トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

Yes, we can carry a tune,,,,,

2007-08-01 | Weblog
6月15日から毎日練習していたスペシャルコンサートの本番がありました。

たくさんの方々からお褒めのコメントをいただきすっかり気をよくしております

スタンフォード大学の精神科医からは”こんなすばらしいグループセラピーは初めて見た。とても感動した”と言われました。

音楽を通じて子供達がひとつになることで社会性が芽生え、自分のことしか考えられなかった子が、友達を、他人を、意識するようになる。

確かにセラピューティックです。

私は、今まで毎日練習を繰り返してきてすべての流れが頭に入っている子供達の演奏に心配はありませんでした。
なぜなら、一度インプットされた情報は、忠実に守り通す超律儀な子供達だからです。

そのかわり、大きな舞台、たくさんの観客、ライト、エレクトリックサウンド、、、、、など、
初めて見る、聞く、感じる、臭う、環境
で、彼らの過敏感覚センサーオーバーロードしてしまうことだけを気遣っていました。

こればかりは、そのときになってみなければわからない未知のPictureですから。

そして幕が上がりました。
子供達が登場しました。
みんなキョロキョロしていました。

”ここはどこ?””私は誰?””このざわめきは何?””まぶしいライトはどこからきてるの?””ママはどこ?””パパはどこ?”、、、、
”これから演奏します。聞いてください。”という姿勢もなければ、緊張している様子もまるでありません。

前奏がはじまりました。
共に、子供達はスタートボタン押されたように、ひとつになりました。

今までの練習の成果をグングン発揮し、会場から拍手や歓声が起こるたびに子供達の顔が生き生きと自然な笑顔になってきました。

最後は教えたわけでもないのに、両手を挙げ、会場へ手を振り、、、、、、

観客の反応に応え、自己表現する。
これは予想外でした。

Yes, we can carry a tune,,,,のごとく、子供達はやりました!!
みんなで力を合わせてできました!!

偉大なる音楽パワー子供達の無限の可能性に最敬礼デス。