

コンサートの練習

2007-07-21 | Weblog
来週の障害児コンサートを控えて猛烈に忙しい毎日を送っています。

無力な私にとっては、学齢期の障害児12人をひとつにするだけでも至難の業です

★ステージでじっとしていられない。

★楽器を触りまくる。

★”○○ちゃんの隣はイヤだぁ~!””この楽器よりあっちの楽器がいい~!”などと言っては泣き喚く。

★スキをみてはステージから飛び降りる。

などなど、、、目まぐるしくハチャメチャな練習風景は全く知らない人が見たら音楽の練習とは思えないかもしれません(苦笑)。

練習曲の中で、1,2,3、、、と拍子をとりながら歌う曲があるのですが、その拍子をStomp,Stomp,Clap,左足、右足、手拍子、、、の順でリズムをとる練習をしています。

ところがこのStomp(足踏み)の意味がどうも彼らには理解されていないようです。

というのも、いつも裸足で練習するので、ドスンという足踏みが聞こえず、リズムを感じていないようなのです。

そこで私が靴を履いて、 Stompして音を聞かせて、見本をみせて、言葉で説明して、ひとりひとりにやらせてみて、

「みんなわかったね?」と聞いたら「イエス!!」と元気よく返事をしてくれました

うれしくなって「じゃあ今度はみんなも靴を履いてやってみよう!」と言ったら、

誰も動こうとしません。
「靴履いてください」ともう一度繰り返し言いました。

やっと恐る恐るひとりふたりと靴のある場所へ歩きはじめると、ひとりの子が「(靴を履いて)どこ行くの?」とつぶやきました。

すると別の子が「わかんない、、、、」と不安そうに言ってます。



たった今、説明しただろうが!
イエス!と言っただろうが!!
ったく、、、、

と怒鳴りたい気持ちを抑えて、「靴を履いてStompして音を出します」

とおばさんはやさしく言ったのでした。

あと1週間、がんばりまーす!!